iBookとPHSの接続

Text by Shin'ichiro Matsuo


iBookにはPCMCIAスロットがない
 iBookは、一応「コンシューマーポータブル」というお題目がついたMacですから、外に持ち出す機会もあるでしょう。そこで、今はやりのモバイルということになるのですが、iBookには大きなディスアドバンテージがあります。PHSや携帯電話をパソコンにつなぐためには、PCMCIAスロットやコンパクトフラッシュカードサイズのスロットが使われますが、それに相当するものがないのです。 iBookについている、それらしきポートはUSBと、モデムポートだけということで、なんとかこれらを使って、携帯電話やPHSに接続しようということになります。


USBとPHSの接続ケーブルはまだ
 USBポートと携帯電話を接続するためのケーブルはすでに発売されています。サン電子とオムロンからで、iBookカラーのトランスルーセントなケーブルもあります。このケーブルは、USBポートに通信データを出力し、それをPDCという携帯電話での通信を制御する方式に変換するものです。  しかし、PHSにはこれに相当するケーブルがありません。メーカーではPHSとUSBを接続するケーブルを開発中で年内に出したいという噂ですが、早いところ出て欲しいものです。「通信に関してはPHS」というのも当たり前になってきましたし、2001年にW-CDMAが出るまでは、PHSが最も快適な環境だと思います。


なつかしの「みなし音声」

 しかし、PHSとiBookでネットワークに接続できないかというと、そうでもありません。PHSのディジタル通信規格であるPIAFSのサービスが始まったのは、PHSのサービスが始まってだいぶ後です。じゃあ、それまではどうしていたのかというと、モデムの音声をPHSのイヤホンマイク端子に入れて、PHSの音声部分を利用して通信をしていました。これを、俗に「みなし音声」と呼んでいるようです。(何でそう呼ぶようになったかは不明。正式名称は無いのでは?)

 モデム端子とイヤホンマイク端子を接続するケーブルもいくつかのメーカから発売されています。私の持っているのはBPSのXMC-1というものです。今でも同じ型番で売られているかどうかは不明です。

 そして、この接続を試してみたところ、あっさり成功しました。PHSは、もともと音声のうち人間の耳に聞こえない部分をカットして圧縮していますので、iBookのモデムの持つ56Kbpsという通信はできませんが、14400bpsのキャリアを拾って、また実際にそれぐらいのスループットで通信ができました。これは、電波の強い条件のいい場所での実験ですが、PHSとUSBの接続ケーブルが出るまでは、有効な手段の1つとなりそうです。(ディジタル携帯9600よりも優秀ですね)