ジャックとローズが結ばれた車、ルノーの持ち主

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  ジャックとローズがついに結ばれたのは、貨物室の高級車の中でした。その車の名は、新型25馬力『ルノー』。

  この車は実際にタイタニック号で運ばれていたもので、持ち主もわかっています。その人物は、ウィリアム・アーネスト・カーター。当時36歳でシェルブールから、妻(ルーシー)、娘(ポルク)、息子(ソーントン)、そして2人の従者、2匹の犬と供にタイタニック号に乗船しました。その時一緒に貨物室で輸送しようとしたのが、『ルノー』です。

  カーター氏は、14日の夜は、レストラン・ア・ラ・カルトで、スミス船長を招いた夕食会に出席していました。氷山衝突後、妻と子供たちは、4号ボートに乗船しました。この時、4号ボートを指揮していた、二等スチュワードのジョージ・ドッドは、「もう少年だろうと男はダメだ。」と言ったため、当時11歳だった息子のソーントンは、ボートに乗せてもらえませんでした。そこで母のルーシーは、とっさの機転で、大きな夫人用の高級ハットを息子の頭にかぶせ、少年だとわからないようにして、4号ボートにようやく乗り込む事ができたのです。

  一方、カーター氏は、C号ボートに乗り込む事ができました。C号ボートと言えば、比較的男性の乗船に対しても寛容だった、マードック一等航海士が乗船を指揮していたボートです。このC号ボートへは、映画でも描かれていましたように、ホワイトスターライン社のイズメイ社長も乗り込んでいます。

  カルパチア号に救助された後、カーター氏とその家族は再会を果たす事ができました。そして後にカーター氏は、『ルノー』の賠償金として5000ドルと、犬2匹分300ドルを請求しています。

Renault.jpg (16504 バイト)タイタニックに積み込まれる『ルノー』

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