肝と腎を養って、目の疲れや老化を防止
山形県東根市神町中央通り 土屋薬局 薬剤師、国際中医専門員A級 土屋幸太郎
「肝(かん)と腎(じん)を養って、目の疲れや老化を防止」
「目は心の窓」
「目は口ほどに物をいう」「目は心の鏡」と言われています、
目はその人を正直に表し、また生きていく上で目で物を「見る」というのは大事なことです。
最近話題となっている映画「レイ」で主役を演じた
新進気鋭のコメディー俳優のジェイミー・フォックスさんは、
「映画を作っていくうえで一番とつらかったのは、ずっと盲目でいることだった。
だけど、私にはいい経験となったんだ」というコメントも残しています。
物が見えるということは、それほどまでにも私たちの生活に影響を及ぼしています。
どころがパソコンや携帯電話など、何かと目を酷使する環境にある現在、
目の疲れを訴える人が増えています。
眼精疲労から頭痛や肩こり、イライラなどの症状が現れることも。
症状が重くならないうちに、目をリラックスさせる習慣を身につけましょう。
今回は中国漢方における「目の健康法」を紹介していきたいと思います。
目の元気度チェック!!
以下の設問に答え、あてはまる項目に○をつけて下さい。
「目の元気度チェック」
あなたの目は健康ですか? |
| ◇ |
部屋がカラフルである |
| ◇ |
電気を消してテレビを見る |
| ◇ |
デスクワークが多い |
| ◇ |
パソコンやテレビの画面を長時間見る |
| ◇ |
車を運転しながら地図を見ることがよくある |
| ◇ |
電車の中で本を読む |
| ◇ |
時々無性にイライラする |
| ◇ |
メールにハマっている |
| ◇ |
近頃寝不足気味である |
| チェックの判定 |
| ○の数が2個以下 |
青信号 |
| ○の数が3〜5個 |
黄信号 |
| ○の数が6個以上 |
赤信号 |
「目の元気度チェック」は如何でしたでしょうか?
さあ、目は「健康」にも、「ビューティー」にも大切です。
漢方コラム行ってみましょう!


「目の疲れは、病気のシグナル」
眼精疲労の症状は、目がかすんだり、明るい所に出ると
まぶしい、目の奥が痛む、充血など、人によって様々ですが、
肩や首筋のこり、頭痛、吐き気、イライラやうつ状態など、
全身の症状が現れることもあります。
また、眼精疲労は、肝臓や胃腸などの内臓疾患が原因になっている場合もあり、
特に糖尿病や脳腫瘍の初期症状として現れることもあるので、
単なる目の疲れと放置しておくのは禁物です。
中医学では、目の疲労は血液の貯蔵庫である
「肝(かん)」の失調にあると考えられています。
目を使うと、目の栄養源である血液が消耗されますが、
長時間パソコン等で目を酷使すると、
さらに血液が消耗されて目に栄養が行きわたらなくなります。
こうした状態が慢性的に続くと、目の症状だけでなく、
血行障害による頭痛や肩こりが生じます。
また、集中力の低下やイライラするなど、
精神的にも大きな影響を与えることになるのです


「体内から肝(かん)と腎(じん)とに働きかけて疲れ目やかすみ目に効く」
飲む目薬「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」
中国漢方では、とても有名な杞菊地黄丸を紹介致しましょう!
○六味丸主体の飲む目薬
「杞菊地黄丸」は、疲れ目、かすみ目、涙目、乾き目、視力低下など
目の諸症状に効き目がある処方で、
白内障、緑内障、視神経炎、脈経絡炎などの眼病にも応用されます。
ひと言でいえば、飲む目薬というわけです。
「杞菊地黄丸」は、六味地黄丸が基本となっており、
これに枸杞子(くこし)(クコの実)と菊花(きくか)(菊の花)を加えたものです。
枸杞子と菊花には、肝の働きを助ける作用があります。
中医学では、「肝は目に開窮(かいきゅう)する」といわれ、
肝の働きが低下すると、目にその症状があらわれると考えられています。
したがって、目の健康状態を改善するには、肝の働きを強化するとよいのです。
菊花には、「清肝明目(せいかんめいもく)」といって、
肝の働きをよくして、目の充血や疲れをとる薬効があることが
古くから知られています。
また、枸杞子にも、肝の血流を増し、目に養分を補うという働きがあります。
枸杞子、菊花いずれも肝の機能を高める優れた効果を持っています。
肝は、血液の貯蔵庫であり、全身の新陳代謝をつかさどる、
大切な役目をしているところですが、
ほかの臓器の中でもひときわ腎と密接な関係があります。
日本語でも「肝腎かなめ」とよくいわれるように、
これらの二つの臓器の働きが、人間の生命活動のかなめをなしているのです。
その関係はまた、「腎肝同源(じんかんどうげん)」といわれ、
腎が十分に機能していれば肝血(かんけつ)も盛んで、
肝血が盛んなら腎もまた十分に機能しているというように、
ともに生かし合う相生関係にあるとされています。
したがって、腎を改善することは、
すなわち肝の機能を高めることになります。
「杞菊地黄丸」の処方のベースになっているは、六味地黄丸ですが、
これは優れた補腎薬で、体力低下や疲労感、足腰の弱りなど
腎の機能低下に伴う諸症状を改善してくれます。
そして、同時に、衰えている肝の機能も高め、
目の健康改善にも貢献してくれるのです。
○肝の病気にも有効
このように「杞菊地黄丸」は、直接肝に働く枸杞子と菊花、
腎を補うことで、間接的に肝を養う六味地黄丸という二重構造になって
肝に働きます。
ですから「杞菊地黄丸」は、目によいだけでなく、
肝の病気も効果があります。
肝臓は、いったん悪くなると、回復がなかなかむずかしいだけに、
長年の飲酒習慣で脂肪肝や慢性肝炎など、
肝臓の病気が心配という人には、ありがたい薬といえます。
また、肝は怒りの感情をつかさどるところといわれます。
気分がイライラして怒りっぽくなるのは、
肝の働きに何か異常が起きている証拠です。
現代生活は、ストレスもたまりやすく、なにかとイライラして過ごしがちですが、
こうしたときにも、「杞菊地黄丸」は、効き目があるとされています。
杞菊地黄丸
◇効能・効果
疲れやすくて、顔・手足がほてり、尿量減少し、
または、多尿で、ときに口渇があるものの
次の諸症:かすみ目、疲れ目、のぼせ、頭重、めまい、排尿困難、頻尿、むくみ
※ワンポイント※体力の低下しているものの目のかすみ、眼精疲労に!!
◇用法・用量
大人1日3回、1回8丸を温湯で服用する

上記左の画像から、双料杞菊地黄丸360丸(約15〜22日分)3874円。
双料杞菊地黄丸720丸(約30〜45日分) 7140円です。(すべて税込み)

1回8丸を1日3回服用します。
食前や食間にぬるま湯(白湯)で服用するのが効果的です。


杞菊地黄丸のロウ丸タイプです。30丸入り 10195円(税込み)
このページでは、中身までの詳しい画像がありませんが、
1回1丸を「食べます」。


目の栄養源「肝腎」を養いリラックスさせる生活の知恵
目の疲れは心身が疲れていることの危険信号です。
放置せずに、重い症状になる前に、目の疲れを癒す習慣を身につけるようにしたいものですね。
目の調子が悪いと思ったら、目の栄養源である肝と腎の働きを補う食事を。
肝を養い視力を高めるプルーンやナツメ、カロチンが豊富なニンジンやほうれん草、
クコの実、肝と腎を補う豚肉などが最適です。
レバーやしじみ、カキなども肝と腎を補います。
またイライラや怒りっぽい、目の充血などの症状がある人は、
肝が高ぶってオーバーヒートしている証拠ですから、
肝熱を鎮める効果のある菊の花やセロリ、トマト、黒キクラゲなどを
食べるように工夫しましょう。
老化に伴う目の疲れやかすみ目には、
山芋やゴマ、松の実などを加えます。
目が疲れているときには、香辛料や刺激物は控えめにし、
緑黄色野菜をたっぷりとる食生活がポイントです。
過剰なストレスは眼精疲労だけでなく、健康の敵。
どんなに忙しくても心身をリラックスさせる時間をとることが予防につながります。
仕事で目が疲れたなと思ったら、窓の外で遠くを見て目の緊張を和らげたり、
血行を良くする目のツボやストレッチをしてみましょう。
ランチやティータイムなどには、
コーヒーや紅茶の代わりに、
目の機能を高めるお茶やデザートがお勧め。
視力を回復させる効果があるブルーベリーヨーグルトやジュースなどを
デザートに取り入れてみては。
また、肝の熱を取り除いて血液を増やし、
目を明るくスッキリさせる菊花茶もお勧めです。
お湯を注ぐだけで手軽に飲めるスティックタイプの「香菊花」が便利です。
日頃から肝と腎を養う生活を心かげることは、
加齢による老眼や白内障の予防にもつながります。


体の中から目をスッキリ!
東洋医学で目の症状を改善したいというニーズは
多いものです。
漢方では一人一人の体質に合わせて相談していきますので、詳しくはご相談してください。

