「ふたことで言って、ちょームズカしいですな」


アニメ「あずまんが大王」の感想

このページは、テレビアニメ「あずまんが大王」の感想を書いてます。


原作:「あずまんが大王」あずまきよひこ著
                        メディアワークス発行  全4巻
      (大王というのは、「電撃大王」という雑誌に連載していたから)

DVD:「あずまんが大王」全26話・全3巻  キングレコード販売


・原作との出会い

「あずまんが大王」…このタイトルから、内容を把握できる人がいる
だろうか?それは不可能だ!という気がする。
  吾妻ひでおさんの作品集かな?などと思っていた私が1巻を手にとったのは、
発売から1年以上経ったころでした。当たりでもハズレでもどっちでもいーや、
と気楽な気分で。もちろん、大当たりだったんですが。
  あずま氏の作品は、「げーむじんPARTNER」という雑誌で見てました。
「わらびー」という、まぁとってもあずまさんらしいというか…
(私が持っているのは第6回が載っているもの。紅蘭の特集号だ!!)
ちなみにこころちゃんとわらびーくんは、1巻の140ページに登場(笑)


・アニメ化への投資

  さて、問題は「テレビ東京」でした。当地は、テレビ東京(テレビ大阪)が
受信できないんです。皆さんご存知のとおり、テレビ東京はアニメに大変に
力をそそいでいる局です。その昔「東京12チャンネル」という社名だった
ころ、「マンガの国」とか「キッドボックス」とかでハンナバーバラの名作を
見たこと…他局に比べ、圧倒的に放送事故が多かったこと…
(番組が中断して、「しばらくお待ち下さい」と表示される。内容ではなく
放送状態の問題だったのでしょう。)…って、ホンマに大昔や(^^;)
  そういうアニメの泉は、当地には届かないのです!一週間遅れのポケモン
なんかいいほうで、ハム太郎は9ヶ月遅れだし、エヴァは半年遅れだったし…
しかも表記が「アニメ」これでエヴァだと分かれというのは、不可能だ(怒)。
もちろん「あずまんが大王」は放送してくれませんでした(泣)。

  仕方がないので、CSで視聴することになったのです。一ヶ月1500円。
DVDを買うよりは安いし、地上波とほぼ同時に(2週間遅れ)見れるし…
またしても、地方在住の悲哀を味わうのでした。でも物価は東京並みなんだぜ!

  地上波では平日の深夜に放送されたようですが、AT−Xでは月〜金の
午前8:54から6分枠で5分割した内容を、水・土に30分枠でまとめて
放送していました。一番早い視聴方法として、月〜金早朝に見て、その週の
土曜午前9:00から30分番組を録画して見るという形をとりました。
  5分割にして視聴すると、原作の持つ4コマ漫画らしさが如実に表れてて、
もともと起き抜けでもーろーとした頭で見るものだから、朝からまったりした
気分に浸れました(笑)  これはきっと、深夜にリアルタイムで見る方や、
録画を帰宅した夜に見る方とは、同じ作品とはいえ捉え方が随分異なった
んじゃないかと思います。

  そうそう、劇場版「あずまんが大王」は見てないんです。
つまり「サクラ大戦活動写真」も見てないってことですね(^^;)
だってさぁ〜大阪まで交通費かかるんだもん〜  サクラ者としては紛糾もの
ですが、なんかあの映画肌に合わなさそうだし…未だに視聴してません。
ファンだからって、全部把握しなくてもいいんじゃないかって気がする
のですが、いかがでしょうか(ムックは買いました。やっぱ絵が気に入らん)


・1年生  #1〜#9
  私が今回のアニメ化で一番危惧したのは、スタッフでした。
監督とシリーズ構成が、アニメ「機動天使エンジェリックレイヤー」を
手がけた人なのです。この作品への苦情も数度めになりますが、
みさきが男の子にコンプレックスがあるとか、尾形をいたぶるバカ女を
出したりとか、中学生にドロドロの三角関係を強いたりとか…
もう言い出したら切りがないっす。原作者の描かなかった部分を表現しよう
というのはクリエイターとして当然の方向ですし、漫画とアニメは手法が
違うからいろいろ肉付けしなければいけないのは分かります。が…
原作が描かない、原作が描こうとしていない部分に突き進んでいくのは
原作ファンにとってひどくショックなことです。別物と分かっていても。
そういうアニメスタッフを野放しにしたCLAMP氏にまで、怒りを覚えたよ。
その反省があって、「ちょびっツ」は頑張ったんじゃないかな…

  この番組もテレビ東京系の放送だったので、ほとんど見えないテレビ大阪の
電波を食い入るように見た結果なので、あまり正確な評価ではないかもしれ
ません。たぶんクリアな画面で見ても、同じ印象しか受けなかっただろうと、
この文章を書いているのですが。最近は、テレビせとうちもなんとか視聴
できることに気づきました。
(どちらも「砂の嵐の遥か向こうで誰かしゃべってる」程度の受信状況・泣)

  閑話休題。アニメ「エンジェリックレイヤー」への遺恨が残ってたので、
今回の「あずまんが大王」アニメ化は本っ当に不安でした。金払って有料
視聴するのも、すごく不安でした。

  1年生のエピソードは、とにかく#2で大阪をガツンと表現したのが
勝利の要因という気がします。オリジナルエピソードはいろいろあるの
ですが、なんといっても大阪のボケ!これはスタッフの努力を賞賛します。
絵の綺麗なことはすばらしかったし、OP・EDも思わずCDを買って
しまうほど意味不明でよかったです。「あずまんが大王」の持つ、
なにかありそうで〜なさそうで〜こんな奴いそうで〜いたら困るな〜(笑)
的世界が、これほど再現されるとは、いい意味で期待を裏切られました。
  ただ、4コマ漫画はコマ割によるリズムは一定ですから、読者は
自分の中でリズムを作って読むことになります。そのリズムと、
アニメのそれがあまりにも一致していないのでは…と思う場面は、
たびたびありました。それが、私個人の受け止め方の問題なのか、
アニメそのもののテンポが悪いのかは、よくわからないのですが…


・2年生  #10〜#18

  中だるみの学年と言われる2年生ですが、本人たちは元気いっぱいです。
進級直後の#10・11は、新メンバーの神楽が、自分からは前に出ない
榊さんの存在感を強調してくれて、2年目ならではのエピソードでした。
  ちよちゃんの1日#12、神楽のライバルはやっぱり榊さんではなく
ともちゃんだった#13、にゃも崩壊の#14、体育祭#15、文化祭#16、
クリスマス#17、雪#18と、エピソードてんこもりの2年生。
キャストもストーリーに慣れ、生き生きと演じている感があります。
この頃、この放送が全26回で終了してしまうことに、真剣に危機感と
いうか、不安を抱くようになってました。こいつらと離れたくない!と
錯乱する始末(原作最終巻も発売されてしまったし)
  出勤の格好のリズムになっていたので、終了後はどうやって生活して
いったらいいのだ?と、途方に暮れていました(笑)。


・3年生  #19〜#26

  #19のオリジナルは、どうも情緒に流れすぎていてあまり感心しません
でした。監督さんたちを信頼していないので、オリジナルの臭いがすると
身構えてしまいます。やはり3年ということで将来の進路の話が多く
#20・#24〜#26とそういう話一色になったりすると、高校生活って
いうのは3年間で終わるからこそいいのかもしれない…と、先ほどまでの
考えと一変してしまいました。永遠に「2年生」なら楽しいけど、そうでは
ないからこそ、2年生というのは貴重なのだしね。
  3年生のエピソードは、なんといっても#21沖縄への修学旅行が
楽しそうで。原作でも3年の文化祭は描かれていないのでアニメ版も
なかったのですが、その代わりなのかどうだか、体育祭#23がめちゃめちゃ
遊びに走った競技が多くて大笑いでした(^^;) 来年は反動でとても真面目な
競技に戻りそうです(笑)


・キャラ各論

・ちよちゃん(美浜ちよ)
  飛び級して高校生になった10歳のちよちゃん。天才で金持ちで性格がいい
イヤミなガキですが(をい)、可愛い容姿と素直な心、10歳だからではなく
基本的に欠如している運動能力のおかげで、皆様に愛されます。
  CVの金田朋子さんの声があまりにも高いので当初ビックリしましたが、
よく見ると原作もちよちゃんだけフォントが違うんですね(笑)
  5歳も年の違う連中の中に放り込まれて、あれこれ言われながらも
うまくなじめている様子を見ると、和んでしまいます。

・大阪(春日  歩)
  春の日の中を歩く〜という、のどか極まりない本名を持つ大阪。
なにがあろーがマイペース、こんなことで世の中渡っていけるんだろうか?
と心配になるくらいのトロトロ娘。あのほとんどペタンコな胸と、
なにげに上品な私服センスが、なんとも言えずステキだったりする。
  CVの松岡由貴さんは、他番組ではマシンガントークの大阪娘を
元気いっぱい演じておられるので、とても「おじゃ魔女」のあいこちゃん
と同じ方とは信じられませんでしたが。正しい関西弁を堪能しました☆
  結局どういう進路に進んだのかはちょっと不明ですが、こういう奴も
いていいんだ〜と思ってもらえる環境に住めるといいですね。
本人はこれでいて、「こたつ」を見つける嗅覚に長けている気がする(笑)

・とも(滝野  智)
  乱暴・迷惑・無鉄砲と、三拍子そろったお騒がせ娘。
アニメ化されると、ともの暴れっぷりと大阪のボケっぷりが強調される。
生まれた時からともだった、と言っても過言でないほどまるっきり
ともそのものを演じてらしたCVの樋口智恵子さん、お疲れさまでした。
こいつのテンションと尽きることないエネルギーを演じるのは、
それはそれは大変だったと思います。
  ともちゃんは単に迷惑な奴ですが、3年に至るにあたり、幼なじみの
よみへの攻撃が激化したような気がして、だんだん本気でムカつくよーに
なってました。「あずまんが大王」への最大の不満は、こいつが私と
同じ名前だっつーことですね。私は「さとし」なのですが、なんでよりに
よってこの暴走女子高生と…くくう。

・よみ(水原  暦)
  成績優秀・スポーツ万能、容姿にも恵まれた優等生のメガネっ娘。
彼女の欠点は音痴ということではなく、ともとの腐れ縁でしょう。
こいつがくっついているおかげでよみが被った災難は、かおりんが
木村にくらった打撃とどっこいどっこいだ。たぶん。
  皆さんもうご存知かもしれませんが、「あずまんが大王」で私が
一番好きなキャラは、よみ。彼女の魅力は、冷酷極まりないツッコミ。
一見ゆかり&にゃもコンビにも似てますが、ともへのツッコミは
まるで手加減というものがなく、容赦ない殴打です。ス・テ・キ☆
(それでも凹まないともって、実は大物なのかも…(^^;)
  CVの田中理恵さんは「ちょびっツ」では純真なちぃを演じてらして、
とても同一人物とは思えませんでした。いや、よみが純真ではないとは
言ってないが(笑)私はこれくらい冷酷で厳しい人が好きですねぇ☆☆
  幸い大学は別になったので、幼なじみの腐れ縁はここまで。
とものことは大阪さんに任せましょう(これはこれで不安だが(^^;)

・榊さん
  本名不明の榊さん。ま、榊さんは榊さんだから、それでいいんです。
成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗とこちらも三拍子ですが、
人をビビらすキツ目の容姿と、自分の気持ちを素直に開かせない
極めて内気な性格ゆえ、なんとなく遠巻きに見られている…彼女。
  1年のうちはそんな調子ですが、2年になり神楽の乱入により
ささやかなインナーワールドをかき乱され、でもその結果みんなの
中に少しずつ溶け込めたように思います。いつのまにか、可愛いもの
好きで猫マニアだということが…特別なエピソードではなく、
みんなの周知の事実になっていたのが、こちらまで嬉しくなるような。
そして、マヤー話。みんなが、榊さんはこういう人なんだと認知して
応援したりちょっかい出したり(笑)。彼女にとって、良い3年間だった
んだろうな、と思います。
  CVの浅川悠さんは少年声の人ですが、寡黙な榊さんを少ないセリフで
印象的に演じてくれたと思います。
  獣医への道を歩きだす榊さん。優しすぎる彼女が、動物との関わりで
もっと強くなってくれることを期待してます。

・かおりん
  榊さんにちょっと(かなり)アブナイ憧れを抱く同級生。
この人の不思議なところは、榊さんと仲良くなりたい!というわけでは
ないこと。もっと近づく機会はいくらでもありそうなのに、どちらかと
いうと自分からそれを避けている節すら感じられる。
  かおりんにとって榊さんは絶対的な憧れなので、そうであってほしい、
それだけで十分、という気配が見えます。それはそれで純粋な気持ちだし、
そういう気持ちって人生の一時しか体験できないことのように思います。
  CVの野川さくらさんは、そんな暴走ぎみのかおりんを一所懸命演じて
らっしゃいました。
  木村はそんなかおりんを現実世界に引き戻そうと、教育的指導を
していたのか?いや、単に趣味趣味だったんだろうな……

・神楽
  やっぱり本名不明の神楽。1年生の頃もぼちぼち登場してますが、
同じクラスになった2年生以降は、榊さんを傷つけたり、ともと暴走したり
大活躍でした。基本的にガサツで無神経なので、きっと男兄弟が多くて
もまれまくって育ったんだろうな、と思ったり。その一方で真面目で、
のんべんだらりんの帰宅部一同と違い、持ち前の運動神経を水泳部の
活動にそそぎます。優しい言葉に即刻反応したりして、純真ですねぇ。
  CVの桑島法子さんは少年役も多い人ですが、ガサツかつ真面目な
神楽をこれまたぴったりに演じてくれました。
  予想通り体育大学に進学した神楽。にゃもの後継者になるか?

・ゆかり先生(谷崎ゆかり)
  無責任極まりない英語教師。遅刻常習犯でモラルのかけらもない。
自分の快楽のみ追求し、そのくせ人の幸せにはひがみっぽく大暴れする
教師として以前に人間としてどーなんだという問題児。
  次はどんな暴れっぷりなのか、まさかここまでするのか?など、
見ていて飽きないが、周囲の人間にとっては大迷惑な人物。
最大の被害者はにゃもですが…高校の同級生で、今は職場の同僚か。
いつになったら、縁が切れるでしょうかね(にゃもが心配です…)
  CVは、たぶん95%の原作ファンは三石琴乃さんを想定していた
と思いますが(当社調)、平松晶子さんでした。
この傍若無人を絵に描いたよーな人を、さすがですね〜もう完璧に
演じてらっしゃいました。困った奴だけど憎めない可愛らしさが
あるっつーところが。
  ゆかりちゃんのいいところは、嘘は言わないところですね。
修学旅行の教訓(呪い?)なんか、的を得てます。
「勉強したくて大学行ったのー?」
「はっ、そんなわけねー」ってのは、どこかで使いたいような。
でも、親の前で使うのは禁物(笑)。ゆかりちゃんはかまわないだろうし、
親も諦めてるだろーけどね。
「黒沢さんみたいなしっかりした人がお友達だと、安心だわ」なんて
思ってるんじゃないだろうか、ゆかりママ。無責任は遺伝するぞ。

・にゃもちゃん(黒沢みなも)
  みんなの尊敬を集める体育教師。勤勉実直、明るく爽やか。
彼女の欠点は、こんな奴を友人に選んでしまったことだろう(笑)
そんでからまたこの人が「ゆかりには私が付いてなくっちゃ」なんて
ダメ男にひっかかる貢ぎ女みたいな責任感をもつから、ゆかりは
自立しないんだよな〜  ま、友人としてそこそこに遊んでいって、
いつかゆかりのペースから脱却してもらいたいっす。
  CVは、たぶん95%の原作ファンの想定通り(当社調)、
久川  綾さんでした。亜美ちゃん的真面目さとケロちゃん的壊れっぷりを
見事にみせてくれました。
  酒に呑まれるのはきっと、日常の自己抑制が強過ぎるからです。
ゆかりのよーな野生児を見ているとなかなか思うように生きられない
のかもしれませんが、誰がどう見てもあんたの方がいい女なので、
自信をもって生きていってください。絶対幸せになれます☆

・木村先生
  自分に正直な先生(笑)私も女子高生やセーラー服やスクール水着は
好きです、もちろん。でも、公衆の面前で公言するのは、ちょっと(^^;)
変態であることを公表して、どんな利益があるというのだろう。
まぁ、勇敢な奴だな…と思ったりもしますが。ちと無謀★
  石井康嗣さんのCVは最初合っているのかどうかわからないくらい
テンションが高かったですが、まぁこうなんだろうな、と納得でした。
  なんでかおりんにつきまとったんですかねぇ。困った人だ。
奥さんはともかく、いずれ娘はこーゆー父の元に生まれたことに
涙するんじゃなかろーか。

・ちよ父
  榊さんと大阪の夢に登場した、謎の物体。デザインは市販のぬいぐるみの
ようだが、夢の中では辛辣で意味不明の発言をする不気味な存在。
  CVが若本規夫さん!この良い声過ぎるちよ父の「ち〜よ〜」という
独特の抑揚は、忘れたくても忘れられないインパクトをぶつけてきます。
恐ろしいことです(笑)

  女子高生たちの、今風でもなければレトロでもない。
恋愛もへったくれもない、お前ら世間なめてるな!と説教かましたく
なるくらい、ノンキな学生生活。でもまぁ…かみ猫もマヤーもちよ父も
いなかったけど(^^;)、確かにこういう高校生活を送ったような気が
するし、実際この作品に触れているとき、私は同級生としてこいつらの
傍らにいたような気がする。
  そういう普通の(ちっとも普通じゃない?)毎日を描いていくのは
非日常を描くより、ずっと大変だったんじゃないかなぁ。
しかも、人気のある原作のアニメ化、4コマの雰囲気を残しながら、
というのは。放送開始前は大変不安を感じましたが、全体として
良い作品に仕上がっていたと思います。

  有料の映像商品を購入するのは不安で、いつも及び腰でしたが、
朝テレビをつけると「あずまんが大王」がある生活は、楽しかったです。
  今は、毎日放送の「あさやん!」で、朝のひとときを送ったりしてます。
                                            (02/10/23記載)

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