「鋼の錬金術師」原作コミックス感想 〜我が愛しきマリアよ〜

 その1  第1巻から第5巻までの感想

 このページは、「鋼の錬金術師」原作コミックス感想を連ねています。
そゆことで、既刊分のネタバレ満載ですので、ご注意ください。敬称・略称・
官位については気分でつけたりつけなかったりしてます。他意はありません。
 またっ!マリア・ロス少尉への偏愛に満ち溢れておりますので、
ロス少尉が登場しない巻 (全体の3分の2くらい・ほとんどやん…) の感想は、
たいそう薄〜いものになっていることを、あらかじめご了承ください☆

・とっても簡単なあらすじ 亡き母を蘇らせようと、錬金術最大の禁忌「人体
錬成」を行ったエルリック兄弟。錬成は失敗し、兄・エドワードは左足を、
弟・アルフォンスは全身を失う。エドは自分の右手を犠牲にし、アルの魂を
鎧に定着させたが…失った肉体を取り戻すため、二人は旅立った。
第1巻 第1話 二人の錬金術師
第2話 命の代価
第3話 炭鉱の街
第4話 車上の戦い
第2巻 第5話 錬金術師の苦悩
第6話 破壊の右手
第7話 雨の後
第8話 希望の道
第3巻 第9話 家族の待つ家
第10話 賢者の石
第11話 二人の守護者
第12話 「人間」の定義
第4巻 第13話 鋼のからだ
第14話 ひとりっ子の気持ち
第15話 鋼のこころ
第16話 それぞれの行く先
第5巻 第17話 にわか景気の谷
第18話 誠意の価値
第19話 あんた達のかわりに
第20話 師匠の恐怖
第21話 二人だけのひみつ
「鋼の錬金術師」原作感想 第6〜10巻
「鋼の錬金術師」原作感想 第11〜12巻へ

(第1巻)
第1話 二人の錬金術師 エルリック兄弟登場シーンが、むろんかっちょええ
第2話 命の代価 禁忌を犯したいきさつと、人造人間の登場
第3話 炭鉱の街 ヨキ様登場!凋落伝説のはじまり
第4話 車上の戦い B級映画にはお約束の列車上戦闘シーン!!
 マスタング大佐が決めすぎです (^^;)

(第2巻)
第5話 錬金術師の苦悩 かなりキツイ回。覚悟して読むべし。
第6話 破壊の右手 「破壊する右手」と「破壊された右手」仇敵でありなが
ら魅力的な傷の男・スカー登場!着メロはアレだっ!!
第7話 雨の後 ホークアイ中尉に足蹴にされる大佐。無能伝説のはじまり
第8話 希望の道 アームストロング少佐との楽しい遠足☆ヒント与えられる

 第3巻
第9話 家族の待つ家 少佐はいい人だ。もっのすごく変人だが (^^;)
第10話 賢者の石 さぁ、こっから詳しく行くぞーっ!!

 マルコーの資料の隠されている中央図書館第一分館を目指す兄弟の前に、
二人の護衛が待っていた。アームストロング少佐の部下、マリア・ロス少尉と
デニー・ブロッシュ軍曹だ。お約束どーりアルを国家錬金術師と間違えてくれ
る二人。以後、このやっかいな兄弟の護衛としてご苦労を重ねていくわけです
が、自称するだけあって、見事な射撃の腕を後日披露してくれます。

 マリア・ロス少尉はベリーショートの黒髪を丁寧になでつけた、切れ長の目
をした女性軍人。あまりにも短く刈り込んでいるのでおっさんな髪型ともいえ
るが、美人なので問題なし!左目尻の、泣きボクロがチャームポイント。軍人
らしい厳格な言動が目立つけれど、随所で真面目さと思いやりをみせてくれま
す。
 デニー・ブロッシュ軍曹はたぶん金髪。エド同様前髪をあごくらいまで伸ば
してます。ロス少尉よりも髪が長い。ちと機能性に欠け、うざいのではないか
と思いつつ、気楽でのんきな軍曹の性格によく合っています。

 車中でのひそひそ話、シェスカの家での遭難騒動、「こんなお金をっ!!」
と、とにかくシンクロしてエドのやることなすことにギャーギャー騒ぎまわる
少尉と軍曹は、とことん可愛い。察するに二人とも実戦経験はほとんど無く
(イシュヴァール内乱は5年前に終結している)、ロス少尉は士官学校を卒業
後、数年といったところかな。おそらく士官学校卒業と同時に、少尉に任官さ
れたのでしょう(むろんどこの国の士官学校も入学は非常〜に狭き門である・
それだけ有能とみたっ!)ブロッシュ軍曹は…まぁ、見たまんま、なんとなく
軍隊に入ったんだろうーなーと。
 5日後、シェスカによるマルコー著書の複製完成。その10日後・解読。
護衛官たちは、兄弟が解読した「賢者の石の真実」を目の当たりにすることに
なる。まったく、とんでもないことに関わったものです……

第11話 二人の守護者 副題の「守護者」は少尉と軍曹のことではなく、48
と66のことだと思うのですが…軍が生きた人間を犠牲にした実験を行って
いたことに、衝撃を受ける護衛官たち。エドの口止めを忠実に遂行しようと
したが、筋肉の前ではすべてが無力だった(笑) 「口が軽いぜ」と言わずとも
顔面いっぱいで表現するエド。部下に漏らす大佐はともかく、上司に迫られた
ら言わざるを得ないでしょう!軍曹だってほら、泣いてますし!
「…囚人が材料…」とつぶやき、顔に垂れ線の護衛官たち。後悔してももう
遅い、錬金術師に関わってしまったのが運のツキだ (って元々上官がそうだわ)

第12話 「人間」の定義 「やられた!!」といきなりロス少尉の叫びで始ま
る本話。ガキどもへの怒りをあらわにする少尉と、少佐の懲罰を想像し泣き
崩れる軍曹が対照的です。もうお気づきだと思いますが、私はこーゆー強い
女性とヘタレな男性というコンビが大好きなのです(例:ロケット団のムサシ
とコジロウ)

外伝 軍部祭り 豆の応援でしょう!応援じゃないか、これわ (^^;)

第4巻
第13話 鋼のからだ やった!ようやく射撃の実力を見せてくれた護衛官たち!
あの暗がりで、俊敏な66の右手をみごと撃ち抜いたお二人は、さすが少佐が
推薦しただけのことはありますっっ ここで少尉はアルのそばにいたので、
エドを配達してきたエンヴィーと会っています。軍曹は66を追いかけていた
ので、その場にはいなかったんですが…エンヴィーがヒューズ殺しの時使った
ロス少尉の容姿と声はこの時、コピーしたんでしょうね。もし残っていたのが
軍曹だったら、ヒューズ殺しの「生贄の羊」は軍曹になっていたのだろうか。
 さて、いよいよガキどもに説教くらわせる時がやってきました。この件に
ついて、少尉と軍曹はそうとうな覚悟を持って挑んでおります。以下、私めの
勝手な妄想による「少尉と軍曹の密談」

「え〜っ!マジっすか、少尉、ヤバいですよそれって!!」
「でも、やるしかないわよ!今ここで言っておかないと、あの子たちまた無茶
するわ…そうしたら、今度こそ命が危ないかもしれないでしょっ」
「そりゃそうですけど、相手は国家錬金術師ですよ…少佐相当官の地位のある
上官を殴ったりしたら、どんな制裁が待ち受けていることやら……ううっ」
「だから、鋼の錬金術師は私が受け持つ。軍曹が説教するのは、ただの錬金術
師よ。責任は上官である私がすべて負います。気が進まないのなら、弟の方も
私が…」
「いや、やりますよ!オレだってあいつらにはムカっ腹立ってるんですから!
どの道、連帯責任ってことになりますよ…」
「はぁ、どこに飛ばされるかしらね…今のうちに中央を楽しんでおきなさい、
軍曹」
「休日がもらえないんじゃ、空想のかなたです……」

 …てな悲壮な会話が交わされてたんじゃないでしょーか。ビンタを食らわし
た後おとがめなしと言われたときの二人の深い深〜いため息が、覚悟のほどを
うかがわせます。制裁覚悟で本気で怒ってくれた二人との関係が、この件で
大きく変わります(特に呼称)。護衛官たちの兄弟への愛着が深まっていた
からなのか、それとも、あまり物事にこだわらない大雑把な性格だからなのか。
大雑把なのかもしれない (^^;) 二人を「君」づけで呼ぶようになるし、特に
軍曹はタメ口全開になります〜ウィンリィとの緊張感あふれる電話の直後の
「彼女に電話?」は、エドを三途の川の一歩手前にまで送りこみました。人は
みな、図星を刺されると動揺する。が、軍曹には今現在彼女はいないとみた。
この人はヒューズさんやハボックくん同様、彼女がいると自慢せずにはいられ
ない人種なので、過去話をダラダラやってるってことは、ねぇ。こんな勤務
状態では、彼女つくること自体難しいでしょーが。

第14話 ひとりっ子の気持ち ウィンリィの背後に師匠夫妻がいるのは有名。
見事な伏線の張り方です。で、軍曹に引き続き少佐や中佐もエドの入院を長引
かせてくれるわけです〜おのずと護衛官たちの仕事も長引くことに〜〜
 「豆が豆である理由その1」が明らかに。病院の昼食って必ず牛乳でますよ
ね。牛乳が体質に合わない人もいますけど、シチューなら大丈夫なんだから、
ただのワガママなのだろう。チーズやヨーグルトで摂取するのも手ですぜ。
「牛から分泌された白濁色の汁」かぁ…母乳も似たようなものだけどなぁ。
なんか体内から分泌されたものって「老廃物」ってイメージがあって、母乳を
赤ん坊に与えるの最初すごく抵抗あったなぁ。これで育つのか?!って、納得
するまでけっこう時間がかかった。いや、実際すげー育つし、慣れたら楽チン
なんだけど。年子だから母乳は弟に全部飲まれちまったのかもねこの兄 (ミル
クでもちゃんと育ちますよ。母乳礼賛主義者ではないです私・売れるほど出た
だけで (^^;)
「色ボケ軍曹」の二つ名をいただき、血へドを吐いて倒れる軍曹が、中佐に
チクったのか?あっけにとられているところをみると、違う?(中佐の反応が
あまりに激しかったので驚いてるだけかも)いや実は廊下で笑いをかみ殺して
いる少尉も、かなり怪しいぞ。犯人は、こっちか!
 ヒューズ家でエリシアちゃんのバースディパーティに招かれるウィンリィ。
この祝祭は、彼女の父親の葬儀と、対照になっています。男の心理を語るマー
スさんも要注意。つまりこれ以降、語る出番がないことの予兆なのですから。

第15話 鋼のこころ 自己の存在への疑問を持ち続けていたアルの目を覚まし
たのが、ウィンリィのスパナ攻撃というのが素敵です。ひとりっ子だからこそ、
兄弟には兄弟としての気持ちを大切にしてほしいと願っている。バカ兄弟の
こだわりにいつもガツンと (泣きながら) 食らわしてくれるウィンリィ。
中佐が「いい嫁さんになるぞ」とエドに言ってくれてやるところがいい。
人望の篤いアルはともかく、エドを理解してくれる奇特な女性は大切にせねば。
 「これ以上聞かない!」と宣言するロス少尉ですが、時すでに遅し。運命の
はいずれ彼女に襲い掛かります。エドたちを駅で見送ったのは、少佐・少尉・
軍曹・ヒューズ夫人・エリシアですが、エリシアはウィンリィの見送りですね。
これが、エドたちがロス少尉の軍服姿を見た、最後の瞬間となります。

 エンヴィーはなぜロス少尉の姿で襲撃したのか。ま、美人だから☆
偽者とわかった以上少尉の姿だろーが容赦なく殺そうとする中佐ですが、自分
の妻の姿を刺すことはできなかった。まぁ、刺してもムダだっただろうとは
思いますけどね。ホント、エゲつないヤツですエンヴィー。まさかここでの
エンヴィーの変身のせいで、ロス少尉が殺されることになるなんて…本当に
この作者は、伏線の人であります。

第16話 それぞれの行く先 ヒューズの死を知らぬまま旅するエドたち。葬列
の中にはロス少尉とブロッシュ軍曹もいたのでしょうが、描かれてはいません。
戦友の死に、本気で復讐を誓う大佐、そして少佐、中尉の心情。この問題が
いぶりだされるのは大佐が66と接触する8巻以降となりますが、それによっ
てウロボロスたちは、ロス少尉を犠牲として差し出すことになるのです。

外伝 軍の犬? 国家錬金術師は「軍の狗」と蔑称されるというが、こちらは
ホンマもんの軍用犬。犬のしつけと称して周囲の軍人たちをも威嚇する中尉が
大人げなくていいです☆アル猫伝説のはじまり〜

(第5巻)以後しばらくロス少尉の出番が無いのでスルーっといきます
第17話 にわか景気の谷 往来でパンツ一丁にされるわ、スリには小バカに
されるわ、散々な鋼の大将でした。いやぁ、世の中強い存在はいくらでも
いるってことですね〜〜
第18話 誠意の価値 せっかちなヤツが触ったせいで (?) いきなり出産に
立ち会うハメにっ!とにかく本人が一番落ち着いているのが救いです。でも
いくら前半落ち着いていても、陣痛終盤の痛みは堪らんものがあります。
第二子以降は陣痛時間が半減するという特典がもれなく付いてきますが、それ
くらいサービスしてもらわないとやってらんないよな、何度も。
第19話 あんた達のかわりに そゆわけで出産。医者の娘とはいえ大変なこと
になったウィンリィ。そして自ら退路を断ったエルリック兄弟の気持ちを見た
ことで、自分の進む道も見つけ出していきます。いや〜それにしても、出産、
とくに初産を成功させる自信はないですねぇ〜自分で産んでおきながらこんな
こと言うのは難ですが。あ、この出産成功の祝祭も、6巻で語られる師匠の
辛い過去との対照になっています。
第20話 師匠の恐怖 兄弟がこれだけビビる師匠とはっ!なるほど、これは
怖い。一見怖そうじゃないところが余計に怖い。あ、そうそう、子どもの
居ない夫婦に言うなよな。だからガキなんだよ…大人でも無神経に言ってくれ
ちゃう人、けっこういますけどね。この件ではかなり痛い目に遭って来てるん
で、私も。
第21話 二人だけのひみつ アルが可愛い。本当に可愛い。すべて失われた
ものだけに、痛切に。(05/04/25)

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