イギリス旅行(その7 Narrow Boat)
今朝出発したパディントン駅に戻ってきました。疲れてしまった子供は寝てしまい、ここで友人親子と別れて、一人で夕方から夜にかけてのロンドンの町歩きを楽しむことにします。
ところで皆さんはナローボートNarrow boatという乗り物はご存知でしょうか?。イギリス各地に張り巡らされた運河をクルーズするボートの一種で、とても幅の狭いボートなのです。それは土地の高低差を克服するために設けられたロックやアクアダクト(運河の水路橋)を越えて行くために、わずか7フィートの幅なのですが、長さが4〜50フィートほどもあるので、実際に見てみますと笹の葉のように細長く、とても特徴のあるスタイルをしています。現在のイギリスの運河の多くは内陸水運としての役目を終えて、ナローボートといったレジャーボートの水路として、近年に奇麗に整備されています。
例えばイギリスの人は家族で1週間くらい、このボートを借りて家族でクルーズに出かける、ロックに差し掛かれば家族総出で水門を開け閉めして、水位を調節するバルブを開け閉めして、水位の差を越えて行くのです。陽が暮れたらボートを適当な場所に係留して、船内にあるキッチンで料理をしてベッドに寝て、またB&B(Bed & Breakfastの略、イギリスの安価な民宿のこと)に泊ったりと、気軽な旅行を楽しむようです。もちろん運河沿いにはパブが点在していますから、そちらを楽しむクルーズも有りのようです。
以前にとある本を読んで、このナローボートの魅力にとりつかれてしまいました。でも水上のクルーズですし、時間がかかるツアーですから、シーズンは夏のバカンスの時期なのです。私がイギリスを訪問した時期は思いっきりシーズンオフで、個人向けのツアーは設定されていません。今回のイギリス旅行の目的の一つであったナローボートでの運河クルーズは諦めざるを得ませんでしたが、せめてナローボートその物を見てみたい!。幸いなことにロンドン市内にも何箇所か船着き場があるようで、一人になった身軽な身で、その一つを訪問してみることにしました。
友人親子とパディントン駅で別れて、その一つであるリトル・ベニスLittle Veniceを訪ねてみました。パディントン駅の脇の道を抜けて、途中のパブで喉を潤してから、リトルベニスに向かいます。ロンドンの主要なターミナル駅から徒歩で15分ほどですが、あたりはアパートメントが建ち並ぶ落ち着いた住宅街でした。そのビルの谷間に水面が見えます。そしてカラフルに彩られたナローボートが停泊していました。季節外れですから殆どの船が運河沿いに係留されたままで、静かな住宅街に、よりいっそうの落ち着きを添えています。運河沿いに設けられた散歩道をぶらぶらと歩きながら、その船を近くから眺めます。細長い特異な船体にはカラフルに塗り分けられ、イギリスらしい模様や紋章が描かれているボートもあります。そうしているうちに1隻のボートがやってきました。それはロンドン市内北部の、アンティーク系のフリーマーケットなどが建ち並ぶカムデン・タウンCamden Townから、リージェンツ運河Regent's Canalを通ってきたナローボートの遊覧船でした。
ナローボートと運河の雰囲気を楽しんで、ロンドンの街中をフラフラと歩きます。ちょっと迷いかけましたが、地下鉄のメトロポリタン線のエッジウェア・ロード駅Edgware Road Staにたどり着きました。これで一安心、とりあえず近くのパブに入って今後の行動を検討します。


その8に続く
Travel Indexに戻る