妊娠日記

出産編


流産のこと
実は今回の妊娠は二度目ではない。
妊娠検査薬を使うのは4度目だ。
半年前に一度、流産をしている。
1年前にはケミカルアボーション(化学流産)までしている。
ケミカルアボーションは普通気が付かない。
4〜5週で、妊娠反応は出るが胎児どころか胎嚢も確認 されないまま生理が来る。よくある現象らしいし、 気付く事は稀なそうだが、何か変だと思って生理予定日 3日過ぎにくらいに検査してみたらごく薄く反応が出た。 そしてその後、いつもの2倍くらいの重い生理が来た。
これは流産にカウントするほどのものではないらしいが、 何となく後味が悪かった。

今年の春、そろそろ欲しいなと思っていた 時にキチンと妊娠した。
今度は子宮内に赤ちゃんが確認された。心拍もあった。
心拍が確認されればとりあえず一安心、と思っていたら しばらくして出血が始まり、どんどんひどくなり、 心拍は止まってしまった。
8週はじめ、3ヶ月に入ったところだった。
一日くらい動けなかった。
生まれて初めて全身麻酔をして手術を受けた。
子宮の中はからっぽになった。
もう赤ちゃんには頭と体があって、手足もあったのに、 たった1ヶ月の妊娠生活だった。

気が高ぶっているうちに色々済んでしまい、 毎日の生活の慌しさもあり、大したショックを受ける 暇もなかった。ふん、流産くらいじゃ全然不幸になんて なれないじゃないか、と思った。

水子供養にわざわざ出掛けることはしなかったけど、 記念に庭に追悼樹を植えた。
ものすごく悲しくなったりはしなかったけど、苗木を見るたび にちょっとだけ思い出す。

しかし秋口、お腹の大きなひとを見かけるたびに、
「私も今頃・・・」と思ってしまうことがあった。
ちくっと胸が痛んだ。
特に上の子を連れている妊婦さんを見ると、いいなぁと 思わずにはいられなかった。
同時に、また妊娠したら今度はちょっと怖いなぁと 思った。
2度も3度もダメだったら、二人目からでも習慣性流産 と診断されることもあるらしい。
もう手術はカンベンだな、と思った。

とは言ってみたものの、結局そういうことって自分では どうにも出来ない類の問題だ。
運命に身をまかせるというのは、こういう時に使う 言葉だと思う。妊娠した後お腹の子がどうなるか、そんなの、誰 にもわからないし、現代の医学ではどうしようも出来ない ことがたくさんあるのだ。

どうせなら「今回ハズレだったんだから、次も続けて 残念賞を引く事はないだろう」くらいの気持ちで いた方が精神的に楽だ。
だからもう妊娠はこりごり・・・なんていう気持ちより は、次はうまく育つといいなぁという気持ちの方が 大きかった。

こんな辛気くさい話、わざわざ書くのは遠慮するべき ところなのかもしれないけれど、別に隠すほどの ことでもないような気がしたのでまとめてみた。
それに、第二子妊娠の日記(特に初期)を読 むにあたって、こういうことがあったというのを ちょこっと念頭に入れてもらえると、理解を得易い 部分があるかもしれない。





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