Nikon FA は名機である!Multi Nikon Nikon FA突然ではあるが、もっと、もっと、高い評価を受けていて良いように思うFA。そこで、今回は FAは名機である! という話を展開してみたい。 ただ、そもそも「名機」とはなんぞや?という非常に難しい問題が出てきてしまうので、名機とは良い機械のことで、FAは良い機械であるという説に対してそれを打ち消してしまう要素があるか?という回りくどい方法を採ってみる。 |
「ついに、光を追いつめた。」私の記憶が確かならば世界初マルチパターン測光搭載の Multi Nikon Nikon FAのキャッチコピーである。 名機の雰囲気漂うコピーである。「ここまで光を支配するカメラがあったか。」ご存じの通り、Nikon FA は1983年9月に発売された一眼レフカメラである。 私個人的にはかなり気に入っているカメラであるが、そのデビュー時点ではともかくとして、現在ではそれほど高い評価を受けていないような感じを受ける。非常に残念である。お堅いイメージがあり、熟成を重ねた要素技術の集積をもってカメラを成立させる傾向のあるニコンにあって、世界初の機能を搭載し、世に問う実験機ともいえる性格を持ち、その後のカメラに大きな影響を与えているFA。間違いなく名機である(笑)「逆光までも、オートだ。」日本光学では露出制御の精度向上のための技術開発を続け、露出の失敗を防ぐ方策を求めて1977年にあるプロジェクトチームを結成。 露出補正やAEロックを不要にする露出制御を求め、被写体像の明るさの分布と適正露出との関係を分析することからマルチパターン測光の開発が始ったそうである。 画面を縦4横6の24分割して始められた実験は、やがて被写体輝度のレベルと輝度差を用いれば良さそうであることを導きだし、実用的には5分割程度で良いことを認めた。 この5分割測光をもって実写実験を繰返し、やがて世界初の「マルチパターン測光」が完成する。 特殊な条件下においてカメラ(写真)の経験者が行う露出補正の操作を、絶対とまでは言えないが、かなりの確率で不要にしたこの仕組は、その後の測光方式の主流となっていくもので、初めてこの機構を搭載したFAの功績は大きいと思う。 なんでも「初」は凄いことである。世界初の「マルチパターン測光」搭載、FA。名機である(笑)「分析・判断・制御。高次元データ処理カメラだ。」FAに搭載されている4ビットマイクロコンピュータ。大量の情報を高速で演算処理する、いわゆる「電気カメラ」の走りではないだろうか? 測光素子からの出力電圧のみを利用して、単純に露出を決定してしまうのではなく、何らかの判断、条件分岐を行っているカメラである。 単に電子シャッターを搭載している事やAEの搭載をもって「電気カメラ」と呼んでしまうのは個人的には疑問でもあるので、FAをその走りとして考えたい。 なんでも「初」は凄いことである。 ニコンのカメラで初の電気カメラ、FA。名機である(笑)「あくまでも撮るために、このマルチモードがある。」プログラムAE、シャッター優先AE、絞り優先AE、そしてマニュアルの4つのモードを備えた、ニコン初のマルチモードAE機。基本機能としての高速1/4,000&X=1/250シャッター、そしてTTL自動調光。あのニコンをして FAのパフォーマンスにいささかの自負があります と言わしてしまうのだから、相当自信が有ったのだろう。 間違いなく、名機である(笑)シャッター優先AE機AE制御は絞り優先かシャッター優先かという議論がかなり古くからある。 シャッター優先派としてはキャノンのAE−1などが挙げられ、絞り優先派としてはニコンのFEなどが挙げられる。ご存じのとおり日本光学では絞り優先制御を長い間採用していたわけであるが、シャッター優先AE機も開発を行っていた。この絞り優先かシャッター優先かという議論は、結局時と場合による回答のない議論であるためか両優先のマルチモード機とすることでカメラ業界はその解を見いだしているようである。これに呼応し、シャッター優先として開発がスタートしたものの、やがてマルチモード機へと変更され、そして、絞り優先、シャッター優先、2ライン制御のプログラムというマルチモードのAEを搭載した機種として発売されたのがFAの真相のようである。 なんでも「初」は凄いことである。 ニコンのカメラで初のシャッター優先AEカメラ、FA。名機である(笑)2ライン制御のプログラムAEご存じのとおり、長い間絞り優先を採用していたニコンであるが、1982年5月発売のFGにおいて初のプログラムAEを搭載している。シャッター優先AE、プログラムAEで必要となるボディー側からの絞り量制御に対応するためにNikkorレンズ群のAi−s化が一足先に実施されており、この時にレンズの開放f値、焦点距離、従来レンズとの識別情報も伝達されるようになっていた訳であるが、これを利用してプログラムの制御ラインをシフトさせている。したがって従来のAiレンズ装着時にはこの機能は働かないが、135mm以上の焦点距離を持つAi-sレンズを装着する事により約1.5段高速側へ自動的にシフトする。ただし、手動でシフトさせることはできない。 搭載されている1/4,000シャッターと相まって、有効に機能する2ライン自動切り替えプログラムAEは世界初の機能である。 なんでも「初」は凄いことである。 ニコンのカメラで初のシャッター優先AEカメラ、FA。名機である(笑)「このシンクロ機能は、なにを可能にしたか。X250&TTL自動調光。」なにを可能にしたか? 新たな映像世界を拓いたのは言うまでもない。ニコンFM2、FE2、FAの3機種で1/4,000&X250の高速シャッターを搭載していた訳であるが、順次発売された1983年頃の時点では、他社に圧倒的なアドバンテージを持つものであった。世界初の1/4,000&X250シリーズ。間違いなく名機である(笑)話が長くなりそうなので、次回に続く。また、なにかご意見が有りましたら作者までメール下さい。
新規 第1稿:H12.1.19
第2稿:H12.1.23 |
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哲也くんのカメラ機材庫
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