1つ戻る

TOPに戻る

 

シナリオアイデア



(3)老騎士と従者




PCが1仕事終えて宿で休んでいると、1人の小柄な老人がたづねてきます。
そして、自分はある騎士に使える従者で、主人の願いをかなえるため協力し
てほしいと頼んできます。

自分が長年使えた騎士トン・キホーテは、小さいながらも領地と家督を息子
にゆづり、長年の夢だった冒険のたびに出ると言い出し、領地を後にした。
そして、今日この近くの小さな村の「ゴブリン退治」を無償で引き受けたの
はいいが、彼自身はまだまだ現役のつもりなのだが、年が年だけにとても騎
士様だけでは危ないので、手を貸してほしい。
ただ、この事は騎士様に無断でやっているのでこちらからお願いしたのでは
なく、あくまでPCの方から騎士の従者に加えてほしいとお願いする形でと、
PCに年寄りの夢をかなえる手伝いをしてほしいとお願いしてきます。
もちろん、十分なお礼します。と言い、PCが難色を示すなら土下座したり
報酬額を引き上げたり(普通ゴブリン退治で得られるより高い金額)して、
必死にPCにお願いします。

老騎士トン・キホーテは、物語に出て来るような、「騎士の振るう剣は弱き
を助け騎士の言葉は真実のみを語る」といった真の騎士となることをめざし
ており、多少、貴族特有の尊大な話し方をしますが、表裏のないさっぱりと
した性格で、いつも大きな声で喋り、年寄りにしては元気すぎるぐらいです。

翌朝、老騎士が村に向って出発する前にPCが従者にしてほしいと願い出る
と彼は、
「ウム。それではわしのに付いてまいれ。」
などと、大きな声で馬上からPCに向いいって走り出します。
この時、PCが恥ずかしくなるようにゴブリン退治に出発することを、おお
げさに、もちろん周りにいる人にも聞こえるぐらい大きな声で(老騎士は普
通に喋っているのですが。)いって出発するなどして下さい。
従者にしてほしいと言うことに関しては、PCの名前も聞かずあっさりと認
めてくれます。

その日の昼ごろ、山間の小さな村に着くと、ゴブリンが近くの山の洞窟に最
近住みついたことや、まだ被害に遭ったわけではないが放っておくのも厄介
なのでゴブリンを退治するか追い出してほしいと言われます。
ゴブリンの数も、PC達なら問題にならない数です。
洞窟には、これから出発したら着くのは夕方ごろになるので、明日の朝、日
のでと共に出発することになり、狩人の一人が案内してくれることになりま
す。

翌朝、日のでと共に出発することになりますが、寝過ごすと、老騎士の大声
でたたき起こされ、朝から少し説教を受けることになります。
老騎士は重い金属鎧に身を包んでおり、PCが忠告してもこの鎧は・・・・
と長々と鎧の解説から発展して騎士とは・・など、30分近く老騎士の話を
聞かされることになり、結局、着ていくことになります。
従者の老人は着いてくるのは危険だと言うことで、老騎士の命令で村に残さ
れます。

道中は、PCの予想した通り難航し、重い鎧を着た老騎士を同行して山道を
進むのは大変です。
PC達なら簡単に登れる場所も、老騎士一人では上れず、PC達なら飛び越
えられる小川もなんとかしなければならず、それでいて老騎士の騎士として
のプライドも守ってやらねばならず大変です。

結局、朝早く村を出たのに洞窟の近くに着くのは午後も遅くなっており、当
然、PCのかなり疲れています。ただ一人元気(から元気ですが)名老騎士
に最近の若い者は・・・などと言われてしまいます。

いよいよ、ゴブリン退治ですが、誰かか偵察に出ればゴブリンが2匹洞窟の
前におり、まだこちらに気が付いてない様子が分かります。
PCが、何か計画を立てようとしても、老騎士は却下し、結局、正面から騎
士らしく名乗りをあげて突っ込んでいくことになります。
当然、老騎士が先頭に立ちます。
PC達にもゴブリン程度ならまあそれでも問題はないだろうと思わせて下さ
い。

が、ゴブリンの数は、PC達が思っていたより多くまた、動きの鈍い老騎士
を守りながら戦うのは大変です。
ゴブリン族に他のモンスターが一緒にいる世界(ルールによる)、たとえば
オーク、オーガーなどゴブリンより少し強い種族や、魔法を使うゴブリンな
と、PC達が少し苦戦するような相手に設定して下さい。
苦労して、何とか老騎士とPC達はゴブリンを撃退することに成功します。

疲れているのと、夜に山の中を移動するのは危険なので、この日は山の中で
野営することになります。
PC達が野営の道具や保存食を持ってきてないとまた、食料探しなど大変な
目に会うことになりますが。当然、老騎士は切り株にどっしりと腰を下ろし
何もしないか、PC達に指示をしているだけですが。

食事が終わり全員が一息ついている時に、老騎士がPC達に話し掛けます。
老騎士自身、PC達のようなものが自分のような者の従者になりたいと言う
事が変なことや、小さいながらも一応、長年領主としてやってきたため、P
C達の演技にも気が付いていることなどを話し、おそらく自分の従者がPC
達にお願いしたことなのだろう、と言いPC達に自分のような年寄りのわが
ままに付き合ってくれたことに、礼をのべます。
そして、自分の力が既に衰えており、こんな事をするのは無茶なことも分か
ってはいるのだが、自分が年老いていることを認めることが恐かったことな
どをはなします。
また、もっと若いうちに冒険のたびに出ておけば良かったとを少し落ち込ん
だ様子で語りはじめます。
息子達も立派に成長しており、旅に出ようと思えばもっと早く出れたこが、
自分の領地(世界)の外に出る勇気がなかったことを後悔しているといった
様な事をPCに話します。
また、今後は無茶なことはせずのんびり温泉にでもつかったあと、領地に帰
ることをPC達に約束し、その内、領地に遊びに来るような事を言います。
最後に、演技を自分の従者のためにこの仕事が終わるまでまで続けてほしい
と、騎士からもお願いされます。

翌日の午後村の近くまで、PC達は帰り着きます。
そこで、偶然、老騎士が何か大きな足跡を見つけPC達に何の足跡か聞いて
きます。
PC達には見覚えがあり、記憶違いでなければ非常に危険なモンスターの足
跡で、PC達が、全力で相手をしても勝てるかどうかわからないほどの相手
です。
PCがごまかそうとしても、PC達が足跡を見た時の反応を老騎士は見逃し
ておらず、嘘を見抜きます。

この後、PC達が村に帰りその事を忠告し、当然、みなは騎士にすがろうと
し、騎士も怪物退治を自分の手には負えないことは分かっていますが引きう
けてしまいます。

基本的に、老騎士はむらの警護のためと言って村を離れません。
本当の所は、PC達の足手纏いになることが分かっているからです。
PC達がむらの周りを調査すると、怪物がむらの周りをうろついていること
が分かりますが、怪物を見つけ出すことは出来ません。
罠をはっても掛かりはしません。

PC達が村にいる時(周辺の調査から帰ってきた時など)に、一人の村人が
PC達の所にあわてて駆け込んできて、怪物が出たと大騒ぎします。
PCが駆けつけると、家畜が襲われ死んでいますが既に怪物の姿はありません。
また、残された足跡も礼の怪物の者です。
PCがその辺りの調査をしている時に、今度は慌てた老騎士の従者が駆けつけ
てきます。
彼の話では、村の別の場所に怪物が現れ、老騎士が村人を守るために怪物に立
ち向かって行ったことを告げます。

PCが駆けつけると、老騎士が怪物に向って剣を振るっているのが見えます。
飛び道具は、風も少し強く騎士に当る可能性があり使えません。
騎士の一撃は、怪物に簡単にはじかれ、PC達がもう少しで戦闘に加われる
と言う所で、老騎士が怪物の攻撃をもろに食らって吹っ飛ばされてしまいます。
次に、怪物はPC達に向ってきますが、多少傷を負ったことで怒りに我を忘れ
て暴れており、怪物を倒さなければ倒れている騎士に近づけそうにありません。

かなり苦戦して、怪物を退治したあと老騎士のもと駆けつけると、老騎士が生
きており、重い金属鎧のおかげでたいした傷は負っておらず脳震盪をおこして
いるだけなのが分かります。

ゴブリンと怪物を無償で退治してくれた騎士と従者(PC)達に村人は大変感
謝し、その日の夜は、村を上げての歓待を受けます。
そして翌日、騎士と従者は村を立ち、PC達と分かれる時に老騎士が、
「自分の従者になりたければもうと腕を磨いてこい。」
などのようなことを言い、PC達とは違う道を進みます。
この時、老騎士は自分の従者に気付かれぬようにPC達にウインクします。

そして、豪快に笑いながら老騎士は去っていき、従者の老人は途中で立ち止まり
PC達に深々と頭を下げてからまた老騎士の後を追いかけていきます。


END