INVERNESS (1)
ハイランドの首都インヴァネス。
インヴァネスはハイランド地方で最大の都市であり、穏やかで美しいところです。
しかし、ハイランドへ侵攻の拠点であったため何度も破壊の憂き目に遭い、そのため古い建物はほとんど残っていません。
この街を目的として訪れる人は少なく、ネス湖への、あるいはウィスキー愛好家にはスペイサイドへの玄関として紹介されることが多いです。
私自身はというと、どちらかといえばネッシーよりもアーカート城の崩れ具合に心を惹かれてインヴァネスへ、さらにネス湖へと向かいました。

River Ness
アーカート城は13世紀の半ば頃、インヴァネスからフォート・ウィリアムまで続く大峡谷(Great Glen)を守護する目的で建てられました。
政略上の重要性から何度もイングランドとスコットランドの間で占拠が繰り返され、1689年、ジャコバイトによって破壊された後は再建を許されず廃城となりました。
行ったのが少々季節外れだったのか時間がずれていたのか、観光客はまばらでした。
ネス湖を船が行き交っていたので船上にはいたのかもしれないし、ビジターセンターにもいたのかもしれません。
湖と城の周りはとても静かで、船のエンジンの音も話し声も、あっという間に城の周囲に広がる湖(ロッホ)に吸い込まれてしまいました。

Urqhuart Castle
インヴァネスからコーチでスカイ島に行く途中、思いもかけなく美しい城に出会いました。後でそれは有名なイーレン・ドナン城と知ったのですが、その時はこの城のことを何一つ知りませんでした。
知っていても「ちょっとバス止めてー!」とは言えなかったと思いますが。…いや、ひょっとしたら写真を撮る間くらいはバスを止めてくれたかも?! 慌ててカメラを構えたので、一番良いアングルは撮り逃してしまい残念。
イーレン・ドナン城は、ヴァイキングの侵攻に備えるためアレキサンダー2世によって13世紀に建てられました。後にこの城はマッケンジー(Mackenzie)一族に、その後マクレー(MacRae)一族に譲渡されました。
時代は下がって18世紀のスチュアート朝末期。
大僭称者ジェイムズが王位を主張しスコットランドに舞い戻った際、ジェイムズを助けるためにやってきたスペイン兵たちがこの城に立てこもり、そのためこの城は海軍の大砲によって破壊されました。
荒れるがままになっていた城はアメリカに渡った子孫によって正確に復元され、現在ではマクレー一族(Clan MacRae)の本拠地となっています。

Eilean Donan Castle
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