ニコンF4を肴に綴るいくつかの情報


F4のカタログ 製品紹介 製造番号とマイナーチェンジなど

カタログ

F4のカタログは大きくは3種類に分けられます。
ニコンのカタログの傾向に沿って、初期のものはメカニズムの説明に重点が置かれ、後期になるとイメージで攻めてきます(笑)
日付などを手持ちのカタログで見てみますと…。

カタログ 初期:厚手の金色表紙に黒文字でF4ロゴのもので、通称「金カタログ」
・日付「1988.9.8」最初のカタログ? 8153-01MJC 809-IXEY/1
・日付「1989.10.5」CAMEAR GRAND PRIX'89とEUROPEAN CAMERA'89-'90の受賞マーク 8153-04MJC 910-BY/1

c_f04_12.jpg 中期:厚手の深緑色(濃灰緑色?)表紙にに金文字でF4ロゴのもの。ロゴ位置が異なる物があるらしい。
・日付「1991.7.15」F4Eも掲載 8166-01NJM 107-EY/1

c_f04_13.jpg 後期:厚手の濃紺色表紙に白文字でF4ロゴのもの。
・日付「1995.8.1」 8914-01 NJM 508-CY/1
・日付「1996.11.5」日付が○で囲まれている 8914-04 NJM611-EY/1

ニコンのカタログの版を見分ける目安(←近日掲載予定)

製造台数とシリアルNo.

F4の製造台数は約36万台と考えられます。
考えられますと言うのは、ニコンの場合例えばAというモデルがあったとして、その製造台数についてはAというモデルが製造販売中止後、数年を待たないとニコンからの情報が頂けないようですので、あくまでも想像。
私が36万台と考えている根拠は、F4製造中止の折り新聞に掲載された記事では約35万台と言われていたものの、その後シリアルNo.から判断して最大で約1万台が製造されている事が予想出来るため、合計で約36万台と考えています。
シリアルNo.については210万に始まる番号で、最終は261万番台だと思われます。私が確認した最大の番号は26157**で、東京の荻窪にある某カメラ屋で確認したものです。

これを単純に考えれば、約51万台存在するはずの番号に対して約36万台生産されている訳ですから約15万台分の欠番が生じていると思われます。後述しますが、230万番台というのはあまり見かけません。
この辺と、極初期の210万番台が試作品だとしても約5万台分ほどが散在しているのでは?とも思われますが、どこかでそのような研究がされることを待ちましょう(笑)

マイナーチェンジ(以下MC)

1988年終わりから1997年前半まで約9年間にわたり生産されており、数多くの仕様変更がなされています。
なお、F4のマイナーチェンジは多岐にわたると思われているようですが、これは恐らく雑誌の記事などによる影響で、個人的にはF4に関するMCの殆どは実際の機能にあまり関係ない部分の変更、使い勝手を向上させる外観部品の変更だと考えています。
カタログや各種雑誌などによる記事、比較的豊富に出回っている中古品などからある程度判断がつくと思いますが、比較的有名で判別しやすいものを以下に書いておきます。

本体

  • シャッタースピードダイヤルの数字が中心寄り→縁寄り
  • ファインダー装着時LCD表示ブロックとの隙間が狭い→広い
  • 露出モードセレクトレバーが厚い→薄い
  • シャッタースピードダイヤルロックボタンが低い→高い
  • ISO設定ダイヤルのロックボタンが高い→低い
  • フィルム確認窓の遮光スポンジが小さい→大きい
  • R2レバーロックボタンの頭に段差部が無い→有る
  • ISOダイヤルの数字の大きさが小い→大きい
  • ファインダー脱着レバーが大(高)い→小(低)い
ファインダー
  • 測光モードセレクトダイヤルの凸部が大→小
  • ボディー側との電気接点のガイド溝(最左)が短い→長い
  • 着脱2段アクション用にレールの切れ込みが無い→有る
  • アクセサリーシューの脱落防止機構(ピン穴)が無い→有る
グリップ(バッテリー部)
着脱式で外部電源用を含めると4種類存在、各々数次に亘ってグリップゴムの形状が変更される。
  • グリップゴム形状シャッターボタン下部凸無し→有り
  • グリップゴム形吊り金具下部状凸無し→有り
  • MB-21のグリップ形状縦凸長い→短い
  • MB-21バッテリーチェック表記:KR-AA→Ni-Cd
他にもあると思いますが、ご覧のように本体側は殆どが単なる使い勝手を向上させる外装部品の変更であることがお判り頂けると思います。

※ただし、これをもってMC情報は無意味だと言うつもりは無く、むしろ興味のあるところですがこれ以上の情報については、@Niftyのニコンステーション上で活動しているF4FCが詳細に調査活動を行っておりますので興味のある方は参加されると良いと思います(非常に参考になります)
また、変更されたパーツを見ながら説明を受けないと判らないボタン類の高低やレバーの形状などは各種雑誌やARIさんのページなどを参考にすると良いと思います。

前期型?後期型!?

何台か中古品を見ている方はお判り頂けるかもしれませんが、若い番号のものと後期の番号のものではシャッター音(シャッターを切ったときの残響音)が違うのが感じられると思います。
私の根拠の無い無責任な思い込みによれば、E仕様が追加された時点を境に初期型、前期型を分けて、この時期にシャッター音が変わるほどの内部の変更がなされ、その仕様変更による欠番230万台(後述)が存在し、アクセサリーシューに脱落防止ピン付きの(F4最終形態でその後大きな変更無し)ものを後期型と分類するのが販売時期や仕様変更に比較的合うように感じています。

試作型 210万〜
 この番号帯は実際に実物を見たことがありませんが、ファインダーとボディー側LCD表示部の隙間が狭い(カタログで確認できます)

初期型 211万〜230万?
 ここまではあまり中古市場でも見かけませんが、この辺りでファインダー脱着時に2段アクションに変更されているはずです。
 230万番台というのは非常に少ないようです、実質的に欠番か? 欠番だとすれば、E仕様の発売時期から考えるにこの欠番帯を境に比較的大きな内部構造の変更が有るのでは?と疑えます。

前期型 240万〜
 E仕様が用意された時期以降のもので、大容量、大重量電源部に対応した本体側の変更がなされ、その結果シャッター音が違って聞こえるのではないかと思いますが、全然根拠有りません、信用しないで下さい。

後期型 250万〜
 アクセサリーシューに脱落防止機構を持つもので、これ以降大きな変更点は無いようです。

前出のF4FCではこの辺りの独自の分類も行われており、各種雑誌なども独自に分類してあったり、中古店においても意味不明な表示がされていたりして結局良く判らない訳ですが、私は勝手に以上のように分類すると良いと思っております。


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哲也くんのカメラ機材庫
2000.11.2
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