流産後の体力回復、流産予防・不育症、習慣性流産対策に流産後の体力回復、流産予防・不育症、習慣性流産対策に…漢方、漢方薬
山形県東根市神町中央通り 薬剤師・不妊カウンセラー、国際中医専門員A級(中国政府認定)・
NPO法人日本不妊カウンセリング学会会員 土屋幸太郎
土屋薬局では、不妊症の漢方療法で 妊娠後の流産予防のご相談、
また妊娠しましたが過去に一度流産の経験があり、
「何とか わが子を守っていきたいです」 など
真剣なご相談が数多く寄せられています。
今回の特集では、土屋薬局の流産予防の漢方療法の紹介をさせて頂きます。
質問
私の親友のことで相談があります
1年前とつい先日の2回の流産をしてしまいました。
前回の妊娠時には流産予防のために、
バファリンを使ったりもしたようです。
私のこともあり、漢方に強く興味を示しています。
どんな漢方が良いのかご助言頂きたいと思うのですが・・・。
友人は33歳、痩せ型、結婚して5年経ちます。
1回目は妊娠6週で2回目は妊娠8週で流産しています。
よろしくお願いします。
こんにちは、土屋薬局です。
メール頂きまして、ありがとうございます。
お友達のご相談ですね。
流産後、3回順調に生理が来たなら妊娠しても良いですよ、
と一般的に言われております。
しかし、中国漢方の立場から申しますと、
流産後、半年間は、しっかり体づくりをされたほうが、
悲しい経験をする可能性が軽減されるものと思います。
習慣性流産にならないためにも、健康な体をつくり、
赤ちゃんを望まれた方が賢明と考えます。
ご紹介して服用して頂いております補血剤がベースとなります。
女性は、毎月生理で一定の血液を消耗しますので、
慢性的に血液が不足しがちです。
いざ「妊娠、出産、授乳」のときにも、大量の血液が必要とされます。
ふだんから、血液を養っておかないと、
生理痛や生理不順、冷え性、不妊症の原因となります。
また、中国漢方では受精卵や胎児に絶えず十分な栄養を与えるのは、
血(けつ)の働きだと考えています。
流産の原因の一つとしまして、血の働きが不十分
ということも考えられます。
「婦人は、血(けつ)をもって本となす」と認識しています。
慢性的な血液不足のことを、血虚(けっきょ)と呼びますが、
補血剤を服用しますと、血液不足の血虚の体が
補血(ほけつ)または養血(ようけつ)されていきますので、
婦人病が改善する基本薬となります。
次に「補血剤」に併用すると効果的な漢方薬を紹介します。
人が健康を維持していくためには、「気(き)」と「血(けつ)」の調和が欠かせません。
「気」には、血液の働きをコントロールして、
血管外に漏れでないようにする働きがあります。
この働きを、漢方では「気の摂血(せつけつ)作用」と呼んでいます。
血管壁がもろくなったり、弛緩(しかん)したりして起こる内出血、血小板の減少による皮下出血、
月経過多、生理不順、歯ぐきからの出血、下血、血尿などの慢性出血性疾患・・
これらの多くは、「気」の不足から来る、摂血機能の失調と考えています。
また「気」は脾(ひ)(消火器系)の働きを通じて血液の生成にも関与しています。
そのため「気」が不足すると、「血(けつ)」も不足します。
治療には、補血(ほけつ)薬だけでなく、
「気」を補う薬を配合することにより、
増血機能を活発にするという方法が用いられます。
逆に慢性の出血は、「気」も損ないやすくなります。
「気」の消耗は、増血機能や摂血機能を低下させて、
貧血と出血をさらに成長するといった悪循環に陥りやすいのです。
このような場合、よく用いられるのが「補血健脾薬」です。
「気」の不足によって引き起こされた慢性出血や貧血、女性の生理出血過多、
動悸、息切れ、めまい、不眠、倦怠無気力などに効果があります。
以上2点の漢方薬を、半年間はお続けになられて、
健康な体づくりをすることが必要だと思います。
以上となりますので、ご検討してくださいませ。
参考になりましたら、幸いに存じます。
メール頂きまして、ありがとうございました。
解説
土屋薬局では、流産を繰り返す流産癖のご相談や、
一度流産された後の体力回復また今後の妊娠へ向けてのご相談、
また次の妊娠時の流産予防に関する漢方相談などを受ける機会が多いです。
流産直後の生理を順調にさせるための漢方相談と、
ふだんから妊娠を目指すと同時に流産予防も兼ねる2つのパターンに分けましょう。
@流産直後の漢方療法
流産後すぐで生理がまだ来ていないようなときには、
ホルモンバランスの改善を目指して、
早くきちんと生理が来ることを目標にします。
補血剤などをお勧めすることが多いです。
流産と出産は同じことと中国漢方では考えますから、
お乳を止める働き(回乳、断乳作用)のある麦芽を炒ったものや
女性の生涯の働きである血(けつ)の「生理、妊娠、出産、授乳」の
「血の道症」に効果のある「補血剤」の併用は 良い効果があります。
また腹部に残っている残留物は、淤血(おけつ)と認識します。
淤血も解消したほうが良いとのことで、血行を良くする漢方薬などの
活血化淤剤を併用することもお勧めの方法です。
A普段から妊娠を目指しつつ、授かりやすい健康な母体をつくり、
同時に流産を防ぎます。
流産後に生理が順調になった後の漢方相談も、この方法になります。
補血剤をしっかりと服用していきます。
補血剤と補腎剤の組み合わせや、
胃腸が弱い方であれば、健脾薬もお勧めすることもあります。
補腎薬は安胎作用があり、生命力を強化し赤ちゃんを保っていく力があります。
「腎」は、精を蔵し、生殖をつかさどりますので、流産予防には補腎薬は有効です。
補気健脾薬も大切です。
これらは、簡単に言いますと胃腸などの消化器系統を丈夫にして、
赤ちゃんが落ちないように保つ「気」の力を引き上げていくのです。
「気」は体の大切なものを流して失わないようにする「固摂(こせつ)機能」があります。
胃腸の消化器系統が弱いときには、気の産生が不足しますので、
元気がなくて疲れやすく、流産を引き起こしやすいのです。
補気健脾とは、いわば「バリア力」のアップを目指すことになります。
胃腸を丈夫にする漢方薬で、
流産予防に補血剤と併用すると大きな力を発揮していきます。
使い分けをご紹介しましょう。
「食欲不振、胃もたれ、胸焼け、お腹が張りやすい、軟便、下痢が多い」など
の場合には、健脾薬を補血剤に併用します。
「不安感・ストレスが強い、夢が多い、寝るのに時間がかかる」の
精神的な要素と胃腸が弱い傾向があれば健脾補血薬の併用がお勧めです。
食欲不振や胃もたれ、軟便、下痢などの消化不良の傾向があれば、
健脾薬を。
また健脾薬は、つわり対策にも有効です。
胃腸が弱い傾向と不眠や夢が多い、不安感、ストレスなどの精神面の弱さがありましたら、
健脾補血薬が向いていると思います。
淤血(おけつ)対策も大事です。
血液がドロドロ、ネバネバだったり、血行不良があり、
赤ちゃんの胎児に必要な酸素と栄養がうまく届かずに
流産してしまうような場合(たとえば、抗リン脂質抗体症候群)。
血行を良くする漢方薬で、
血液サラサラ着床維持効果を期待していきます。
胎児の赤ちゃんに、必要な血液が流れれば、すくすくと育っていきます。
血行を良くする漢方薬」は、子宮内膜をきれいに剥離させる働きがありますので、
妊娠しやすい環境づくりにも有効です。
お客様体験談
@おめでとうございます。「嬉しいお話1」 35歳の自衛隊員さん
補血剤を平成13年から服用を開始しました。
その後、補腎剤なども併用していきました。
平成14年5月に妊娠したのですが、残念ながら6週目で流産してしまいました。
その後、補血剤に補腎薬などの服用で、
今年の4月に めでたくご懐妊されました。
仙台の有名なクリニックに入院していましたが、無事に4ヶ月を過ぎ退院されまして、
山形県に帰宅されました。
おめでとうございました。
Aおめでとうございます。「嬉しいお話2」 29歳の看護師さん。
2人目の不妊でした。
出産後生理の周期が長くなっていることが気になります。
出産前は28日周期で、現在は33日周期となっています。
生理痛はありますが、鎮痛剤を月に1回服用する程度です。
母乳がでます。
H15年2月に補血剤をお勧めしました。
6月に生理が遅れていたので、妊娠検査薬で調べたら陽性反応がでていました。
まだ病院には行っていないが、主人と喜んだそうです。
その後ろ、安定期に入るまで安胎法を服用して頂きまして、
つわり対策をして頂きました。
今年の2月1日には、2800gの元気な女の子を出産されました。
病院に着いて1時間程度の出産で安産だったそうです。
母児同室で、すでに寝不足ですが、我が子の可愛らしさにもうメロメロだそうです。
おめでとうございました。
Bおめでとうございます。「嬉しいお話3」 31歳の主婦のかた。
結婚2年7ヶ月です。
過去に2回の流産の経験があります。
昨年の夏と今年に入ってから、2度の流産を経て、
精神的にも肉体的にも つらい状態でした。
もう一度、流産されたときには不育症として検査をしていくとのことでした。
流産したときには、お腹が痛くなったそうです。
やや冷たいものを食べても下痢をするときがあるとのことで、
補血剤の服用に、補気健脾薬で胃腸を丈夫にしていくことにしました。
妊娠した場合でも引き続き、補血剤と補気健脾薬を継続して服用することにより、
流産防止をしていくことにしました。
胃腸を丈夫にする漢方薬は、補気薬と呼ばれ、
気を増やしますので、赤ちゃんを保つ「バリア力」がアップして、
赤ちゃんが落ちないようになります。
その後の経過は順調で、漢方を服用することで、
生理痛は軽減し 鎮痛剤を服用しなくても良くなるほどになりましたし、
生理中の血塊も減ったとのことで、私たちもとても嬉しく思っていました。
今年の1月には、待ちに待った妊娠陽性反応で、心音も聞こえました。
その後も安胎法を引き続き愛用して頂き、
現在25週目で経過はとても順調です。
今、土屋薬局では お客様の出産のご朗報をお待ちしている状況です。
おめでとうございました。
土屋薬局では、流産をされた後の体力回復の漢方相談、
過去に流産をされて 今度こそはと不安なお気持ちになっているときの、
流産予防の漢方相談、
また懐妊しやすくなるための「健康な母体づくり」の漢方相談など、
数多く寄せられています。
土屋薬局では、お客様のお役にたてますよう
日頃から勉強し、研鑽を積んでいます。
漢方では一人一人の体質に合わせて相談していきますので、詳しくはご相談してください。
体調に合わせながら
健康をつくる漢方相談をしていくことを誓います。
中国漢方通信 「妊婦にはやっぱり婦宝当帰膠!」も参考になりましたら、
望外の喜びです。
漢方相談は、
漢方相談室のフォーム、ファックス(0237−48−1477)、
お電話(0237−47−0033、0237−48−2550)で。

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