タイタニック号に最も近かった船
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タイタニック号の遭難者達を最初に救助したのは映画の通り、カルパシア号でした。しかし、実際にはタイタニック号にもっと近い船がいたのです。公式記録ではカリフォルニアン号。でもその後の調査では、マウント・テンプル号が最も近かったのではという疑惑も持ち上がりました。
マウント・テンプル号はさておき、乗客をさしおいてボートに乗り込んだ船主のイズメイ氏と共に、カリフォルニアン号のロード船長も散々非難される事となったようです。全くの怠慢とも取れる行動により、タイタニック号救出活動を行う事ができなかったからです。
時刻 |
タイタニック号 | カリフォルニアン号 | マウント・テンプル号 | カルパシア号 |
| ホワイトスター汽船 速度:22ノット 船長:E・J・スミス 通信士:H・ブライド(生還)、J・フィリップス(※1) |
リーランド汽船 速度:13ノット 船長:S・ロード 通信士:S・エヴァンス タイタニック号との距離:19海里 |
カナダ籍の船 速度:11ノット 船長:J・H・ムーア 通信士:デュラント タイタニック号との距離:14海里(※2) |
キューナード汽船 速度:14ノット 船長:A・H・ロストロン 通信士:H・T・コタム タイタニック号との距離:58海里 |
|
| 22:55 | レース岬と無線交信中のため、カリフォルニアン号の警告を"うるさい!"と無視する。 | 通信士エヴァンスはタイタニック号に氷山の警告をするが無視される。 | ||
| 23:30 | エヴァンス、無線機の電源を切り床につく。 | |||
| 23:40 | 氷山に衝突 | |||
| 0:15 | 最初のCQD(遭難信号)を発信 | 通信機が切られてるため遭難信号を傍受できず! | 直後に遭難信号を受信 | |
| 0:25 | 船位置修正して再発信 | いったんタイタニック号に向けて進路変更したがムーア船長が氷山を恐れて船を停止。照明も全て消し死んだふりをする。 | 遭難信号を受信。直後に万全の体制を整え、全速力でタイタニック号へ向かう! | |
| 0:45〜1:20 | 四等航海士ボックスホールは計8発の信号弾を打ち上げた。 | 甲板から数人の乗員が信号弾を目撃しているが、誰も重要視せず! | 数人が信号弾を目撃するも、全く無視! | |
| 2:20 | 完全に沈没 | タイニック号が真っ二つに裂ける時の大きな音を聞いたと証言する者がいた。 | ||
| 3:30 | 救命ボートからカルパシア号の信号弾を目撃 | 信号弾を発射 | ||
| 4:10 | 最初のボート(2号)が救助される | 最初のボート(2号)を救助する | ||
| 4:30 | ようやく現場近くに到着。しかし7:30まで何もせず。 | |||
| 5:40 | マウント・テンプル号からタイタニック号の遭難を知らされる。 | カリフォルニアン号に事故の事を無線連絡。 | ||
| 7:30 | 現場近くでマウント・テンプル号と遭遇。 | 現場近くでカリフォルニアン号と遭遇。 | ||
| 8:30 | 最後のボート(12号)が救助される | 救助活動を終えたカルパシア号と遭遇。 | 最後のボート(12号)を救助する。直後にカリフォルニアン号と遭遇。 | |
| 時刻 | タイタニック号 | カリフォルニアン号 | マウント・テンプル号 | カルパシア号 |
※1・・・無線通信士ジャック・フィリップスは、転覆した救命ボート(エンゲルハルト・ボートB号。ライトラーも乗っていた)に救い上げられたが、カルパシア号が到着する寸前に極度の疲労で死亡している。
※2・・・マウント・テンプル号のムーア船長は、タイタニック号とは、49海里離れていたと証言している。上表の内容は、後日、乗組員だった者からの告白文に基づいている。
※海里・・・1海里は約1852メートル。
※ノット・・・1ノットは1時間に1海里進む速度。
計算してみると、カリフォルニアン号とマウント・テンプル号は、沈没現場まで1時間30分もあれば到着できていた事になります。
参照:『タイタニックは沈められた』(集英社)
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