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Apple Computer株購入ガイド Text by Shin'ichiro Matsuo 1999.11.23 |
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本稿は、株式の売買を推奨するものではありません。本稿に掲載されている情報をもとに起きた事象については一切責任を負いません。 ※3/20の更新でDJL direct SFG証券でPalm株式を取り扱っているという表現がありましたが、現状では扱っておりませんでした。お詫びいたします。 |
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1999年11月より、株式手数料が自由化されたことにより、オンライントレードが注目されるようになりました。それとは別に、最近Apple株式が高騰しているというニュースをよく聞きます。これで、Apple株を購入してみようと興味のある方も多いと思います。 Apple株と書いていますが、ここで取り上げるのは、米国のApple Computer Inc.の株式のことです。日本のアップルコンピュータ株式会社は株式を市場に公開していませんので、一般の私たちが購入することはできません。 株式に関する一般的なことですが、株式会社は株主のものです。株式というのは、株式会社が上げた利益を配分してもらう分け前のことで、英語ではそのままShareと言います。(Stockという単語もありますが、Stockではちょっと意味がぼやけます。)この分け前は、配当、あるいは株価上昇(キャピタルゲイン)という形で株主に還元されます。 |
日本の株式会社は必ずしもそうはなっていないのですが、少なくともアメリカにおいては株式会社は株主の利益を最大化することがその経営の大目的になります。その観点に立てば、マイクロソフトから優先株という形で現金を引き出しキャッシュフローを充実させたり、マーケティング対象を絞ってサブノートを出さずにiBookを出すというのは、当然の経営施策なのです。(マイクロソフトの件は、今は当のマイクロソフトが一番悔やんでいるんだと思います。当時は、キャッシュフロー経営という言葉は日本では一般的ではありませんでしたが、今や当たり前のことです。)その結果、Appleの株価は順調に上昇し、iMacが出る直前の5倍ほどになっています。Appleに限らず、株主になるとこういう側面も見えてきて、非常に面白いと思います。 |
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さて、Apple株はどこで買えるのでしょうか。Apple株は、アメリカではNASDAQという市場で売買されています。このNASDAQは、当然日本にはありませんから、多くの日本の証券会社では売買を行うことができません。証券会社の一部では外国市場の株式を、手数料を加えた形で扱っています。 日本でApple株式を取引する方法は3つあります。(1)東京証券取引所外国部で取引する方法、(2)日本の証券会社を通じてNASDAQで取引する方法、そして(3)米国の証券会社を通じてNASDAQで取引をする方法です。 まず、(1)東京証券取引所外国部で取引する方法です。Apple株は、NASDAQだけではなく、東京証券取引所の外国部というところに上場しています。新聞の株式欄の端の方に、外国部という欄がありますが、ここに「アップル」の項目があるはずです。東京証券取引所の外国部の取引ができるオンライントレードサービスは実は意外と少なくて、特にオンラインのみという証券会社は全滅に近いです。私の知っているところでは、大和証券のダイワダイレクトでは可能です。ほかにも大手証券会社を中心に何社かは可能です。 |
なぜ外国部を扱っている証券会社が少ないかと言うと、東京証券取引所の外国部の出来高(取引株数)が極端に少ないからです。外国部ができたときは鳴り物入りだったのですが、実際にはほとんど取引の無い市場になってしまいました。Apple株は幸い、外国部の中では比較的取引がある方で、毎日数千株ほど取り引きされています。なお、外国部でのApple株の取引単位は50株です。つまり最低でも株価×50の金額が、Apple株を購入するために必要です。両替手数料の負担を避けたい人や、ドル建て資産を持ちたくない人にお勧めの方法ではありますが、いかんせん流動性のなさは、株式取引という点では、非常にマイナスに思えます。 次に、(2)日本の証券会社を通じてNASDAQで取引する方法です。日本では、大和証券、今川三澤屋証券、DLJ direct SFG証券などが、NASDAQでの取引を仲介しています。このうち、DLJ direct SFG証券では、オンラインで注文が可能で、さらにリアルタイムでの注文が可能です(DLJ direct SFG証券では、全てのNASDAQ株式を扱っているわけではありませんが、取り扱い株式の中にApple株は含まれています。その他Adobeなども。) |
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NASDAQでの取引は、日本では深夜に当たるのですが、リアルタイムで注文ができるのは非常にありがたいです。DLJ direct SFG証券での売買単位は10株と、東京証券取引所の5分の1ですので、少ない資金でもAppleへ投資することが可能です。また、なんといっても、出来高が東京証券取引所とは比べ物にならないほど多いです。自分の希望する価格で売買出きる可能性は非常に高いです。注文は、ドル建てで行いますので、一度ドルに両替してから売買を行います。DLJ direct SFG証券では、この手数料は円→ドルで、1ドルあたり0.25円です。また、DLJ direct SFG証券では、現在1000万円までの売買は手数料が一律20ドルというキャンペーンをしています。現在、一番便利な取引方法は、この方法だと思われます。 最後に、(3)米国の証券会社を通じてNASDAQで取引をする方法です、つまり、米国の証券会社に口座を開設し、Internetを通じ米国の証券会社経由で取引をする方法です。 |
米国の証券会社に口座を開設するのは、Webページから申し込めば良いので非常に簡単ですが、日本からその口座に送金する方法や、米国の証券会社の口座から日本の銀行口座へ送金する方法がちょっと面倒くさいです。また、株式の売却益は、当然日本の課税対象となるわけですが、その申告についても非常に面倒くさいです。この辺の手続きについては、参考文献を挙げましたので、こちらを参考にして下さい。取引単位は1株で、かなり柔軟に取引をすることが可能です。ただし、アメリカ株を大々的に取り引きしたいという場合以外は、あまりお勧めできない方法です。 |
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・為替リスクを考える必要があります。 Apple株はアメリカの株式で、ドル建てですから、日本から投資する場合、円ベースで考えると、為替リスクが必ず存在します。すなわち、株売却時の円ドルレートが、株購入時の円ドルレートより円高の場合、為替差損を生み出しますし、反対の場合為替差益を生み出します。売買タイミングによって、せっかくの株式の値上がり益をフイにしてしまうこともあるので、注意が必要です。為替リスクを軽減するための方法としては、円→ドルの両替を定期的に行う「ドルコスト平均法」と呼ばれる方法があります。その他、いくつかの通貨に分散投資をする方法もあるでしょう。 ・東証外国部では流動性がない 先ほど書きましたが、外国部で流通しているApple株の数は非常に少ないと思われます。そのため、日々の出来高は数千株といったところです。すなわち、非常に流動性が低いということになります。これはどういうことかというと、いざ売買をするときに、自分の思っている価格で売り買いの対象となる相手が見つかりにくいということを意味します。つまり、買いたいのに買えないとか、売りたいのに売れないということです。株取引はある意味でタイミングが重要ですから、これはマイナス点です。 ・東証外国部での株価は、NASDAQに準じる 株価というのは、本来売り主と買い主の思惑で決定するものですが、東証外国部でのApple株はNASDAQでの価格に、その時点での為替レートを掛けたものになります。 |
NASDAQ自体は、日本時間の夜のうちに取引が終わりますから、そのNASDAQでの終値に、その日の為替レートを掛けた値段が、東証外国部での売買価格の目安となります。もちろん、売り手と買い手の思惑によって、多少上下はしますが、NASDAQの価格から大きくはずれることはありません。(これは、もし大きくはずれたら、米国と日本の両方で取引をしている人はその差で儲けられるからです。) つまり、ちょっと考えればわかりますが、Apple株を東証で取り引きする場合には、直前に終了したNASDAQの終値に注目することが重要です。また、価格がNASDAQの終値×為替レートになるということは、Apple株を購入するにあたっては「必ず為替リスクが存在する」ということになります。これは東証で取り引きしても、直接NASDAQで取り引きしても同様です。ただし、直接NASDAQで取り引きする場合は、株売買のタイミングと両替のタイミングは必ずしも同一ではないので、そのリスクを軽減することは可能です。 ・Apple株には配当がない 最初に、株主は配当や株価の上昇で利益を分け前をもらえると書きましたが、Apple株には基本的に配当がありません。会社四季報などを見ると、ここ何年か配当を出していません。これは、業績が悪かったのが理由ではなくて、米国のハイテク企業では一般的なことです。 |
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これらの企業では、配当を出す代わりに研究開発費など将来への投資をすることで、株価を上げるような経営をしています。また、先日Appleが行った自社株買いも株価を上昇させ、株主へ利益を還元する政策の1つです。つまり、Apple株での株主の分け前は、「ほぼ100%株式の売却益」ということになります。そこで、売り買いのタイミングで利益を上げることが重要なのです。 ・株主総会には出られない? 株式の権利としては、分け前を受け取る権利の他に、株主総会での議決権があります。(再度書きますが、マイクロソフトにはこの権利はありません。)もちろん、日本でApple株主になってもこの権利はあります。ただし、この株主総会は残念ながら米国で行われますから、飛行機に乗らない限り株主総会に出ることはできそうにありません。 |
・株券を手にすることはほとんどない 株主になったら、本来はその証拠となる株券を受け取ります。しかし、現在の株取引で株主が株券を手にすることはありません。日々取引されていく株券を、いちいち手元に置いていては、取引をする時に非常に面倒です。そこで、市場で取引している株券はほとんど全て、保管振替機構というところに置かれていて、売買が成立した段階で、持ち主の情報を書き換えるだけになっています。もちろん希望すれば、株券を手元に取り寄せることも可能ですが、通常は株券を手にしません。 |
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オンラインを通じた取引を始めとして株式の一般的な知識については、以下の文献が非常に役立つと思います。入門的な知識だけでなく、結構深いところまで、非常にわかりやすく書いています。 ゴミ投資家のためのインターネット株式投資入門 |