山陰・九州旅行(その3)
山陰から一気に九州へ移動しました。いったん岡山に出て、山陽本線の夜行列車に乗って九州へ。終点の博多からノンビリと南下し、八代から肥薩線に乗って球磨川沿を遡ります。途中の人吉でちょっとお休み。人吉は球磨焼酎の産地で、駅前の土産物屋さんには多くの銘柄が並べられていました。 焼酎だけでなく人吉市内のあちこちで温泉が湧いていて、地元の人が使うような温泉場があちこちにあります。列車の旅では駅前の「あおやぎ温泉」がお手頃ですが、今回はその名もズバリの「人吉温泉」に入りました。と言っても、やはり地元の方が使うような共同浴場で、旅館の後ろの地味な場所にありました。でもやはり温泉ですね。ちょっと熱めのお湯に浸かっていれば、大量の汗とともに疲れが体から出て行きます。とても良い気持ちになって、次の列車に乗りました。

肥後の八代から、薩摩の隼人を結んでいるから肥薩線。沿線の車窓は見所がいっぱいあります。まずは人吉までの球磨川の流れ。かつては日本三大急流と数えられた球磨川ですが、あちこちにダムが出来て、急流の面影は失ってしまいました。それでも時々見せる谷の険しさと、その谷を流れる球磨川の悠々たる流れは一見の価値があります。

熊本県人吉から鹿児島県吉松までは、肥薩線のハイライト。この区間の列車の本数は少ないのですが、日本の3大車窓に数えられる沿線の風景を味わえる観光列車が運転されています。吉松行きは「いさぶろう」、人吉行きは「しんぺい」、この区間が開通した明治42年の逓信大臣・山県伊三郎と鉄道院総裁の後藤新平の名前が付けられています。客室乗務員の沿線ガイドや、景色の良い場所では停車するといったサービスが受けて、なかなかの人気列車になっているようです。お盆の休み時期でしたので、2両編成の車内はほぼ満席でした。私も風呂上りのビール片手に車窓を楽しみました。

車両は旧式車両の改造ですが、徹底的に手が加えられていてかつての面影はありません。右に左にと展開する景色を眺めるために、立席スペースの窓は大きく開けられています。途中駅では休憩を兼ねて、停車時間を長めに取っているので、普通列車より時間がかかりますが、それに文句を言う方は居ない、と思われるノンビリした列車です。停車時間には記念写真を撮る方の姿があちこちに見られました。
肥薩線から隼人で日豊本線に乗換えて一駅、国分駅で下車しました。薩摩ビールの醸造所とレストランがありますが、あまりの暑さに徒歩で行くことを断念。待合室で少し涼んでからタクシーで行きました。タクシーでも1000円ぐらいでした。

目標の施設は小高い丘の上にあります。元々は黒酢などを造る会社です。広い敷地にはそちらの醸造施設や熟成させる大きなタンクや甕が並んでいました。営業開始まで間があったので土産物屋を冷やかしてから、開店と同時に店内に突入!。この店はヴァイキング形式のレストランです。ヴァイキングは適当な量が取れるので、私のような一人旅では重宝する時も多いのですが、今回のように、まだ夕食までには時間が有る時や、ビール(だけ)目当てで訪ねる時には、ちょっと不適当な時もあります。店長さんらしき方にビールだけで良いですか?と訪ねたら、快くOKしていただきました。しかも簡単なおつまみをサービスしてもらって、とても好印象です。

一点だけケチを付けるとしたら、ヴァイキングの大ホールにスクリーンを出して、高校野球を中継していること。真面目に高校野球に関わっている方には本当に申し訳ないのですが、私は全く興味ないのですが、タイミング悪く地元勢の試合だったみたいで、店内には大音量で中継されていました。客商売としては中継は当然なのでしょうけど、私はひねくれているので、スクリーンを背にして飲んでいました。続々と人が入り始め、店内はなかなかの賑わいです。他のお客さんのおしゃべりをBGMにして飲んでいました。

肝心のビールの方ですが、地ビール業界では老舗で、さすがに造りなれている感じがしました。特にヴァイツェンの出来は、暑い時期に見事に合っていまして、何杯もお代わりしてしまいました。特にクリスタルヴァイツェンは、この日のベストでした。

スケジュールの都合で、早くも店を後にしなければなりませんが、出来ればヴァイキングの食事をしながら、ゆっくりしたい雰囲気でした。また改めて訪ねることにしましょう・・・と前回の訪問時にも同じ感想を持ちましたが、その時から5年の年月が経っていました。ここでのんびり食事をするのはいつになることやら

ちょっと移動して宮崎県の都城へ。此処にも地ビールがあります。その名も霧島ビール。焼酎メーカーが造っているビールです。駅から遠くなく、でもバスも走っていないので此処へもタクシーを使いました。片道1000円ぐらいですから、大した距離ではありません・・・と思って前回は歩いたのですが、酷い目に合いました(^^)。霧島ファクトリーガーデンと名付けられた施設は、焼酎の工場を中心にしたテーマパーク風の施設になっています。お盆休みでしたので、中庭にはテントが張られてビアガーデンになっていました。地元?のアマチュアバンドが出ていて賑やかでしたので、今回はそちらの方でビールを飲むことにしました。

バンドのステージには紅白の幕が張ってあって、いかにも特設ステージという雰囲気がプンプンしています。まぁ今では大御所と言われている方たちも、駆け出しの頃は酒場やデパートの屋上で歌っていましたから、将来の栄光を目指して頑張って欲しいと思います。次に登場したのは、やはり地元のボーカリストのお姉さん。バンドの方よりは少し新しい曲を熱唱していました。続いて再びバンドの演奏。少し懐メロ系のメロディーが多くて、同年代の私には懐かしく聞いていました。

ビールの方は、焼酎メーカーが造るビールですね。悪い言い方をすれば芋というか、妙な甘さがプンプンしています。これが特徴と言わればそれまでなのですが。数年前にはそれを長期熟成させた「クラシック」が有って、とても美味しかったのですが、今回はラインナップから外れていました。残念!。

その4に続く
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