噂は本当だった! ニコンF3ついに生産中止!!

2000年8月29日、ニコンF3、生産中止が発表されました。(泣)
前回、私の全くの想像で「F3は販売続行でnFM2が製造中止な7つの理由!」などというものを書いてしまいました…。
混乱させてしまった方々へはこの場でお詫び申し上げます。 なお、例によって内容に問題があると思われる場合は作者あてメール頂けると幸いです。

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F3HP生産中止!

1980年3月発売以来、20年以上に渡り生産されてきたNikonF3に最後の時が訪れようとしています。 それも、私が想像していたよりも早くこの日が来てしまいました(泣)
平成12年3月末に行われたF3の機種整理(F3素と/Tの販売中止)以降、多くのニコンファンの間を走り抜けた噂「最後に残ったF3HPも年内製造中止、nFM2だけが残る」は本当でした。
私は機種整理をF3自体の延命策だと受け止めたものであるが…半年を待たずして全面中止のお知らせとは余りにも早すぎないか?
2000.8.1付けでF3HPだけのカタログも作成されているが、これはやはりあの時点ではしばらく継続する方針であったことの現れなのではないか? たかだか4千台で終わりが見えているものにわざわざ新カタログを作成するか?
まぁニコンの意地、最後の良心とも受け取れるが、やはり何らかの事情で、急に決まったことなのではないか?機種整理に対する混乱が予想よりも少なかったとか…。

最終受注は4,000台

日経新聞8月30日15面 8月29日には度々引用させていただいている@nifty上のニコンステーションで
 F3HPの生産完了予定についてお問い合わせを戴きましたが、永年にわたりご愛顧をいただきましたニコンF3HPは、本年9月以降4.000-台をもって最終的に生産を完了させていただくこととなりました。
 販売店様からの最終のご注文受付けを本年10月末日までとさせていただいておりますが、10月末以前でもご注文数が4.000台を越えた場合にはその時点で受付けを終了させていただきますので御了承下さい。
 尚、お届け完了は、2001年春を予定しております。
以上よろしくお願い申し上げます。     Nikon 川田
という発言がされています。
また、ここにご覧頂いている画像はF3の生産打ち切りを伝える8月30日付けの日本経済新聞の記事です(※)。他にも数紙の新聞紙上において8月30日を中心にこの件が報道されています。
新聞報道についてはF4のときも同様でしたし、F2、Fも同様だったと聞きます、ニコンという会社とその最高級モデルのカメラの偉大さが認識できますね。最大のライバル某モデルは過去に新聞報道されることは無かったようですから。

なんで中止するのか?

はっきり言えば、儲からないからだろう。
企業の内情はよく分からないが、少なくとも手に入る情報の範囲で判断すれば、かなり危機的状況にある製造業全般に、事業の再構築(リストラ)が行われている例に漏れず ニコンにおいても、平成11年10月よりカンパニー制の導入、分社化が進められ、いわゆるカメラ部門も独立して利益を生まなくてはならない体制になっているという。
この辺りの考察はのびーさんによるニコンF4との日々のサイトに詳しく書かれているが、概ね私も同感である。
要するに、企業の中で趣味や道楽の事業はダメよということだ。ちなみに前回行われた機種整理については99年3月期の赤字が影響していると思うが、今回の完全中止は、あまりにも早いと思わずにはいられない。
リストラの中で利益を生まない機種としてF3も淘汰されてしまうのである、このF3中止によってニコンの(映像カンパニーの)収益は幾ばくか改善されるのであろうが…、その辺りを知る術は私にはない。
8月30日付けの新聞報道などに拠ればニコンの収益はかなり改善しているらしいが、これがF3生産完了の記事と同日付けであることがなにかを物語っているように感じられてならない。(泣)

…それはさておき、例の8千台余りの注文があったという某再生産モデルは可で、F3の継続が不可とは何事であろうか? 甚だ疑問であると同時に、今後のビジョンを示していただきたいモノである。先行き不透明なメーカーの姿勢には1ユーザーとして不安を感じる。

本当に良いのか?

デジカメへのシフト、銀塩もAF主流といった現在のカメラを取り巻く情勢から、確かに今のF3自体は収益を生まないだろう。数次に渡る値上げ、派生モデルや周辺アクセサリー類の整理がそれを物語っていると同時にニコンの苦悩も感じられる。
しかし、もう一度考えてみて欲しい、本当にF3を止めてしまって良いのか?と。

ニコンでは最近1眼レフ中級機や、デジカメもかなりの好調を誇るという。では、初めてのニコンとして最近の新機種F80、又はCOOLPIXなどを買った方に質問。
何故あなたはニコンの商品を買ったのですか?
同じような機能を持つ製品は他にいくらでもありますよね? 恐らく、決め手はニコンだからって事ではないですか?
ニコンのカメラは良いカメラ、他にも凄いカメラを作っているみたいだし、高い信頼性と精度を誇る製品で、決してユーザーを裏切らない…。要するに、企業イメージ、ブランドイメージが良い訳です。
ニコンは良い会社、ニコンのカメラは良いカメラ、ニッコールレンズは良いレンズ、…などなど、全ての商品のバックグランドとなる企業、ブランドイメージ。この、無形のイメージはどこから来るか?
元々は戦艦大和の測距儀なんかも造っていたから? 究極のレンジファインダーSP? 伝説のF? それとも最強のF5? D1?
それもあるだろう、しかし最大の理由は(カメラ関係に限るが) 不変のFマウント、MFシステムも維持しているし、ユーザーの面倒見が良く、昔の製品も安心して使えるような会社だからではないか?
このようなブランドイメージがベースに在るからこそ、他の製品も売れるのではないですか? こういう例に出して申し訳ないが、コシナえふ80とか、サンヨーグールピクスとかでもあなたそれを買いました?(※※)

MFシステムの頂点に立つ「 Super Nikon ニコンF3」の存在。ニコンカメラシステムのイメージ、ニコンブランドのイメージを支えると言っても過言ではないF3。
例えば、ソニーのウォークマン、日産のスカイラインや飛行機で言うとボーイングの747みたいに、ちょっとF3とはそれぞれニュアンスが違うかも知れないですけど、F3という機種はニコンのイメージを支えている重要な商品だと思うのですよ。
要するに、F3って「象徴」の一つだと思うんですよね、今のニコンの。
良いのですかねぇ?止めてしまって。

それでも止めちゃうんですね?

せっかくメーカーが努力して供給を続けているにも関わらず、新品ではなく中古中古と騒ぐ世間の風潮が一番いけないのだと思いますが、そんなにF3等の現行MFシステム維持って重荷ですか?
1台当たりどの位の赤字があるのか知りませんけど、そもそも売れる量が大したことが無いのなら、騒ぐほどの赤字ではないのでは?
もっとも、部品確保の方が問題で、これ以上はどうしても無理と言うことであれば仕方がないですが…。
例えば某女性グループを使ったTVCMや各種キャンペーンなど広報に掛ける費用と効果、F3が存在することによる負担と企業イメージの向上に対する効果を天秤に掛けても、F3が存在する事のメリットは長期的に多大なものがあると思いますが…。いかがですか?

F3が消え、nFM2も不透明。MFシステムの縮小と同時に、ユーザーを裏切らない面倒見の良い会社、っていうイメージがニコンから消えていくと思います。
その影響がどう出るか?私には分かりませんが…。少なくとも、企業イメージを抜けば、ニコンを選ぶ理由は思い浮かびませんね、はっきり言って無いです。
あとはどこまで品質で勝負できるか?ですけど、最近の話題によると、かなり品質管理レベルは低下しているということですから、言うまでもありません。
ニコン製品を買うという消費者の行動に少なからず功績のあるF3を止めるんですね?

9月から10月末にかけて注文を受けるが、限定4千台、最終納品は来春とのこと。
これが多いか少ないかはさておき、例の個人的に悪名高い再生産モデルもその後あまり時を違えず終了ですよね? その後はどうするんですかねぇ? もしかして新機種があるのか!?
そんなことを言っていても…実質的に本体がnFM2だけになってしまうだろうMFシステム。レンズも相当整理されてしまうことが容易に想像されます。

でも、本当は…。

あと4千台で終了します。ではなくてあと4千台しか作れないんですよね?
経営上のドライな判断ではなくて、ここまで頑張ったけど、よく言われるように部品の確保とかの都合で、作りたくても作れなくなってしまったんですよね?
ラインナップの整理もして、新しいカタログまで作って、もう少し頑張ろうとしたけど、どうしてもダメになってしまったんですよね?

販売終了の話を聞いて焦って買ったF3/Tを眺めつつ、私は…、そう信じたいです。

事実を受け止め、ニコンを愛する1ユーザーとして当面採り得る方策を検討た方が前向きですよね。
 →その辺の議論はメッセージボードでお待ちしています、では!

改訂 第3稿:H12.9.9


なお、なにかこの件に関する情報、ご意見が有りましたら作者までメール下さい。

※このような形で新聞記事をWeb上で公開することについて、著作権の問題が存在することは認識しています。
ただし、私はあくまでもF3生産中止に関する話題の中で参考までに提示(又は引用)するという主旨で使用しているつもりでいます。
従いまして、著作権者(新聞社)から直接の申し出がない限り、このコンテンツ上に継続して新聞記事画像を掲載したいと思います。
私個人としての判断ですので、二次使用等は行わないようにお願いします。

※※コシナは普及価格の一眼レフカメラ、レンズ等を、サンヨーは同じくコンパクトサイズのデジカメ等を、私の目から見て比較的多くOEM供給しているメーカーと判断した上で代表例として(読んだときのインパクトを考えて)実名を使用しています。
決して各社がそれをOEM供給しているとか、メーカーとしてニコンと各社を比べてどうだとかと言った意味ではないことをご理解下さい。

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