Nikon F2 photomicA の話 |
Nikon F2 #77543**
メカニカル制御のF一桁機、ボロボロの外観でもその存在感は大きいか ●1971年発売のF2。 一般に名機と言われているのは「F」であることが多いようですが、このF2は、Fと異なり無調整でモータードライブが使用でき、裏蓋もヒンジで開閉できるなどの他、1/2,000のシャッター速度、より自然な位置にあるシャッターボタンなど、カメラとしての使いやすさは格段に向上しています。最高級機種の例に漏れずファインダーは交換式で、通常のアイレベルの他に露出計内蔵のフォトッミク、また例によりウェストレベルとか高倍率とかが用意されていました。 なお、フォトミックファインダーはFのphotomicシリーズと異なり、F2では当初からフォトミックファインダー付きで使用することを考えてボディーが設計されていて、ボディー側に電池室があります。発売順にphotomic、同S、同SB、同A、同ASと5種類が存在しまして、S、SB、ASはEEコントローラーというアクセサリーを付けるとシャッター優先AEになるとか、S、SB、ASは測光素子にSPD使用、低輝度側に測光範囲を広げているとか、A、ASはAi対応とか…まぁ多彩ですし、ファインダーの乗せ替えで最新機能が手に入るようになっているのがこの手のファインダーに測光機能を搭載しているものの特徴ですかね。 したがって、ボディーは基本的に1種類で色違いだけです、後になってチタンボディーが限定販売されていますが。また、ハイスピードモデルのHとかDATAとかもありますが…あんまり関係ないです(笑) ちなみにこのF2photomicAは1977年発売のAi対応モデルです。
●私がカメラに興味を持ち始めた昭和50年代終盤、当時のニコン最高級機種と言えばF3でした。高校生だった私にとって、見かけのスペック上FA、FE2などより見劣りのするF3の事はあまり考えていなかった…そもそも高価すぎて手が届きませんでした(笑)し、特に魅力的には思えなかったんですよね。まぁその当時から現在に至るまで現行機種であり続けているわけですが、考えが甘かったですねぇ、私(笑) 当然、そんな若者高校生は、F3の前世代機「F2」の事なんてあまり考えたことなかったですね〜、今思えば。 そして年月は流れ…。
世の中のカメラが電子制御〜AF全盛になりましたが、なんかつまらない感じを受けますよね、「機械」として「道具」としていじっているときは。私は決してカメラの電子制御やAFを否定するものではない(AF機のF4、AE機FA、FE2など便利に使っていますし)のですが…特に最新の普及機などは機械、道具としての魅力に欠けますよね。 なんて考え出したのも、実用的には困らないと言うか手に余る十分すぎるほどの機材が持てる(その気になれば買える経済力が…とか、まっとうな社会人に近づいた♪とも言う)ように、いくらか生活に余裕ができたからなんでしょうね。「趣味」の比重が大きくなってくると特にそんな傾向が強まります。 ●私の手持機種はF4、FA、FE2などいわゆる電子シャッター機ばかりで、昔からメカニカルシャッター機が1台欲しかったんですよ(笑)本当は。 日頃より「現在の中古ブームはけしからん!」などと言っている私は、nFM2を買う気でいるんです(1980年代の1/4,000シリーズも揃うし)が、今一歩踏出せないというか、踏ん切りがつかないというか…そんな状態なんですね。何故か? 愛用者カード送ると本もらえるぢゃないいですか、あれ同じのもらってもしょうがないでしょ? どうせなら違うのが欲しいので多分しばらく保留、現行機種だし、当分無くならないだろうし。 もっとも、当面nFM2無くても困らない、恐らく使わないから…というのが最大の理由(笑)壊れる壊れると言われても、手持のニコン製カメラ最古参のFE2だって全然壊れる気配はないし(ちょこっと露出計ヒステリックだけど)、大体、3台も4台も本体持っていても使い切れないでしょ(笑) 本体の数と交換レンズの数があんまり変らないのも問題…それも標準ズーム4本含み(^^;; だし、どうせ買うなら単焦点レンズが先!なんて。
●ところが…久しぶりに某大型中古屋を覗きに行って(しかもそれなりの現金を持っていた)しまったのが間違いの始り。相変らずFのアイレベルなんか信じられない値段付いてるし、F2もアイレベル高いねぇ〜やっぱり露出計修理できないからかねぇ…などなど。アクセサリーの棚を見るとF2のフォトミックAファインダー単体が35kねぇ…ファインダー単体でねぇ…ん?…さっきブラックボディーのフォトミックAが40kだったような…。見ればそこはかと使い込まれた形跡もあり、決して綺麗とは言えないですが、これってF2のボディー分は5kってことかぁ?(笑)などと考え出したらもうおしまい。相場は知らないけれど、きっと安いぞ(笑)な〜んて手持の現金を確認し、店員に見せてもらう。 部屋に戻り、適当にシリコンクロスで拭き、古い(と言っても15年位前の)細目のストラップを付け、古めのレンズ(Ai35-70mmf3.5s)を付けてみると…う〜ん、良いですねぇ(笑)タバコを吸いながら眺めているだけで幸せな時が過せます、な〜んて、でも、本当。昔は「なんぢゃこりゃ?」位にしか思っていなかったデザインも、今見れば機械としての存在感を主張しているものに感じ、F4なども足下にくすんでしまうのでは(それは言過ぎ)って。
●タイムシャッターとセルフタイマーを併用し2〜10秒のスローシャッターが切れたり、無段階カムの使用により1/80〜1/2,000の間では中間シャッターが使えたり、メカニカル制御として非常にこだわった造がされているように感じます。ファインダースクリーンは当然交換可能で、今となっては非常に高価で取引されていますが、枠だけ生かして現行のF3、F4のファインダースクリーンと中身が交換できるようです。個人的にはニコンで言うところのP型でしたか、十字線と斜めスプリットのやつ、あれが好きなんですけど。
暗いところでファインダー情報を見やすくするためのフォトミックイルミネーターなんてアクセサリーも用意されていたようで、こいつはちょっと欲しい気もします。ホットシューが独自の形状をしているのもF、F2、F3の特徴ですが、FとF2は基本的には同一形状でJIS規格のシューに変換するアダプター、ガンカプラーも販売されています。F2→JISにはAS−1というのを用いますが、すばらしいことに現行品(ちょこっとチャチな気もしますが…)です。私が買ったものの説明書にはF5、F60なんて機種名も出てきますので在庫品ではなく、実際に製造も続いているのでしょうね。 ●まぁ、現在の感覚から言えば使って使いやすい、人に優しい機械ではないですよ。でかいし重いしごついですから(笑) よっぽどnFM2のほうが使いやすいと思います。「写真を撮る」と言うより「F2を使う」といった心構えが必要な気がします、まるっきり趣味的な。ただ、撮影中の安心感と違った「満足感」ってのは非常に大きいです。この満足感ってのが快感な訳で…世間ではこれを「病気」と呼ぶことが多いです(笑) スペック的には見劣りする35-70mmf3.5などというズームを付け(適当な単焦点を持っていないだけ(^^;;)肩に食込む細身の古いストラップを付け…ま、さすがに重いので最近はニコン純正の茶色のワイドストラップを付けていますけどね。手に持ったときの重み、剛性感、シャッターを押したときのタイムラグの短さ…。う〜ん、良い機械だ。 病気です(笑)、ニコンF2にとり憑かれています。
●で、今買うとたぶん中古しかないんですが(どこぞにデットストック品落ちていたりして)、どうも世間の人気はアイレベル。美品のブラックボディーだとべらぼうな価格で並んでいますよね。そもそもF2ってのはそんなに高い機種ぢゃないんですよ、本体価格は6万円台だったと思いますから…。何が高いかというとフォトミックファインダー。私の持っている1983年頃の価格表にはF2用アクセサリーの価格がまだ載っていまして、ASなんて定価で5万9千円で、Aが3万5千円。まぁ、現在のF5、F4のフォトミックファインダーの機能(性能)と価格から考えても高いと感じますからねぇ、当時の感覚(相対的的な価値)を考えると…その頃のnFM2なんて定価6万5千円ですから、ASファインダー単体の方が高いという…。 今、ファインダー単体で買おうとすると中古相場では割高ですよね。本体付とあまり変らなかったりしますから。 買っておけば良かったなぁとか思いますが、当時高校生の私に買える代物ではなかったです。相対的には今のカメラって本当に安くなっていますよね。
改訂:H11.9.2
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哲也くんのカメラ機材庫
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