第240回「移動編集局・読者と対話の日」
2004年4月17日 群馬県前橋市群馬県庁内昭和庁舎

参加者
東京新聞:編集局長、編集局次長、支局長、政治部、外報部、経済部、整理部
       生活部、地域部、司会、その他若手記者など15人ぐらい
読 者:約30名

先に読者が一人ずつ東京新聞に対して、意見、要望、質問を一人3分をめどに話し、
全員発言し終わってから個々に東京新聞の方から感想や答えを言う方式。

読者からの意見:
  ○「TOKYO発」(朝刊の最終ページ)に地方の記事もいれて欲しい
  ○児童虐待は地域の目で防げないか
  ○携帯電話を掛けながら車を運転する人がいる。新聞で啓蒙出来ないか
  ○他紙の社説を比較するコーナーが有ってもよいのではないか
  ○東京新聞としての意見を出してもよいのではないか
  ○サンデー版の「元気くん」がマンネリ
  ○最近のテレビ番組がくだらない。番組を評価するコーナーが欲しい
                                     等々

私からの意見:
  ○イラクの人質3人についてバッシングが多かった様だ。
    確かに誹謗中傷は許されないが、片方では”表現の自由”と言いながら
    ある特定の批判をしてはいけないのはどうしてなのか。
    家族は被害者であるけれども、それは別として態度が悪かったならば
    悪いと言うべき

私からの質問:
 1.小田急線高架工事差し止め裁判について
    2001年10月小田急線高架工事差し止めの判決が東京地裁で出て、3日の夕
    刊では紙面に”住民勝訴”として載り、それを前後して”TOKYO発”でも
    「高架工事はするべきでない」との論調だったと記憶している。
    所が、2003年11月24日の”TOKYO発”では、「なぜ高架工事が進まないの
    か」を内容としている記事が載っている。
    ○ここには、住民の反対運動の事が全く書かれていないのはなぜか
    ○論調がわずか2年で変わったのはなぜか

 2.2003年9月30日社説について
    国産基本ソフト”TRON”がマイクロソフトに技術協力したのをうけて書か
    れたものだが、この中で「マイクロソフト社との提携は、坂村教授の苦渋の
    決断だったに違いない」と書かれているが、坂村教授はそんな事は思ってい
    ない。教授本人の口から聞いている。
    マイクロソフトの古川氏とは昔から知り合いで、関係は良好であるとも聞い
    ている。
    ○東京新聞のこの社説は、憶測で書かれたものか。

集会中は坂井編集局長からあまりはっきりした答えが返ってこなかったので、終わ
ってから更に質問してみました。

#テープにとって書き起こしたわけではないので、発言内容は要約です。
#ただし、大まかなニュアンスは違わないと思います。

 1.小田急高架工事について

  A.「高架工事をするべきでない」と書かれた記事は覚えていない。
    高架工事そのものについては、住民にとっては迷惑であるが、公共のメリ
    ットもある。
    どっちつかずの場合は、両方の意見を載せるが、どうしても弱者の意見を
    多く取り上げる事の方が多い。
    この時は、また別な取り上げ方をしたまで。

  Q.日によって論調が違うのか
  A.そういうことではなくて、”この記事はこう取り上げ、この記事はこう取り
    上げる”といって個々の取り上げ方が違うことはある。
    全部の意見は紙面が限られているので載せられない。

  Q.個々に偏った記事を書いているのか
  A.個々で取り上げ方が違うが、全体として見た場合は偏っていない。
    (しばらくこのことについて話しましたが、個々の記事1つ1つが偏って
     いるとは絶対に認めませんでした)

  Q.では、読者は”これは別の見方をしているだけ”と思って読んでいなければ
    ならないわけか
  A.うちの読者はそういう読者だけでしょう。

  Q.「全体として見れば偏った事はない」ということですが、私にはそう見えま
    せんが
  A.・・・・・・・

  Q.東京新聞の論調は2年が賞味期限なのか
  A.これは論調と言うほどではないでしょう

2.社説について

  A.坂村教授がどうおっしゃっているかは私は知らない。
    マイクロソフトとTRONが仲良くやって行こうと言う記事だから、大筋で
    は合っていると思う。

  Q.「重箱の隅をつつくな」ということか
  A.そんな事は言っていない!! (えらい剣幕で怒られてしまいました)
    社説は論説部なので編集部は関わっていないから私は知らない。


 以上です。



平成16年5月15日追加

 平成16年4月28日の朝刊5面で、この時の模様が紙面に載りました。
 この中で、「鉄道会社側と住民運動側とで争われている問題を例に「東京新
聞はどっちの立場に立つのかはっきりさせるべきだ」と個々のニュースについ
ても、多角的な視点より、一貫して一方の立場を支持し続けるよう求める意見
もあった。」と書かれていました。
 私は「どちら側に立つのかはっきりすべき」と言った覚えがありません。
 ある時はこちらの論調を、ある時は全く反対な論調をでは単なるアジテーシ
ョンであり、マッチポンプと同じ事と言われても仕方がないのではと言う意味
で質問をしたのです。
 しかも、2003年11月24日の記事では、住民の反対運動が有ることが
判っていながら、全くそのことに触れていなかったのは不思議でしかた有りま
せん。
 私の言った言葉がまずかったのか、わざとその様な事にして原稿に書いたの
かは判りませんが。