八ヶ岳東山麓
五箇水源
(長野県南佐久郡小海町,1998年6月探訪)
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暑い夏には東京から甲州・信州へと大量に人が出かけるため,中央道が大混雑となることは,在京の人ならご存知かと思います. その大量の人の流れは,しかし八ヶ岳の東側にはあまり来ないようです.中央道からはもともと非常に行きにくかったからかもしれませんし,またこれといった見どころに欠けるからかもしれません. 最近長野道が出来て,やや行きやすくはなりました(佐久ICでおりる).しかしそれでもなお,この一帯は穴場的存在となっています. 八ヶ岳東麓にある湧水のうち,比較的訪れやすいのがこの五箇水源です.といってもそれほど外来客のために整備されているわけではなく生活用水・農業用水として使われているため,見つけること自体がそれほど簡単ではなく,また大量の水汲みには不向きです.上の写真は,大変みづらいですが(苦笑),鬱蒼とした緑の中,コンクリートの取水施設の堰から流れ落ちる水(下のほうの白いもの)を撮ったものです. 集落の傍らにある,古びた鳥居が目印です.その鳥居をくぐる歩道を入ると,やがて森閑たる森の中に社があわられます.その後ろ一帯のあちこちから,大量の水が湧いているのです.水は農作物の栽培・上水道などにひろく使われています.周囲の森は原生林というわけではありませんが,しかし緑と清流の美しさは,そこに来た者にしか分からない,特筆すべきものです. 水汲みにしか興味がない人は,ヨソに行ってくださいといわんばかりの水場です.そしてまた,「足跡すら残したくない」というほど,よそ者(自分を含む)が来ることによる環境破壊を恐れる人以外は来てはいけない水場とも言えそうです. 五箇,というのは集落の名前です.静かな生活を脅かすことのないように,そっと訪れてください.また,流れを利用して何か栽培していることもあるので,一応村の人に声をかけたほうがいいのではないでしょうか. (詳しい位置等については名水大全長野県北部編参照.) |