田植唄
・鳥ならば、思いやつれてこがれて、
鳴く声を、聞かせたいよ。
・思いやられた、夜前の雪に、
見付けられたよ、下駄の跡。
・お前みたように、そう酒のんで、
わしに孤(こも)でも、着せる気か、
・今年や豊年、穂にほが咲いて、
いちの小草に、米が成るょ。
草取唄
・今年やこれでも、又来年はよ、
瓦ひさしの、家建てるよ。
・ 又来ぃょぇ年はょぇ、
瓦ひさしの家建てる。
・来いと言(こと)づけ、、来るなと手紙、
どれがじょ駄やら、まことやら。
・文はやりたし、書く手は持たぬ、
やるぞ白紙、文と読め。
・来いよ来いよと、昔も今も、
呼んでおくれる、あみださまよ、
・畑の草よりも、田草がよいよ、
わしがさそわれ、手を握る。
又 らちの合いから、手を握る。
・いやと思ったら、見る目もいやだ、
おぼろ月夜の、影もいやよ。
・いやと云うのに、むりつかまえてよ、
入れて鳴すか、篭の鳥よ。
・一度二度返しや、つまおり傘よ、
三度傘から、深くなるよ。
・思いがけない、手つだいを受けてよ、
何で返そうか、この御恩をよ。
臼引唄
・お前目あてに、このウス立てた、
引いておくれよ、せんがない。
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| 唄・内田氏
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・引いておくれよ、小口から、
人の物だと、思わずに。
・一つお出しよ、元引様よ、
私もつけましょよ、合の手を。
・伝馬女郎見て、内のかかア見れば、
遠く奥山、ししの粗女(ソメ)よ。
・わしとお前と、相引きすれば、
臼がちょて廻る、やちょで廻る。
・泣いて呉れるな、泣かんでさえも、
しんぐいぞやえ、 人の子はよー。
・察に嫌われ、因果にとられ、
どうかどうかで、日を送るヨー。
・わしとお前と、新所を持てば、
藁で壁ゆうて、住居するよー。
麦打唄
・あいが遠けりや、思えどならぬ、
今じゃうれしや(のホホイ)
のきならべ(だ面白ヤー)。
・わしの若い時、おかげでいたが、
今じゃ七村、庄屋の嫁。
・松になりたい、並木の松に、
諸国諸大名を、下に見る。
・立て場立場で、水呑め呑めとて、
鮒や金魚の、身ではない。
・思いがけない、傘屋が焼けて、
傘に事欠く、この夏は。
・さしたさし傘、柄もりがしても、
お前一人は、ぬらしやせぬ。
祝唄
・目出度目出度が、かさなりまして、
鶴が御門に、巣をかけた。
・鶴が御門へ、何と言ってかけた、
お家おはんじょうと、言うてかけた。
・御用は目出度の、若松様は、
枝も栄えて、葉もしげる。
・お前死んでも、外(ほか)へはやらぬ、
焼いて粉にして、酒で飲む。
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