ニコンMFレンズ群[Ai-s Nikkor Lenses]の今後を予測!

 ニコンにはまだかなりの量のMFシステム、特に伝統のNikkorレンズはAi-sタイプを中心として相当量が残され、ニコンの良心とも言われていました。
 先頃のF3の生産終了は様々な波紋を呼び、F3の存在があるからこそ維持されていたのでは?と思わせるMFのNikkor Ai-sレンズ群は、ここへ来てレンズカタログ上の扱いも小さくなり行く末が心配されています。
 何となく知らない間に縮小されていく予感がしますが、21世紀初頭、このレンズが危険だというのを考えてみました。なお、例によって簡単な質問はメッセージボードへ、意見などは作者あてメールでお願いしますね。


現行Ai-sレンズを見る

 ニコンの現行MFカメラはnFM2と、FE10/FM10の3機種になってしまい、日本光学製カメラの良き伝統を残すマニュアルフォーカス一眼レフカメラは実質的にnFM2の1機種と言ってしまっても良いでしょう、はたしてその1機種のためにどれだけのMFレンズが残るのか? 心配でもあり、興味のあるところですよね。
 まず、現行のMFレンズ群[Ai-sレンズ]を見てみましょう。カタログなどをお持ちの方はそちらをご覧になられた方が良いと思います(笑)
 わざわざ表にする必要もあまりありませんが、2000.11.24付けのNikkor Lensesカタログによればざっとこんなもんです。
 

Ai-s 15mm f3.5 Ai-s 50mm f1.2 Ai-s ED 180mm f2.8 Ai-s zoom 28-85mm f3.5-4.5
Ai-s 18mm f3.5 Ai-s 50mm f1.4 Ai-s micro 200mm f4 Ai-s zoom 35-70mm f3.3-4.5
Ai-s 20mm f2.8 Ai-s micro 55mm f2.8 Ai-s ED 400mm f2.8 Ai-s zoom 35-200mm f3.5-4.5
Ai-s 24mm f2 Ai-s 85mm f1.4 Ai-s ED 400mm f3.5 Telcon 201S
Ai-s 24mm f2.8 PC 85mm f2.8 Ai-s ED 400mm f5.6 Telcon 301S
Ai-s 28mm f2 Ai-s 105mm f1.8 Ai-P ED 500mm f4 Telcon 14AS
Ai-s 28mm f2.8 Ai-s 105mm f2.5 Ai-s ED 600mm f5.6 Telcon 14BS
PC 28mm f3.5 Ai-s micro 105mm f2.8 Ai-s ED 800mm f5.6
Ai-s 35mm f1.4 Ai-s 135mm f2 reflex 500mm f8
Ai-s 35mm f2 Ai-s 135mm f2.8 reflex 1000mm f11

 結構ありますねぇ。
 あ、大事なモノ忘れています。カタログには載っていませんが Ai-s 35-70mm f3.5-4.8 と Ai-s 50mm f1.8 …、ん?知りませんか?(笑)

 でも、よく見るとなんでコレが残っていて、前にあったアレが無くなっているのか?などという疑問が湧いてきますよね。残す理由のあるレンズと、理由はないけど残ってしまうレンズの2種類ありそうですねぇ。
 残す理由のないモノは、過去に某社で行われた在庫レンズ放出みたいに適当な時点で在庫放出か? ニコンはそんな事しないのかな?(笑)

風前の灯火なAi-sレンズは?

 さて、ごく一部でMFレンズの存続を願っていても、実際に売れないモノをいつまでも商品として残しておく訳は無いですよね、普通に考えて。
 また、販売状況のお知らせが「△△は○○年○月までは販売を継続します」ではなく「在庫払底のため○○年○月をもって販売を終了しました」という過去形のアナウンスが普通な状態では、ユーザーとしては今のうちに優先順位を付けて、買えるうちに買っておくという方策がもっとも現実的な対応策なのではないでしょうか?
 優先順位を付けていく上で参考になるかならないかはさておき、カタログ落ち危険度が最高だと思われるのは、現行AFレンズとスペックが重なっているモノでしょうね。これらはいつ消えても文句を言えない訳です。
 互換性のあるFマウント、諸刃の剣ってところですな(苦笑) ちなみにこんな感じですね。

Ai-s 20mm f2.8 ←→ AF 20mm f2.8 Ai-s micro 105mm f2.8 ←→ AF micro 105mm f2.8
Ai-s 24mm f2.8 ←→ AF 24mm f2.8 Ai-s 135mm f2 ←→ AF DC 135mm f2
Ai-s 28mm f2.8 ←→ AF 28mm f2.8 Ai-s ED 180mm f2.8 ←→ AF ED 180mm f2.8
Ai-s 35mm f2 ←→ AF 35mm f2 Ai-s micro 200mm f4 ←→ AF micro 200mm f4
Ai-s 50mm f1.4 ←→ AF 50mm f1.4 Ai-s ED 400mm f2.8 ←→ AF-S ED 400mm f2.8
Ai-s 85mm f1.4 ←→ AF 85mm f1.4 Ai-P ED 500mm f4 ←→ AF-S ED 500mm f4



残るレンズはこれだ!(含、希望)

 ここで、Ai-sレンズ好きの私の希望的観測(笑) 残すならこうして欲しいと言うのを考えに入れつつ、少しは現実的な事も考えながら、バランスのとれた21世紀初頭のAi-sNikkorレンズラインナップを考えて見てみましょう。
 全20本のラインナップ。こんなもんか?(笑)まぁ、これは私の期待半分と、ニコンがMFを残す気ならこういうのが現実的なのではないかという勝手な想像です。

Ai-s 15mm f3.5 Ai-s 50mm f1.2 Ai-s 105mm f1.8 reflex 1000mm f11
Ai-s 20mm f2.8 Ai-s 50mm f1.4 Ai-s 135mm f2 Ai-s zoom 28-85mm f3.5-4.5
Ai-s 24mm f2 Ai-s micro 55mm f2.8 Ai-s ED 180mm f2.8 Ai-s zoom 35-70mm f3.3-4.5
PC 28mm f3.5 Ai-s 85mm f1.4 Ai-P ED 500mm f4 Telcon 301S
Ai-s 35mm f1.4 PC micro 85mm f2.8 Ai-s ED 800mm f5.6 Telcon 14BS

 実際はもっとドライに決まっていくか、なんとなくどさくさに紛れて、いつの間にか(苦笑)消えていってしまうのではないでしょうか?とも思いますが、一応私は次のように考えてみました。

超広角

残し:Ai-s 15mm f3.5、Ai-s 20mm f2.8
消し:Ai-s 18mm f3.5

 まず現MF最広角15mmf3.5ですが、AFに14mmが出ています。消えてもおかしくはないですが、AFに18mmf2.8のある18mmf3.5を消して15mmを残す方が有力だと思います。最近は18mmといえどもズームレンズの守備範囲になってきているのも18mmを消す理由になりますね。
 そうすると、20mmが無くなるとラインナップとして寂しくなるのでこれを残してみたいと思います(笑)って、私が残すわけぢゃないですけど。

広角

残し:Ai-s 24mm f2、PC 28mm f3.5、Ai-s 35mm f1.4
消し:Ai-s 24mm f2.8、Ai-s 28mm f2、同 f2.8、Ai-s 35mm f2

 24mm、28mmはそれぞれf2を残すことで順当か? 35mmはf1.4がかなり評判良いので残すでしょう。PC28mmも、特殊用途用なんで残ると思いますが…、そうすると28mmf2を消しても良いか? そんな感じですね。

標準

残し:Ai-s 50mm f1.2、Ai-s 50mm f1.4、Ai-s micro 55mm f2.8
消し:無

 標準中の標準50mmf1.4を残すか、明るい50mmf1.2を残すか…悩むところですが、やはりAFとスペックの重なるf1.4を消すでしょうね。ただ、これはMFレンズ群の顔とも言えるレンズなので最後まで残すのも有り得ますよね。
 マイクロ55mmは希望的観測として安泰でしょう。

中望遠、望遠

残し:Ai-s 105mm f1.8、Ai-s 135mm f2、Ai-s ED 180mm f2.8
消し:Ai-s 85mm f1.4、Ai-s 105mm f2.5、Ai-s 135mm f2.8、Ai-s micro 105mm f2.8、Ai-s micro 200mm f4

 PC85mmは一応MFグループですけど別格ですね。85mmf1.4は残るかな?って所ですね〜、PC85mmの存在もあるから消しでしょうか。105mmはf1.8を残してf2.5は消えるでしょう、同一焦点距離に2本は残さないと思います。個人的にはf2.5を残して欲しいですが、明るい方を残すのが正当でしょうね。同様に135mmもf2を残してf2.8を消すかな?(これ、一度消えませんでしたっけ?)
 マイクロ105mmは消えてしまうかもしれません、AFに同様なモノがありますし…。マイクロ200mmは普通の200mmが存在しないので、残るのではないかと思いますが、これもAFに同スペックレンズがありますし、MFニッコールの良心代表180mmがありますので、こちらを残して整理してしまうのもあり得ますね。

超望遠

残し:Ai-P ED 500mm f4、Ai-s ED 800mm f5.6、reflex 1000mm f11
消し:Ai-s ED 400mm f2.8、同 f3.5、同 f5.6、Ai-s ED 600mm f5.6、reflex 500mm f8

 300mmが消えたのは、やはりこのジャンルの中でも比較的売れ線なので、在庫切れって所だと思います。そう考えると生産が続いているレンズは無く、単に在庫勝負な気がします。
 ただし800mmはAFに存在しないので存在理由が有りますね〜。レフレックス1000mmは現最長焦点距離で残しても良いような気もします。500mmは唯一のPレンズとレフレックスですが、残すのであればPレンズか?
 400mmは過去の遺産をかなり引きずっていて3種存在していますが、価格性能比でf3.5以外は残す理由が無く、単に全て不良在庫なんぢゃないだろうか?300mmが消えていることを考えるとこれも消しですかねぇ。だいたい400mmって、AFにもAF-Iがかなり長い間残ってたりしたのでそんなに必要ない焦点距離なんぢゃないだろうか?

ズーム

残し:Ai-s zoom 28-85mm f3.5-4.5、Ai-s zoom 35-70mm f3.5-4.5
消し:Ai-s zoom 35-200mm f3.5-4.5

 寂しくなりましたが、35-200mmは最近の高倍率ズームに役目を引き渡して消えますよね、これも在庫だけの問題か。35-70mmはいわゆる普及標準ズームとして残るかな?
 28-85mmはMFレンズ群のなかで一番使用頻度高そうなので残したいですよね、一度消えそうになりながらしぶとく生き残ったものでもありますし。

テレコン

残し:Telcon 301S、Telcon 14BS
消し:Telcon 201S、Telcon 14AS

 望遠レンズと同様の運命を辿ると思います。順当なら長焦点距離用の2本を残して消しだと思いますが…。


残るレンズはこれだ!

 実質的にMF機がnFM2、1機種になってしまった今、どう考えてもAFとスペックの重なっているものがいつまでも残るとは思えません。また、比較的売れているモノ以外は、どこを探しても生産が続いていると判断できる材料はないですよね〜。
 そして次に判断に困るのが、生産はとっくに終わっているけど在庫だけ残っているモノでしょう。どれだか判りませんが、あまり売れないモノや高価格なモノは全てそうだと思いますよ。超望遠なんかはとっくに生産終了している可能性が高いですね。
 これは予想外に早く300mmが無くなったことを考えるに、その殆どは単に在庫量の問題で残っているにすぎないのではないかと思う訳です。さらに、超望遠が消えるならテレコンバータもあまり必要のないモノだとも言えますよね…。
 ただ、単に売れない不良在庫化しているモノはいつまでも残っていたりするのだと思いますが、こういうのは残っていたって残っていなくったって一緒です(笑)カタログから消して、価格表のその他欄にでも押しやってしまった方が良いのでは?とさえ思いますのでここでは消して考えましょう。

 訳の分からないモノを消して、ここまで考えたことをまとめてみると…。

Ai-s 15mm f3.5 Ai-s 50mm f1.2 Ai-s 135mm f2
Ai-s 24mm f2 Ai-s micro 55mm f2.8 Ai-s zoom 28-85mm f3.5-4.5
PC 28mm f3.5 PC 85mm f2.8 Ai-s zoom 35-70mm f3.3-4.5
Ai-s 35mm f1.4 Ai-s 105mm f1.8

 21世紀初頭に残るMFニッコールレンズは以上です。これ以外は危険ですねぇ(笑)全11本、これなら当面残しておいてもそこそこ売れつつ、どうにかシステムとしての体面を保っているか?
 結構寂しいものがありますね、これでは。でも、どう考えてもこんなものですよね、残る可能性の有りそうなものは。やっぱり時代の流れには逆らえないのでしょうか?今のうちに欲しいものは手を打っておく必要がありそうです(苦笑)

 まぁ、実際にはこれに幾つかの売れ残り超望遠と、Ai-s 35-70mm f3.5-4.8(セットモノ専用)と Ai-s 50mm f1.8(逆輸入品)がしばらくの間残っているのではないでしょうか?
 前出の2000.11.24カタログは、これまでの物とかなり中身のデザインが変わっていて(全体の内容は読み物としてかなり良いですが)、特にMFレンズの扱いは隅っこに追いやられている感じが拭えません。いつどれが消えてもあまり構成をいじらずに済みそうな感じもして…余計な勘ぐりですね(苦笑)

 いずれにしろ、F3が無くなってしまった現在、いつまでも残っているとは思えませんが、MFの質感、操作感は、現在のAFレンズには無い物です。
 私はこのような質の高い製品の1日も長い販売を願って止みません。


あなたが選ぶ危険なレンズ!

 さて、私は上記のように考える訳ですが、他の方がどう考えるのかも気になります(笑)
明日にでも無くなってしまいそうなモノから、いつまでも売れ残りそうなモノ、何が何でも残して欲しいモノなど人それぞれ希望や考えが違いますよね。
 そこで、あなたが「危険」だと思うレンズにチェックを入れてみて下さい、いくつでも結構です。余計な情報は送信されません、最新データのみの自動集計ですので、危険度が高いと思われているレンズの集計にご協力頂けると嬉しいです。

Ai-s 15mm f3.5 Ai-s 50mm f1.2 Ai-s ED 180mm f2.8 Ai-s zoom 28-85mm f3.5-4.5
Ai-s 18mm f3.5 Ai-s 50mm f1.4 Ai-s micro 200mm f4 Ai-s zoom 35-70mm f3.5-4.5
Ai-s 20mm f2.8 Ai-s micro 55mm f2.8 Ai-s ED 400mm f2.8 Ai-s zoom 35-200mm f3.5-4.5
Ai-s 24mm f2 Ai-s 85mm f1.4 Ai-s ED 400mm f3.5 Telcon 201S
Ai-s 24mm f2.8 PC 85mm f2.8 Ai-s ED 400mm f5.6 Telcon 301S
Ai-s 28mm f2 Ai-s 105mm f1.8 Ai-P ED 500mm f4 Telcon 14AS
Ai-s 28mm f2.8 Ai-s 105mm f2.5 Ai-s ED 600mm f5.6 Telcon 14BS
PC 28mm f3.5 Ai-s micro 105mm f2.8 Ai-s ED 800mm f5.6
Ai-s 35mm f1.4 Ai-s 135mm f2 reflex 500mm f8
Ai-s 35mm f2 Ai-s 135mm f2.8 reflex 1000mm f11

 (何も選択せずに

新規:H12.12.15

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