千年に一度  七夜の願い



劇場版「ポケットモンスターアドバンスジェネレーション
        七夜の願い星  ジラーチ」鑑賞記



  こちらは、2003年夏に公開されたポケモン映画第六弾「七夜の願い星」
の感想文を掲載してあります。同時上映「おどるポケモンひみつ基地」も
併記してあります。


  今作品の内容に加え、これまで公開された劇場版五作品の内容に触れて
いる部分もあり、ネタバレ満載です。また、筆者の頼りな〜い記憶を元に
書いておりますので、事実と異なる記述があるかもしれませんことを、
あらかじめご了承ください。


   映画の内容を知りたくないとお思いの方は、

  百草園扉  または  ホームへ  お戻り下さい。





  昨年は試写会でポケモン映画を観たのですが、これが大変だったのよ(泣)
試写会なので当然パンフレットは発売していなくて、同行者にさんざん
責められまして。今年はちゃんと鑑賞券購入して行ってきました。

  短編映画の「おどるポケモンひみつ基地」は言ってみれば、
「おどるポケモンinひみつ基地」といった内容。ロケット団がホウエン地方に
作ったひみつ基地に、ピカチュウたちが迷い込んで…というストーリーなの
ですが、ポイントはニャースが持つモンスターダンシングボール!
このボールのスイッチが入ってしまうと、その場にいるポケモンは否応なく
踊ってしまう、という素晴らしくハイテクな代物。これがあれば世界征服は
目前なのでは…と思いつつ、ひたすらサカキ様の寵愛を求め続ける
ニャースが少し哀れなのでした。囚われのゴニョニョたちを救うため
潜入したピカチュウたちも、ムサシたちのポケモンも、ボールが発動すれば
とにかく踊る、どこでも踊る。踊りたくなくても踊る。
そう、いつもスかしてるキモリくんも、ボールの威力に必死で抵抗。
ピカチュウ・アチャモ・ミズゴロウの可愛いトリオがプリチーに踊る傍らで
もがいてます。ボケはハスボー担当。そうそう、ハブネークたちのモノマネ
をするピカチュウも必見でした☆
安普請のひみつ基地は、ダンスの威力で崩壊だ!教訓「ダンスは足場が肝心」

  極めて危険な工事現場でも踊り狂うポケモンたち。
まさに「踊るマハラジャ」状態。ミュージカルを逆手にとったような手法。
やはりね、キモリですよ。男・岩鬼さながらに枝をくわえてるキモリが、
我慢してガマンして限界突破で踊りくるってしまうさまはもう、
笑うしかありませんでした〜  ボール無しで日常的にハイテンションな
ヘイガニが登場しなかったのは納得です(笑)
音楽もTVアニメのED曲でメロディを体で覚えているから、
出だしの「チャンチャカチャンチャンチャン!」だけで笑いとれるし〜
難しいこといわないでも、とにかく笑える内容でした!
ニャースたちは気の毒でしたが…あんな急ごしらえのひみつ基地じゃ、
サカキ様も納得せえへんて★


  次は本編「劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション
  七夜の願い星  ジラーチ」 の感想であります。

〈あらすじ〉千年彗星を観に来たサトシたち。移動遊園地でマサトは
ジラーチに呼ばれる。だが、おぜん立てしたバトラーには野望が……


1  旅の経緯〜移動遊園地
  アドバンスジェネレーションになって、初めての劇場版。
今回初めて、OP曲がありませんでした!でも、それでいいと思います。
何もない荒野に夢のような移動遊園地が出現する、そのありさまの背景に
歌詞は必要ないと思うのです(OPテーマは逃走シーンで登場)
呆然と見守る四人の前に、素晴らしく見事な遊園地が出現する…
特に鮮やかにエアドームを展開した男・バトラーの魔術には、幻惑させ
られます。もっとも、彼は高度な科学技術を駆使してこの「魔法」を
使っているわけで…冒頭のダイアンの悲痛な表情と共に、バトラーの
秘密へ興味が惹かれます。

2  バトル〜呼ぶ声
  遊園地を満喫するサトシたちはバトラーのマジックショーを鑑賞。
マサトだけが、呼ぶ声に気づきます。んで、ポケモン強奪作戦を強行する
ロケット団はあっさり撃退(いつもの劇場版よりは、まだ出番多かったよ…)
鮮やかに敵を排除したバトラーは「選ばれた少年」マサト一行を歓迎し、
協力を申し出ます。そしてゴツい繭(というより岩)から誕生する
ジラーチの可愛らしさといったら!体を巻き巻きしてる帯が背中にたなびくし、
袖も着物風にひらひらして、たなばた!という感じがあふれます。
(真実の目はちょっとキモいけど。私はポケモンのキモいところが好き☆)
しか〜し、バトラーはただの親切な人ではなかった。
そして前宣伝で悪っぽかったアブソルは、ジラーチの味方だった!
ジラーチを利用するには、まずパートナーの懐柔から始めなければ
いけないことを重々理解してのバトラーの行動。まさに、策士。

3  逃亡〜ウィッシュメーカー
  マグマ団への復讐のため善悪の見境がなくなったバトラーに困惑する
ダイアンは、サトシたちを救って逃げる道を選びます。
「自分の女だけは自分についてきてくれる」だろうと甘い考えに浸っていた
バトラーはガクゼンとします。甘い、甘すぎる。
愛する男の目を覚まさせるために裏切り、そして行動するダイアンの
女っぷりには惚れ惚れしました〜
逃亡する7日間、はじめはしゃいでいたマサトが、別れの予感に次第に
沈んでいき、「こんなことなら出会わなければよかった!」と叫ぶくだり、
そしてそんなマサトの気持ちをしっかり受け止める兄貴たちタケシ・サトシ
の成長ぶりにも目を細めてしまいます。
ウィッシュメーカーで夢を祈るハルカと、現実に直面しているダイアン、
二人の女性の対照的なようすもきちんと描かれています。

4  まちぶせ〜本当の闘い
  千年の眠りにつくために彗星のエネルギーを吸収していたジラーチの前に、
まちぶせしていたバトラーが登場!さすがマジシャン、仕掛けは上々。
お望み通り登場したメタ・グラードンですが…あまりの凶悪さに召喚者
自身もビックリ。呆然としている間に、ダイアンが捉えられてしまいます。
バトラーへの愛を語り、自ら手を放すダイアンの女っぷりときたら!
もう、サトシたちは脇役もいいところ(^^;)

  森のポケモンたちの協力も得て、バトラーとも手を組みメタ・グラードン
に立ち向かいます。あぁ、映画館の大画面でよかった〜と納得満足の迫力。
あまりのことに、泣き出す幼児もあり(^^;)それぐらい、スゴイ。

5  別れ〜願い事
  邪な心で呼び出した物体をなんとか元に戻し、ホッとしたのもつかの間、
とうとうジラーチとの別れの時です。「願いを叶える」ポケモンに、
思い思いの祈りをいだいていた子どもたちですが、最後に願い事を
切り出したのは、当のジラーチでした。千年の眠りにつくときに、
ハルカの子守り歌を聞きたい…サトシたちは、願いがどんな時に必要なのか
改めて知るのです。そして、マサトの叫び…(泣)あぁ、劇場が暗くて
よかった。「ママぁ、あの大人の人、泣いてるよぉ」
  でも、出会って、別れても、忘れるわけではない。無くなるわけじゃない。
ラストシーンのマサトの晴れ晴れした表情が印象的でした。

【まとめ】バトラーの野望とダイアンの愛、特に愛しているからこそ
裏切り、自分の中の正義と信念に従って行動するダイアンの生きざまが、
観ている子供たちに伝わればいいなぁ、と思いました。
  ジラーチと心通わせるマサトが、まだ自分のポケモンを持つ歳になって
いないこともポイントかと。実際トレーナーになると、友達といっても
バトルもさせなければいけないし、自分自身シビアな状況におかれることも
あるけれど、そういったしがらみから離れてポケモンと触れ合えるこんな
時期も確かに重要だと思うのです。また、ジラーチの登場によって
弟マサトに微妙な感情を抱くハルカ。ジラーチに嫉妬したり、自分の願いに
没頭したりもするけれど…終盤真剣にマサトの身を案じる様子に、日ごろの
頼りな〜いお姉ちゃんぶりとは違う姉弟愛を感じるのでした。
  それはいい、それはいいとして…今回本っ当に脇に回ってしまったサトシ。
マサトを中心に据える以上、あまり書き込んではストーリーが散漫になる
から、今回はこれでいいと思いますが、来年はもっと主人公として
がっちり描いてもらいたいな…と希望。

【おまけ・声優編】
  サトシ・タケシはも〜何の心配もいらない、堅実な演技でした。
ハルカの歌も可愛かった。マサトも主役として、とても頑張っていたと
思います。例年出演の山ちゃんこと山寺宏一さんは六年目にして遂に
メインゲストキャラですね!複雑な役どころを見事な演技で。さすが!!
そして相手役の牧瀬里穂さん…立派な大人になられて(感涙)
劇中バトラーの少年時代の声、大神隊長(陶山章央さん)かと思いこんだ
のですが、野島健児さんでした。似てるんだもん。
  そしてジラーチ役の鈴木富子さんは、本作が遺作となってしまいました。
ベテランとはいえ、まだまだ若い死がいたましい。素晴らしい作品を
最後に遺されたことが、せめてものすくいかと。

  アドバンスジェネレーションに入っての最初の映画。
毎年毎年かっちりとした作品を、それもTVアニメと併行して作るのは
本当に大変なことだと思いますが、今年も見ごたえのある映画を
見せてくれました。来年もまた、新しいポケモン世界を見せてくれることを
期待しております。
  それにしても、映画をみるとつくづく、ポケモンゲームをプレイしたく
なります!三年前にポケモン銀をプレイしたっきりなんですよね〜
 ゲームボーイアドバンスが欲しい!サファイアが(ラティアスが居るから☆)
今年のクリスマスプレゼントにしようっと(もちろん自分自身への…)
  ではまた、ポケモン世界でお会いしましょう!
                                        (03/10/08記載)

百草園 扉

ホーム