イギリス旅行(その1 イギリスへ)
日ごろからビール好きを自認する私にとってヨーロッパは憧れの地でした。宝石のように多種多様な煌きをもつベルギーのビール、ピルスナ−ビール発祥の地でもあるチェコ、いつかは訪れたいと思っていた場所でした。
昨年(2001年)にイタリアに行きました。イタリアを旅行する、それ自体はとても魅力的で実際にとても面白かったのですが、やはりワインの国ですからビールを味わうという面では物足りないものでした。ビールの国への想いはつのるばかりです。
今年(2002年)になって長めの休みが取れるチャンスがやってきました。以前からロンドンを案内するよとメールを戴いているロンドン在住の友人に連絡を取り、スケジュールを調整します。イギリスまで行ったのなら同じくビールの国であるドイツにも行きたい。そんな希望を取り入れて、3月1日出国、3月9日帰国という大まかなスケジュールを組み、現地までの航空券を手配しました。
初めての海外一人旅なので、ちょっと緊張して出発の日を迎えました。前回のイタリア旅行では添乗員さんが出国手続きを仕切ってくれたので私は後にくっついて行くだけだったのですが、今回は一人でやらなければなりません。ちょっと早めに家を出たら、上手い具合に日暮里でスカイライナーが来て、成田空港には早めに着いてしまいました。もちろんスカイライナーの車内では、旅立ちの祝杯をあげたのは言うまでも有りません。
出国手続きで緊張といっても、成田空港は日本国内ですし案内に従ってカウンターに行くと難なくチェックイン、のはずだったのですが、友人への土産物の日本酒が引っかかりました。日本酒と焼酎の4合瓶が1本ずつ、イギリス入国の際の課税対象品なので預ける荷物の中に入れることが出来ない、機内持ち込みにせよ、と係員は言うのです。瓶ですから割れてしまっても困るので機内持ち込みの荷物にするのは仕方ないのですが、問題は何処に収めるか?、でした。機内持ち込みの鞄は街歩き用のショルダーバックが1つで、4合瓶を2本も入れるスペースは有りません。その事を係員に告げると、それではとANAと大きく書かれた紙袋を渡されました。それを手に下げて出国審査を受けたのですが、荷物を極力少なくして、いかにも海外旅行に慣れている風を装いたかった私には、何とも格好の悪い姿になってしまいました。
出国審査はパスポートを見せるだけで簡単に終わり、出発ゲートへ向かうにはまだまだ時間があります。コンコースに備えられていたソファーに座ってダラダラしているとサテライトへ向かうシャトルの姿が目に入りました。そうだ!暇つぶしにあれに乗ってやろう。前回のイタリアの時は成田到着の時に使っただけですから、少なくとも片方は未乗車のままのはずです。往復すれば両方に乗れるはずだ、と思ったのがアホの始まり。サテライトで免税品店をひやかし、とりあえずの金額をポンドに両替して、さてターミナルに戻ろう。シャトル乗り場には逆に入れないような構造の回転扉が付いている、あれ?、ターミナルに戻ると先ほど見た出発前のうきうきした雰囲気はなく、人影が少なくてガラーンとしていいます。考えてみれば当たり前なのですが、サテライトから戻るシャトルは到着フロア、そして日本への入国審査へつながっているのです。日本に戻っても仕方ないので、何処か出発ロビーへ戻る通路はないのかと探したのですが、何処にも無し。ガランとした到着フロアをANAの大きな紙袋をぶら下げてウロウロしている姿は、思いっきり不審者です。仕方なく空港係員に「“間違えて”サテライトに行ってしまったのですが」と告げて出発ロビーへ案内してもらう姿は思いっきり海外旅行の初心者。なかなか自分のイメージ通りには行かないものです。


その2に続く
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