山陰地ビールめぐり(その1)
偉大なるローカル線と汽車旅の雑誌でよく形容される山陰本線ですが、夏に乗車すると晴天の日本海が延々と車窓に続く気持ちの良い線です。先日、山陰本線を乗り通す機会がありましたので、その時の事を紹介します。
もちろん、私が行くのですから地ビールは欠かせません。山陰の地ビールといいますと、大山Gビール・山口地ビールなどがありまして、どちらも魅力的なのですが、汽車旅を兼ねながら立ち寄るには不便な場所に有ります。そこで日本地ビール協会のリストなどから、今回は村塾ビール・島根ビール・夢みなとビール・東伯麦酒にターゲットを絞ることにしました。
手にするは、この時期のお決まりの「青春18きっぷ」で、5県670キロほどもある偉大なるローカル線・山陰本線を3日間かけて、地ビールを飲みながら乗り通そうというわけです。
さて山陰本線を乗り通すのですから、基点である京都から乗りたいところですが、スケジュールの関係で終点から乗ることにします。列車の運転上の終点は下関ですが、こだわって戸籍上の終点である山口県の幡生から山陰本線の旅を始めることにしました。
7月末の、早朝から暑い日に山陰本線の旅が始まりました。幡生を発車して2・3駅を過ぎると、左手に日本海が広がってきます。ここから延々と、兵庫県の城崎あたりまで真夏の日本海に付き合うことになります。最初のランナーは1時間足らずの小串までで、居眠りする暇も無く乗換となります。反対側のホームに入ってきた長門市行きに乗り継いで、再び日本海に付き合います。
車窓の日本海には角島をはじめ、小さな無人島、、岩礁などが点在し、青一色の穏やかな海面に彩りを添えています。

長門市での乗り換え、再び西に向かいます。最初の目的地は東萩駅の近くにある「村塾ビール」です。少し早い昼食を兼ねて立ち寄ることにしました。昨晩は「ムーンライト九州」で車中泊でしたから、ビールを飲む前に温泉に浸かって汗を流したいところです。駅前にある観光案内所に寄って、「奥萩本陣」という入浴できる施設を紹介しても
らいました。「奥萩本陣」は萩の郊外にあるホテルで、市内を巡回するバスに乗って行くことになります。
湯船は広々として、かつ午前中でしたので貸し切り状態、ゆっくりと入浴したところですが、この後に本命の地ビールが控えていますので、さっと汗を流して「村塾ビール」へ向かうことにしました。

「村塾ビール」のブルワリーレストラン、駅前のビルの1階に有りまして、私がこれまで訪問した地ビールのなかでも屈指のアクセスの良さです。ビルの中に入っているということもあって、規模も屈指の小ささで、30人も入ったらレストランは満員という小ささでした。昼食時で多少混雑していたものの、こちらは気ままな一人旅ですから、あっさりとカウンターに通されます。ビールの味自体は濃口が得意なようで、とくにドイツ風の「ヴァイツェン」タイプの出来が良かったようです。これは収穫でした。止せば良いのに全種類のビールをのみ、更にお気に入りのタイプを再び注文、駅から近いことを良いことに、発車時間ギリギリまで飲んでいたら、ビルから出た時点で発車のメロディが鳴っている。千鳥足で走って、改札に立っている駅員に声をかける始末でしたが、なんとか間に合って、再び東へ向かいます。