10月2日(月) インヴァネス ←→ フォート・オーガスタス
当日の天気は曇り。今ひとつはっきりしない空模様。前日に立てた綿密な計画に従い、フォート・オーガスタスに行くためにコーチステーションへ。フォート・オーガスタスまでバスで約1時間。このバスはフォート・ウィリアムが終点のため、明日オーバンへ移動するときも同じルートを通ることになる。
フォート・オーガスタスに行こうと思った理由のひとつは、そこにはベネディクト派の修道院があるからだった。古い英語版のガイドブックによると宿泊施設もあるらしい。思いっきりミーハーに泊まってみようかという考えが出発前にはチラと頭をかすめたのは事実です(^^;。
フォート・オーガスタスに関する知識はカレドニアン運河の街であるということくらいだった。カレドニアン運河は19世紀初頭に完成し、北海側のインヴァネスから大西洋側にかけて、もともとあるLochをつなぐようにして作られている。運河の殆どは自然のままのLochが占めており、純粋な運河部分は22マイル(約36km)だけだそうである。
ファート・オーガスタスに着く頃にはパラパラと降っていた雨は止み、薄日が差すようになってきた。バス停のすぐ横にツーリストインフォメーションがあったが、見たいのは修道院なのでちょっとだけ中を見てから街の中心らしき方向へ移動した。少し歩くと川が見えた。石造りの古い橋がかかっている。それを過ぎると再び橋にぶつかった。橋を渡らずに川沿いをのんびりと散歩した。川沿いに桟橋がたくさんあり、ボートが係留されている。どうやらウォータースポーツが盛んらしい。ちょうど日がさしてきて、川の終わりの大きな湖と周囲の山が鮮やかな色に見えた。ボートのモーター音も山と湖に吸収されてとても静かだった。
同じ川沿いを戻ると鐘の音が聞こえた。ふと見ると対岸に鐘楼が見える。修道院だ。これでだいたいの位置はわかったので入り口を探して歩く。どうにか見つかった入り口には「関係者以外立ち入り禁止」というような意味の看板があったので残念だけど引き返すことにした。別に柵があって入れないというわけではなかったけど遠慮してしまった。
橋のところまで戻ると、今はもう使われていないと思った運河がちょうど開けられるところに出くわした。そのときは水位の高いほうから低いほうにヨットが移動している最中で、隣接する区間の水位がゆっくりと調整され、ほぼ同じ水位になったところで水門が開く。なぜだかわからないけど2枚ある水門のうち1枚しか完全に開いていなかった。ひとつひとつの水門をおじさんが手動で開閉していく。門が開くとヨットのともづなを引いて若者がゆっくりと運河の縁を歩いていく。
フォート・オーガスタスを出る頃には天気はまた下り坂になってきた。バスに乗り込む前に絵はがきを数枚買い込む。私は絵はがきコレクター。フォート・オーガスタスの近辺はウォーキングコースがいろいろあるらしい。こういう静かなところに泊まってのんびり散歩するのもいいかもしれないと思った。
インヴァネスにお昼過ぎに戻り、午後のツアーの出発時間の3時までぶらぶらと暇をつぶした。ツアーの集合場所はインフォメーションのすぐ横となっていた。少し早めに行って裏のインヴァネス城の中をぐるっと見て(中は地方博物館になっている)バスが来るのを待った。
3時少し前にマイクロバスが到着。あれがそうかなーとキョロキョロしてみるが、バスにはネス湖ツアーと書いてあってコーダー城行きではなさそう。バスちっとも来ないなー、参加者がいないから取りやめになっちゃったのかしら、やっぱり予約しておくべきだったかなー、とさまざまな考えがインフォメーション前にひとり佇む私の頭の中を駆け巡った。
3時半くらいになって「こりゃツアーはないな(T_T)」と再びトホホな気分になりかけたその時、同じツアーのものと思われるポスターが目に入った。そのポスターにはしっかりと「ツアーは火・木・土のみ」と書いてあったのでした。チラシにはそんなこと書いてなかったのに…冷たい風が身にしみる…ひゅるりら〜(T_T)。