The Farewell Tour 1973-2001 ( in NAGOYA )

March 18th , 2001

エース・フレーリーポール・スタンレージーン・シモンズエリック・シンガー

世紀末に“The Farewell Tour”と題された史上最強のバンドKISSのオリジナルメンバーでの最後のライヴ・ツアーが展開され、
一旦は、延期されたKISSの来日公演も、12月末に決まり、遂に21世紀の3月に日本へ上陸した。
しかし、オリジナルメンバーであるピーター・クリスは契約不成立のために 来日することができなかった(2/5発表)。
チケット発売後の発表だっただけに残念であったが、メイクされたKISSを体感する最後のチャンスには変わりがない。
ピーターのファンには申し訳ないが、そう言う意味では、割りと早く気持ちの整理(踏ん切り)はついた。
そして、3/18(日)の名古屋公演までの間、持っているKISSのCDを毎日聴いては徐々にテンションを上げていったわけである。
それぐらいこのイベント(ライヴ)は気合いが入っていた。
当日は、電車で移動する際にも自慢の(?)MP3プレイヤーでKISSの曲を聴きながらJR笠寺駅まで移動し、
名古屋市総合体育館(レインボーホール)へ期待に胸を膨らましながら足を運んだ。
会場前に集まっているKISS ARMY達のなかにはメイクをして衣装もバッチリしている者もいたが、
想像している数ほど多くはなかった。それよりも私と同世代と思われるひとの多いことに驚いた(子供連れが多い)。
やっぱり初来日(1977年)で話題になった頃に虜になった世代にとってはこのツアーは絶対譲れないものなのだ。
そして開場時間(16:00)だが、真っ先に並んだのはグッズ売り場だ。
戦場と化した売り場ではTシャツやパンフなどをなんとか購入し、開場入りして自分の座席を探し歩いてようやくひと休みだ。
いつものことだが、この時間に体感する緊張感がたまらない(笑)。

だんだん周辺がざわめきだし、開演時間(17:00)が過ぎた頃に館内の明かりが消え始めて雰囲気が出来始めると、
自分の中に涌き出てくる期待とその興奮で、武者震いが出るほど舞い上がってきた。いよいよだ!

そしてお馴染みのアナウンスが流れ、観客が大声で絶叫する。
You wanted the best , you got the best !
The hottest band in the world...

KISS!!
アナウンス後に爆発音とともに流れる曲は、定番中の定番デトロイト・ロック・シティだ!
幕が開い(落ち)たら、ポール・ジーン・エースの3人はステージの上に吊るしてある可動式ステージに立っていた。
いきなりからド派手に決めてくれたぞぉ〜。これぞロックスターの登場だぁ〜。

これだこれだと後先考えず全力で身体を激しく動かしてリズムをとり、“STAR CHILD”ポール・スタンレーいっしょに
Get up !
Everybody's gonna' move their feet

Get down !
Everybody's gonna' leave their seat

と絶叫する。元々(デトロイトの)ファンへの感謝の意をこめて出来あがった曲だけに流石にライヴでは盛り上がる。
そして間髪いれずにデビューのときからやっていたジーン・シモンズが歌うジュースだ。
デビューアルバムの曲だけあって歌うファンが多いぞ(全体的に古い曲の反応がいい!)。
ポールがいやらしく服を脱ぎ、『こんばんは。ナゴヤぁ〜』と
ポールが日本語で挨拶をする。
他にも、貴方はとっても美しい・ありがとうございます・はいそうですか・サイコー・もしもしなどなど。
そして、ポールジーンが交互に歌う狂気の叫びの演奏が終わる頃には身体がヘトヘトで、のども荒れてきた。
ノリのいい曲が続くと流石にこの年では厳しい。でもでもまだ始まったばかりだ!
ここで意外な曲のイントロが流れる
エース・フレーリーが歌うトーク・トゥ・ミーだ。
確か『仮面の正体(UNMASKED)』の発表後のツアーでしか演奏していない超レアな選曲である。
あのやる気があるのか判らない
エースの仕草・声はいまも健在だね。いい味をだしてるよ。
ここでやっとリズムがスローになる。そうプロレスラー/スティーブ・ウリアムスの入場テーマ曲で有名な
勇者の叫びである。この曲はみんな『おぉお・おーお』と声を出し、館内が一体になるから流石にわかりやすいね。
メイク時代の新旧の曲が違和感なく終わったところで、
次ぎはお約束のファイアー・ハウスである。
それにしても、
エリック・シンガーは叩き方などを完璧なまでにピーターをコミカルに演じている。
しかし、ここの消防士は消火をすることなく観客を煽るだけだ(笑)。サイレンが鳴り響くが消火するどころか、
左隅で
ジーンがたいまつを持って火を吹いて曲は終わる。物凄い歓声だ!
そんな盛り上がりを疑うかのようにポールドゥ・ユー・ラヴ・ミーを歌いだした。本当に罪な奴だ。
そして今時の仕掛けがでてきた。回想ビデオが大画面で写されているのだ。
何だか昔からのファンに、今でもLOVEなのか?と確認されているようだ(当然だぁー)。
完全にKISS中毒になった観客の為に、ドクターを呼ぶと言って悪魔の
ジーンが歌ったのは、
初来日のときにシングルヒットした思い出の
悪魔のドクター・ラヴである。
ここまでは完璧なまでの演出である。本当にKISSは凄い。プロだよ!
今度は素顔の時にヒットした曲
ヘヴンズ・オン・ファイアだ。Hな息遣い(ハァ)もみんなでやれば大丈夫?
これもみんなと一体になれるライヴでは重要な曲である。それにしてもこのときの火柱は高かったぞ!
この曲は当時MTVでよく流されていた曲だが、私はふと故
エリック・カーの映像を思い出したぞ。
曲の終了後に、ここで意表を突くかのようにポールが小声で『上をむいて歩こう』を歌い出す。勿論、館内大合唱!
(あとでショック・ミー、ラビン・ユー・ベイビーの前でも歌う。計3回も!)
また、盛り上がっている雰囲気から
ポールが横浜・東京・福岡よりも名古屋が1番だと言った(当然だ!)。
そして、流れるように進行する演出に休みはないかのように、スピード感あるロックン・ロールが始まった。
レット・ミー・ゴー・ロックン・ロールだ。まさにタイトル通りロックン・ロールなのだ。
ちょこっと長目のかっこいい演奏が終わり、珍しく
エースがそわそわしながら喋り出した。
ショック・ミーである。ALIVE2のときと歌い方を替えてエースが歌い、ギター・ソロへ突入。
まさに
エースの独壇場だ。くどいともとれるフレーズの連発。そして煙だもくもくと出てきたギターを振りながら、
一旦ギターは上に飛び(映像はスターウォーズのようだ)、
油断しているところで、左右の風船に向かってロケットを発射。見事にヒット!もう周辺はパニックだ。
ギター・ソロが終わったところで、雰囲気がちょっと変わった。
曲紹介で『1998年のアルバムから最高(サイコとかけた)サーカス』だといって笑いをとったあとで、
エリック・シンガーの迫力あるドラムの音とともにシャウトするポールが歌うのは、サイコ・サーカスだ。
Hello !
Here i am
Here we are
We are one
I've been waiting for this night to come
Get up !
Now it's time for me to take my place
The make-up runnin'down my face
We're exiles from the human race
You're in the psycho circus
And i say "Welcome to the show"

まさにこのKISS(ライヴ=サーカス)のことである。涙が出るセリフだ。この曲はドラマチックで名曲なのだ。
今度は一変してノリのいい曲
リック・イット・アップだ。この曲不思議とライヴで聴くとかっこいい。
そんなノリのいい曲で気分がよくなったのに、館内は暗くなり、今度はブレーキをかけるかのような低音が大音量で響く。
ジーンのベース・ソロである。良くも悪くもジーンの独壇場。独特の世界だ。
その独特な世界のエンディングは、なんと言っても
ジーンの口から吐く血ヘドである。
そして、血を吐いた悪魔が飛翔し、頭上のステージに立って歌い出したのは
雷神
他を寄せ付けない雰囲気だ(映像もオドオドしている)。これこそ地獄なのか...
周りを圧倒するのは
ジーンの存在だけでない。ここまであまり目立たなかったエリックの見せ場がやってきた。
そう、迫力あるドラム・ソロだ。今回は
ピーターになり切っているエリックだが、余裕をもった演奏は、
明かに
ピーターより上だ。本当にエリックはいいドラマーだよ。もっと我を出して暴れて欲しかった。
ここまでくると流石に身体が疲れ切って、のどが渇く。そんな時に飲みたいものはと、
ポールが尋ねたら、
KISSファンなら迷わずコールド・ジンと叫ばなくっちゃね。これもお約束だ!
リフがかっこいいこの曲は、最初に
ジーンが歌い、次ぎはエースが歌うといった形式をとった。
一瞬静まり返ったところで、渋いベースの音とともに
10万年の彼方が始まった。
本当にこの曲は25年以上前の曲なんだろうか?ライヴでは欠かせない渋いナンバーである。
初期の作品は本当に受けがいいね。気がついたらポールがTシャツを見せながら、
例のキャノン砲を構えて、Tシャツを発射しまくる(こちらにはこないぞぉ)。

そして
ポールの長いMCが始まった。あくまでも次ぎの曲紹介の為のものだ。
エリックのドラムが始まる。『ダダダッダ、ダダダッダ、ダダダ・ダダダ・ダダダッダ』そうラヴ・ガンだ!
ポールがターザンのようにアリーナ中央の小さいステージに移動した。目の前じゃないか!!
私の周りは絶叫ものだ。
ポールサイコー!そして、ラヴ・ガンは最高にかっこいい曲だぁー。
本ステージに戻り、ひとり神妙な面持ちで
ポールがギターを引き始めた。遥かなる誓いだ。
ミラーボールを使った演出効果が素晴らしい。ワン・コーラス歌うと、
突然
ブラック・ダイアモンドのイントロが聞こえてきた。憎い演出だ。勿論、要求通り館内大合唱だ。
Out on the street for a living
Picture's only begun
Got you under their thumb
Hit it !

ここで初めて
エリックがリードヴォーカルをとった。なかなか綺麗な声だ。かっこいいぞ。
そして、曲のクライマックスではストロボ、マグネシウムをバンバン焚いて、ドラム台がせり上がった。
これがあの地獄猫の登場だぁー。煙も凄いぞ。花火も凄いぞ。
ガンガンにやりまくって、ここで、コンサートは一旦終了。
KISSのライヴは改めて照明・花火・火柱が本当に凄いなぁ。
でもでも、当然アンコールの催促が館内に響き渡る。
We want KISS!の大合唱。
しばらくしてメンバーが再登場し,持ってきた横断幕には、I Was Made For Lovin' You と書かれている。
でも、素直に演奏しない所がKISSだ。
ポールが『上をむいて歩こう』を歌い、『ラ・バンバ』をジーンが演奏するなど、
じらしにじらしてから、世界中で大ヒットした
ラビン・ユー・ベイビーだ。
誰もが知っている名曲なだけに盛り上がりも凄い。
そして、奇跡が起こった!ここでいままでの公演でやっていないことをしたのだ。
ゴット・トゥ・チューズパラサイト彼女果てしなきロック・ファイアーとメドレーだ(多分アドリブだ)。
やっぱり熱烈な名古屋のファンへのサービスなのか?
これが最後だとばかりに曲紹介をする
ポール。その曲とは、勿論ロックンロール・オールナイト
ロック・アンセムとして偉大な曲をファンは歌わないと気が済まないのだ!
I wanna rock and roll all nite and party every day
何度この歌詞を歌ったことか。
異常に盛り上がるこの雰囲気(ロックンロール・パーティー)こそ
KISSのライヴなのだ。
お約束でもある天井から怒涛の様に紙ふぶきが降り(半端じゃない)、ドラム台・ステージが上がり始め、
ポールだけがしたに取り残されたと思ったら、ギター・クラッシュ(本物のギブソン)が始まった。
花火も上へ下へまた、回転したりと、凄い光景だ。そのなかで派手に暴れ捲る
KISS
終わらせたくない気持ちで一杯だったが、メンバーの満足げな笑顔を見た瞬間、
これが最後のライヴなのかと感じたら感動で涙が出てきた。
史上最強とはよく言ったものだ。最高にかっこいいメンバーに、極上の演出。
後にも先にもこれを超えるライヴはない。
感動を本当にありがとう!
WE LOVE YOU !!

Set list
Detroit Rock City
Deuce
Shout It Out Loud
Talk To Me
I Love It Loud
Firehouse
Do You Love Me?
Calling Dr. Love
Heaven's On Fire
SUKIYAKI
Let Me Go , Rock 'N Roll
Shock Me
Ace Frehley guitar solo
Psycho Circus
Lick It Up
Gene Simmons bass solo
Got Of Thunder
Eric Singer drum solo
Got Of Thunder (cont.)
Cold Gin
100,000 Years
Love Gun
I Still Love You (1 chorus)
Black Diamond
encore
La Bamba (only a few phrases)
I Was Made For Lovin' You
Got To Choose (1 chorus)
〜 Parasite (1 chorus)
〜 She
〜 Makin' Love (1 chorus)
Rock And Roll All Nite