愛鷹山山麓
不動の湧水
(静岡県裾野市.2002年8月探訪)
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愛鷹山は富士山の隣にある古い火山で,親分?の富士山と同様に広い裾野をもっています.曇りの日に東海道線にのって近くをとおると,山体上部が雲に覆われてて裾野しか見えないため,慣れていないと富士山と間違えることもあります. ある程度の規模のある火山ですから,当然のように?麓にはわき水があります.もっとも,どれも知名度はあまり高くありません.何しろ近くにはいくらでも他に有名なところがありますから…. さて,不動の水です.これは裾野市の田園地帯のわきにある,大きな鉄工場の裏にあります.ただしまったく標識がありません.駐車スペースは一台のみ,それも細い細い路地のどんづまりに止めるので,先客がいたらアウトです(筆者はかなり遠くに止めて歩くことになりました). どんづまりから歩くと,「心の穢れた者は入るな」といわんばかりの鳥居があって(写真左),そこから小川沿いに歩きます.杉林に入るとすぐに水音が聞こえてきます. その水音は,山の中から流れてくる渓流の音のように聞こえます.しかし,違います.水は,杉林に一歩を踏み入れた人間の,いきなりその眼の前で湧いているのです.そう,さっきたどってきた小川は,いままさに足元からはじまっているのです(写真右). 軽く50リットル/秒はいっているだろうその水量は,そこで全量が湧いているということを,よく周囲を見渡して調べない限り納得できないような眺めをつくりだしています. なお,地質に詳しい方がよく観察すると,この水はどうやら地層の境目から湧いていそうだということがわかるはずです. 閑話休題.この水は静岡新聞社「静岡県の湧き水100」という本で知ったのですが,この本がなければ一生気づかなかったかもしれません. こういうふうに,まだまだこの国には人に知られない湧水がたくさん,おそらくは数千,あるのだろうと実感させてくれる存在でもありました. 湧き水から山の中に,静かな道が続いています.数分あるくと山中に不動堂があります.ここまでくると水音はずいぶんと遠くなりますが,それでも湧出点を見下ろすことができます.湧き水の永遠を祈って,不動明王に手を合わせました. (詳しい位置等については名水大全静岡県編参照.) |
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