1998年4月9日(木) 14時25分

米20世紀フォックス、「タイタニック」の中の人物描写で謝罪


史上空前の大ヒット作となった「タイタニック」を制作した米20世紀フォックス社は、ウィリアム・マードック一等航海士を映画の中での悪役として描いたことを、同氏の郷里に対して謝罪した。マードック一等航海士の郷里ダルビーティから選出されたモーガン英下院議員が8日明らかにした。

映画の中に登場するマードック一等航海士は、乗客からわいろを受け取り、救命ボートに乗り込もうとした3等客を射殺するなどして、最後には銃で自殺する”悪者”として描かれている。

しかし、タイタニックの研究者らによると、同一等航海士は当時、乗客が救命ボートに乗り込むよう誘導し、海中にいた乗客に対しても、しがみつくためのデッキチェアを投げ込んでやるなど、最後まで人命救助にあたったとされており、同氏の郷里でもヒーローとしてもてはやされていたことから、映画の中での描写について抗議の声がわき起こっていた。

これについて、20世紀フォックス社側は、モーガン議員に宛てた書簡で、映画の中での描写についての根拠はなかったと事実誤認を認めたうえで、事故で死亡したマードック一等航海士を記念して作られた地元の基金に5千ポンド(約110万円)を寄付することを約束した、という。

[ロンドン 8日]

Yahooヘッドラインニュースより(4/9)。

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