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松
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大西町向山地内の名鉄路線近くに盗人の松と云う老松があった。いつの頃か、里の民家に三人の賊が押入り財をうばい逃れようとしたが、里人に騒がれ遂に悉く取りおさられた。里人、賊を憎むあまりに、役人に引渡さず私刑にする事にし、賊を偽り、井戸を掘れば許すとして穴を掘らせ、程よい深さを見計らい賊の頭上に土石を投げ入れ埋め殺した。その後、この事が領主大岡公に知れ、関係の里人は罪に伏すことになった。里長はその由を聞き、大岡公に懇意な徳正寺の住僧に取りなし方を願った。住僧もその悪意でなかった事を大岡公に話して減刑を請うたので、百叩きの刑に処せられることに定まった。
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| 大岡公の陣屋跡に 復現された門
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その百叩きも形式的に行われ、棒が肉に振れる事はなかったが、里人は外面上には如何にも痛そうに悲鳴を上げたが、中には悲鳴を出さぬ者もあり役人を困らせたと云う。賊を埋めた後には松が植えられ供養がなされたと云う。この後里に賊が入らない様になった由・・・
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