(Hot Springsにて)

独立記念日(7/3)の連休を利用して、隣のアーカンソー州のホットスプリングス(Hot Springs)へ1泊2日で行ってきました。
往路はオクラホマ、アーカンソー両州にまたがるウォシタ国立森林(Ouachita National Forest)を眺められるタリメナ観光道路(Talimena Scenic Byway)を走ってみました。
Panorama Vistaからの眺め。
左中央部にTalimena Bywayが見える
州境にある看板。
この後大雨となった
Grandview Vistaからの眺望
ノーマン(Norman)からI-40を東に走り、ヘンリェッタ(Henryetta)からIndian Nation Turnpikeに入ってParking Areaで少し休憩した後、マカレスター(McAlester)でTurnpikeを下りる。マカレスターはオクラホマ南東部の主要都市で(といっても人口は2万人弱なのだが)、ダウンタウンはそこそこ立派であった。
マカレスターから国道270号線を少し走り、やがて州道1号線となる。このあたりから山間部となる。山は大した高さではなく標高差はせいぜい数十メートルなのだが、オクラホマ中央部とは明らかに異なる地形である。また山は森林に覆われており、道もところどころヘアピンカーブのあるなど典型的な山間部の道であった(ただしトンネルは無い)。
やがてタリヒナ(Talihina)という小さな町に到着。一軒しかないファストフード店のSubwayは幸い営業しており、サンドイッチをテイクアウト。これから走るタリメナ観光道路はタリヒナとアーカンソー州のメナ(Mena)を結ぶ54マイル(約87km)の観光道路(無料)で、名称はタリヒナとメナから付けられた。山の稜線の上を通っており、シーニック・ドライブ(Scenic Drive 景色の良い道路)が楽しめるそうである。
タリヒナ・シーニック・バイウェイのホームページによるとこの道路には22の展望台があるが、まずPanorama Vistaで休憩。山の麓との標高差は100m程度とは思うが、名前の通りの大パノラマである。連なる山々や遠くには湖も眺められた。このあたりはウォシタ国立森林となっており、緑も豊かである。
Subwayのサンドイッチを食べてのんびりしていると、黒雲が広がってきてやがてゴロゴロと音がしてきたので、先を急ぐこととした。しばらく走っていると稲妻が光り始め、やがて道路が濡れているのが認められた。道路からは湯気が立っていたのでクルマの外気温計を見ると何と68度(摂氏20度)である。つい先ほどまでは90度(摂氏32度)だったので、摂氏で10度以上下がったことになる。そしてついに大雨となってしまったが、アーカンソー州との境に達したところでいったん止んだ。雨雲は東に動いており、その雨雲を東に向かう私が追い抜いてしまったようである。州境で看板の写真をとっていると、後からやってきた雨雲が豪雨を降らせ始めた。この日はバイクの人も多かったのだが、後からやってきたライダーが木の下に入って雨を凌いでいた。私は東へと急いだ。
天気が悪くなってしまったので途中の展望台はほとんど通り過ぎてしまったが、もう一つ見ておきたかったGrandview Vistaのあたりでは幸い雨がほとんど降っていなかった。ここは南側にパノラマが望める展望台なのだが、南の方は青空ものぞき、展望に支障はなかった。また気温が下がり涼しく、気持ちが良かった。その先は次第に標高が下がり、やがてメナ(Mena)に到着した。
天気が少し残念だったが、オクラホマにもこのような山紫水明のところがあるのかと感心した。タリヒナ・バイウェイは秋の紅葉も美しいそうなので、機会があればまた走ってみたい。
メナはそこそこの町であり、ここで給油し少し休憩した。メナから目的地のホットスプリングスまでは国道270号線を走った。この区間はほぼ全線がウォシタ国立森林となっており、森林浴しながら走っている感じであった。加えてこの日は雷雨の後で気温が下がっており、一時は66度(摂氏19度)となり、窓を開けて走ってみたが本当に高原の中をドライブしているようで快適であった。(なお翌日の復路もこの道を通ったが、翌日は気温は下がらす90度(32度)であった)
2時間ほどでホットスプリングスに到着した。
Buckstaff
Fordyceでのバスルーム。
それぞれの扉の奥が小部屋になっており、バスタブがある
バスタブ。
さほど大きくはない
湯の滝。水量はいまいち
ビル・クリントンの看板。
似顔絵がいまいち
Thermal Water Jug Fountain。
温泉水を自由に汲むことができる
ホットスプリングスは人口4万人弱の町であり、Wal-MartやMcDonald'sなどの小売店やレストランは多数あり、困ることはない。ただこの日は独立記念日だったため休業が懸念されたが、幸い中華バッフェのレストランが開いておりそこで夕食をとった。
この日の夜にはホットスプリングスでも花火大会が開催された。私はホテルから眺めたが、市の南方に湖があり、その湖岸の数カ所(少なくとも8カ所)から花火が上がっており、また1時間以上に及び、なかなか大規模な様子であった。ホテルの駐車場はさほど混んでいなかったのだが、翌朝見ると満車になっていたので、宿泊客の大半は花火見物に出かけていた様子である。
ホットスプリングスは名前の通り温泉が湧いている地なのだが、ダウンタウンには独特の温泉文化を伝える「Bathhouse Row」(直訳すると「浴場長屋」)が8軒立ち並んでいる。なお、8軒のバスハウスと源泉、周辺の山は国立公園に指定されている。
バスハウスのうち、「Buckstuff」のみが現在も営業している。このBuckstuffは朝から午後3時までの営業であり(夏期)、残念ながら夕方以降はやっていないので、翌朝に行ってみることとした。
メインストリートであるCentral Avenueの西側、Exchange Streetにある立体駐車場(無料)にクルマを入れ、さっそくBuckstuffへ。少し並んでいたが無事に受付を済ませた。
さて入浴の方法は以下の通りであった。
なかなか変わった体験が出来て面白かったが、顔や頭が洗えず、また外に出ると暑くて汗をかいてしまい、マッサージのクリームがべとべとして少々気持ちが悪かった。夏は避けた方が良いだろう。またのんびり浸かりたいのであればスパを備えたホテルを選択すべきだろう。
- 受付ではコースを選び会計を済ませる。私は入浴とマッサージがセットになった「Traditional Bathing Package」を申し込んだ。その後貴重品を預け、鍵を受け取る(鍵はプールの如く手首にひもでひっかける)。
- 1階が男性、2階が女性の浴場となっており、女性はエレベーターで案内される。男性は横の扉から入室する。
- 入室するとそこは脱衣所で、ロッカーを指示される。ここで全ての服を脱ぎ、シーツのような布を体にかぶせて浴場へ。
なお私は裸足になったが、サンダルを履いていた人も居た。また普段メガネの私はこの日よく観察しようとコンタクトレンズをしていったのだが、メガネを持ち込んでいた人も居た。- 浴場に入ると、Bather(世話をする人)がやってきて、セパレーターで仕切られたバスタブのある小部屋に案内される。バスタブに入ると、「水を飲むか」というのでYesと答えると、バスタブに注ぐ蛇口からお湯をコップに取り、これを飲めと言われたので飲んだ。特に味はなかったが当然ぬるい感じであった。その後カーテンが閉められる。ジェットバスで、温度は100度(約39度)であった。ここに30分ほど浸かった。
ちなみにコースの案内には腰湯も記載されており実際にあったのだが、混んでいたためかそちらには案内されず、その分このバスタブに長く入っていたようである。- バサーがやってきて、ミット(Loofa Mitt、グローブに体を洗うたわしがくっついたようなもの)に液体石けんを含ませ、体を洗ってくれる。なお首から上と、臀部、局部は洗ってくれない(流してはくれる)。
このミットは土産にくれるのだが、区別のためにマジックペンで自分のイニシャルが書かれており、さほどありがたいものではない。なおBuckstaffロゴ入りミットは受付で販売している。- バスタブを出てタオルで体を拭いた後、ミストサウナのような小部屋に入れられる。120数えたら出てこいと言われたので約2分入ったということだろう。
- その後バスタブの前に並んでいるベッドに寝かされる。全身をシーツのような布で覆い、疲労した箇所に熱いタオルをかけてくれる。私は首と肩にかけてもらったのだが、体がなかなか冷めない結果となった。
- シャワーを浴びてタオルで体を拭き、入浴プロセスは終了。所要約1時間半であった。引き続きマッサージ部屋に案内される。
- マッサージはクリームを塗った指先で軽く圧迫するというスタイルで、つぼ押しに慣れた私には少々物足りない感じであった。所要約20分。
- 脱衣所で服を着て、受付で貴重品を返却してもらい終了。
温泉は地下深くで地熱により温められた地下水が噴出してきたもので、源泉は143度(摂氏約62度)で、重曹を主成分とし、ミネラル分を多く含むため飲用にもなる。
いったん駐車場に戻り、クルマに置いてあった水(クーラーボックスに格納)をぐいっと飲み干し、付近を散策する。まずはかつて営業していたバスハウス「Fordyce」を見学。ここはVisitor Centerとなっており、内部も公開している。バスの造りはBuckstaffとだいたい同じだが、休憩所があったり、屋根にステンドグラスがある点などは異なっていた。なお土産屋もあった。
通りに戻って引き続き散策。「温泉街」はせいぜい数百メートルの範囲で、東側にはバスハウスが建ち並び、所々に温泉の噴水もあった。西側には土産店が並んでいた。通りの北端にはホットスプリングスを代表するArlington Resort Hotel & Spaが立っていた。バスハウスとスパを備えておりできれば泊まりたかったのだが、あいにく満室であった。。東西とも建物のすぐ後ろには山が迫っているのだが、東側のArlingtonに近いところにHot Water Cascade、つまり湯の滝があった。
今度は南へ歩いていくと大きな噴水が2つあり、またビル・クリントン前大統領の似顔絵が描かれた看板があった。ここで少年時代を過ごしたのだそうである。またその南にはアーカンソー州の有名人の名前を刻んだプレートが歩道に埋め込まれている「Arkansas Walk of Fame」(Wall of Fame(殿堂)をもじったもの)があり、ここではクリントンの他、GHQのマッカーサーの名前があった(州都Little Rockで誕生)。
なお温泉を自由に汲むことができるThermal Water Jug Fountainもあり、土産屋で売られているボトルやポリタンクを購入すれば、土産に持ち帰ることもできる。また特産のミネラルウォーターも売られていた。
観光はお昼過ぎで切り上げ、ホットスプリングスの郊外のArby'sでサンドイッチを食べ、帰路についた。昨日来た森の中の国道270号線を戻り、途中の「'Y' City」なる小さな町で北に曲がって国道71号線を走りアーカンソー州西部の都市フォートスミス(Fort Smith)に出て、アーカンザス川(Arkansas River、川はアーカンザスと発音する)を渡ってオクラホマ州に入り、あとはI-40をひた走り、ノーマンには午後6時過ぎに帰着した。