ーWAKOGENJIー

和子/源氏物語


「源氏物語」 の入門編

世界最古の長編小説 「源氏物語」を もっとやさしく、もっと親しみやすくしました。

美しい平安絵巻やその背景を、分かりやすく解説。



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イッキに読み終えよう
要約 「源氏物語」 (全54帖 完結)

(1) 桐 壺 〜 明 石 (第1〜13帖)



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やさしい現代語訳 「源氏物語」 

(古語辞典なしでも読み進める「源氏物語」です。 巻名をクリック)
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桐 壺
(きりつぼ)
第1帖


いつの御代のことでしょう。
宮中には、帝のご寵愛を一身に受ける姫(更衣)がおりました。
美しい姫はやがて皇子(源氏の君)を産みますが、皇子3歳の頃亡くなります。帝は悲しみの中、更衣によく似た藤壷を入内させ……

夕 顔
(ゆうがお)
第4帖

六条御息所の御邸にお通いの途中、夕顔の花の咲く家がありました。
源氏の君が「その白い花は?」と尋ねますと、扇に夕顔の花をのせて……
やがて夕顔の姫君と愛しあいますが、御息所の生霊に憑かれ、はかなく命を落とします。

若 紫
(わかむらさき)
第5帖


熱病を病んだ源氏の君は、祈祷のため北山の寺にでかけます。
そこで愛する藤壷(継母)によく似た愛らしい少女に出逢い、二条院に迎えます。
愛しい藤壷との初めての逢瀬に、藤壷はご懐妊をなさいまして……

末摘花
(すえつむはな)
第6帖

白梅の薫る夜、常陸宮の姫君にお逢いになりました。
無口な姫に苛立ち、せめて美しいならと、雪明かりにお顔をご覧になりますと、鼻は象のように紅く垂れ下がり……

紅葉賀
(もみじのが)
第7帖

朱雀院の行幸が催され、紅葉の下で舞う源氏の君のお姿は大層美しいものでした。
2月に入り、藤壷は皇子を出産なさいましたが、桐壺帝は源氏によく似たこの皇子を大層可愛がりなさいますので、藤壷は罪の重さに苦しみ…

花 宴
(はなのえん)
第8帖

桜宴の夜、ほろ酔い気分の源氏の君が弘徽殿の辺りを歩いていますと、「朧月夜に……」と詠ってくる美しい姫がおりました。
2人は愛し合うことになりますが……


(あおい)
第9帖

賀茂の祭、葵上一行は御輿の所争いとなりました。それ以来、御息所は生霊となって葵上に取り憑いて……。葵上は御子を出産後亡くなります。 
悲しみの中、源氏の君は藤壷に似て愛らしい若紫と新枕を交わします。 

賢 木
(さかき)
第10帖

桐壺院がご崩御なさいました。藤壷中宮は、故院の一周忌法会の後、黒髪を切り……
源氏の君は朧月夜と逢瀬を重ねておりました。
ある雨風の激しい夜、2人は右大臣に見付かり……

花散里
(はなちるさと)
第11帖

五月雨の晴れ間に、麗景殿の女御の御邸を訪れました。
橘の花の香る中、女御としみじみ懐かしい昔話などをして心慰めます。
そして、妹の花散里と愛を交わします。

須 磨
(す ま)
 第12帖
 

朧月夜との密会が発覚して、源氏の君は官位を剥奪され、自ら須磨へ退く決心をなさいました。
須磨には訪れる人もなく、侘びしさは募るばかりでした。
ある風雨の暁、夢に怪しい物影が現れ……

明 石
(あかし)
第13帖

住吉のお告げどおり、源氏の君は明石の浦に着きました。
都では、遂に源氏の君をお許しになる宣旨が下りました。
その頃源氏の君は入道の娘と契り、ご懐妊の様子に、明石を離れることを大層嘆かれ……

澪 標
(みをつくし)
 第14帖 

京に戻られた源氏の君は、内大臣になられました。
朱雀帝が譲位なさいまして、冷泉帝(藤壷との不義の御子)が即位なさいました。
明石には女の御子が生まれ、京に迎えようと……


蓬 生
(よもぎう)
第15帖


京に戻った源氏の君は、久し振りに常陸宮の御邸を訪れます。
蓬の深く生い茂り朽ちた邸で、ただ待ち続けていた末摘花を大層お気の毒にお思いになって……

前斎宮(御息所の娘)は冷泉帝に入内され、梅壺の女御となられました。
帝は、先に入内された弘徽殿の女御(もと頭中将の娘)と等しく愛しなさいました。
ある日、宮中で「絵合」が催され……

松 風
(まつかぜ)
第18帖

二条院の東院が完成しましたのに、明石の君はなかなか京に上ってきません。
ようやく大堰の御邸に移られまして、久し振りの再会を果たされました。
源氏の君は愛らしくなられた姫君を手元に引き取りたいと……

薄 雲
(うすぐも)
第19帖

明石の姫君を二条院に迎えた源氏の君は、紫上と大層幸せな日々を過ごされました。
その頃、太政大臣に次いで、藤壷入道の宮も儚く亡くなられました。
源氏の君は大層悲しまれ……

少 女
(お と め)
第21帖


夕霧は元服の儀を迎えました。
大宮の御邸で共に育った雲居の雁(内大臣の娘)に想いを寄せながらも、二人は引き離され……
六条京極の辺りに見事な六条院が完成しました。

玉 鬘
(たまかずら)
第22帖


亡き夕顔の娘(玉鬘)は幼くして、筑紫に下向しておりました。
乳母の夫が亡くなり、ようやく京に戻りましたが、何の伝手もなく日々が過ぎていきました。
「神仏が姫君を幸せに導く」と信じ、初瀬の観音にお詣りにいきました。
そこで、やはりお詣りに来ていた右近の一行に出逢い……

初 音
(は つ ね)
第23帖


六条院で、源氏の君は紫上と仲睦ましく、新年を迎えられました。
権勢に満ちあふれ、華やかな日々をしみじみと感じ入っておられました。
そして明石の姫君、花散里、玉鬘、明石の上、更に末摘花、空蝉などとお逢いになり……


春の御殿の池で、舟楽が催され、鳥と胡蝶に扮した女童が美しく舞いました。
西の対の玉鬘には、多くの公達が恋心をいだくようになりましたが、源氏の君ご自身も、すっかり心を奪われてしまいました。
玉鬘は、源氏の君の御心を疎ましくお思いになり
……


玉鬘には多くの公達が恋い焦がれ、兵部卿の宮(光源氏の弟君)も一心に想いを寄せておられました。
夕闇が過ぎて、宮がお渡りになりました。
源氏の君が、薄絹に包んでおいた蛍を部屋に放ちますと、ほのかな光の中に見る玉鬘のお姿は大層美しく、宮の御心に深く刻まれたのでした。

源氏の君は御琴を教えることを口実に、美しい常夏の花咲く西の対に頻繁に渡られ、玉鬘への思いを募らせておいでになりました。
一方、内大臣は、近江の君を引き取りますが、その早口な振る舞いが好きになれず、手を焼いておられました。
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秋の夜、御前に篝火を灯して、源氏の君は琴を枕にして、玉鬘と添い寝をしておられました。篝火のほのかな光の中、玉鬘の愛らしいご様子に……

秋になり、例年になく野分が吹き荒れ、夕霧が春の御殿にお見舞いに上がりますと、 廂の御座所に座っておられる女性がありました。その方は気高く清らかで、ぱっと美しい感じがして、あたかも春の曙の霞の間から、樺桜が咲き乱れているようです。
長い年月、このように紫上にお逢いすることがまったくなかった……と、

12月、大原野へ行幸があり、玉鬘は行列の中に父大臣の姿を見ます。
冷泉帝は、源氏の君に似て美しく、玉鬘に宮仕えをすすめる源氏の君は、この折にこそ、内大臣にすべてを打ち明けようと、大宮を訪ねます。
翌年、玉鬘の御喪着で、内大臣は腰結役を務められ涙を流されました。

 大宮が亡くなられて、薄鈍色の喪服をお召しになった大層優雅なお姿で、宰相中将(夕霧)が玉鬘のところを訪れました。姉弟でないと分かった今、平静でいられなくなり、御簾の下から花を差し入れて、恋心を打ち明けなさいました。

 玉鬘の宮仕えは十月に決まり、帝には大層待ち遠しいことでございました。

予想外なことに女房の手引きで、鬚黒大将が玉鬘を自分のものにしてしまいました。
「あまりにも辛い運命……」と嘆き悲しむ玉鬘の美しい姿に、源氏の君は、ご自分の熱い想いを冷ますことがおできになりません。
帝のもとに入内した夜、鬚黒大将はそのまま玉鬘を自分の邸に引き取り……

明石の姫君の御裳着の日が近づき、そのご準備のために源氏の君のお心遣いは大変なものでした。御前の紅梅の花盛りの頃、兵部卿の宮がおいでになりましたので、薫物合わせなどなさいました。
御方々の調合なさいました香はそれぞれに素晴らしく……      

藤の咲く頃、遂に内大臣のお許しが出て、夕霧は雲居雁と結婚なさいました。
亡き大宮がお住まいだった三条院に、お二人はお住まいになりました。
明石姫君が入内し、母・明石上が後見として宮中にお上がりになりました。
源氏の君は準太上天皇の位を授かり、栄華を極めるのでした。
     (第一部 終)

朱雀院は女三宮を六条院(源氏)に嫁がせること決め、その春ご降嫁されました。
この姫君は最高の待遇で迎えられ、紫上には大層お辛い日々でございました。
朱雀院はご出家されましたので、源氏の君は朧月夜と逢瀬を重ねなさいました。

六条院で蹴鞠(けまり)を催した際、衛門の督(柏木)は、猫の飛び出した御簾の影に女三宮の姿を見て、その美しさに一層想いを募らるのでした。


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参考資料:
「源氏物語の女性たち」日本放送協会/世界の文学「源氏物語」朝日新聞社/「源氏物語」の花ー小学館
「源氏物語」(渋谷栄一訳) / 新訳「源氏物語」(与謝野晶子) / 「源氏物語」(瀬戸内寂聴訳) / 他
宮廷装束「源氏物語の四季」有職文化研究所/「大掴み源氏物語」幻冬舎/源氏絵ー出光美術館他
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