独断と偏見の美作地方観光ガイド

平成12年4月29日、この日から私にとってあまりあり難くない9連休がスタート。日雇い労働者(私は派遣社員なのさ)にとって一週間以上の無収入はツライ!アパートに一人でいてもお金がかかるだけなので、とりあえず食費だけでも浮かすため、珍しく親元に帰省することにした。
私の実家は岡山県津山市。しかし実家といっても15年前に親父の転勤で大阪から引っ越しただけで、私は中学・高校の6年間しか在住していなかった。よくよく考えてみれば津山の事はぜんぜん知らない。
在住していた頃は「ヘンピな田舎」としか思っていなかったが、よくよく考えてみれば山あり川ありの風光明媚な地方都市。こりゃバイクで走らにゃ損!
4月29日午前11時、神戸の自宅を出発。いつもは六甲山を越えて中国縦貫道を使うのだけど、今回は中途半端にびんぼーなので姫路まで阪神高速を使い、あとはR179を走ることにした。
摩耶インターから西に向かい走行。結構空いてるから気分いい〜っと思ったのもつかの間、月見山のカーブ辺りから大渋滞が始まっていた。他府県ナンバーが結構多かった。きっと明石海峡大橋を越えて淡路花博でも行くのだろう。世の中不況と言いつつも、なんだかんだと皆さん遊びにいってるんじゃないの。
垂水ジャンクションを通過し、第2神明・姫路バイパスを通過して、太子町からR179へ。龍野市まで来ると渋滞とは無縁な状態になる。
キレイに晴れ渡った空にはヒバリがピーチクパーチクとさえずり、右手の揖保川はキラキラして穏やか。山は新緑が鮮やかだし、水の張られていない田んぼには菜の花とレンゲの花がいっぱい。...バイク乗ってきて良かった〜。
道の駅しんぐうで休憩して、R179をさらに北上。道沿いに姫新線(未だ電化されて無い上に単線なのさ。ここを走る列車は一両編成なのさ)と川、そして田園風景。なんかテレビの旅行番組か旅情サスペンスものに出てきそうな景色だった。
三日月町、南光町を気分よく通過して佐用町に到着。ここで右に折れてR373を北上すると大原町、智頭町を経由して鳥取に出る事になる。帰省本能の狂ってない私は迷うことなく左折。延々とのんびり走行を続け美作町を通過、少し込みだした道をすり抜けして無事、東津山の実家に到着!
途中で休憩したとこ
・道の駅しんぐう
access:R179沿い。JR播磨新宮駅西側
ん〜、あんまし特筆する事がないかな... 普通の道の駅。駐車場があまり広くないから団体様で行ったときには、周りの迷惑にならないように駐輪しましょう。私はよく知らないですが、早朝にはここに魚の行商人が来るみたい。
・道の駅彩菜茶屋
access:R179沿い。美作町・明見交差点ちょっと東側
Aコープってなスーパーに隣接した道の駅。スーパーがあるだけにキャンプツーリングする時なんかに便利だと思う。道の駅の中では地元農家から直接仕入れた野菜なんかがたくさん売られていました。(安い!イチゴ1パック200円にはびっくりした。)春先なんかには珍しい山菜なんかもいっぱい売られています。
ここの食堂でコーヒーを頼むと、いっちょこ前に備前焼のコーヒーカップで出てきます。(中身はたいした事ないけど)
GW中に行ったとこ
・出雲大社
ツーレポ見ておくれ。
・衆楽園
access:R53から鶴山(かくざん)通りを1キロほど北上。津山市役所東側斜め北。
江戸時代(350年位前)に、当時の美作藩主・森なんとかさんが京都の庭園をパクって...じゃなくてモデルにして作った日本庭園。入り口が狭いのでわかりにくいかも。
これといって大したものがあるわけじゃないけど、ちょっとのんびり一服するにはいいところ。入場料タダだし。
ちなみに隣の学校は管理人の母校・津山商業高校。よく授業サボってここでタバコ吸ったり酒飲んだりしたもんだ。私たちが高校生のときは「この公園でデートしたカップルは絶対別れる」なんてジンクスがあったけど今はどうなのか? 誰か試してみてくれ。
・鶴山公園(津山城跡)
access:R53から鶴山通りを200mほど北上。津山国際ホテル東側。
落合市の「醍醐桜」と並んで、結構有名な桜の名所。石垣いっぱいに植えられた桜が満開を迎えたときにはなかなかの景色になります。桜が終わった後はサツキ、藤の花といろいろ楽しめます。
入園料は...たしか200円程度。お城は残ってないけど結構広い城跡公園。一周したら2時間くらいかかるよ。
てっぺんから見る津山市街の景色がちょっとキレイ。お弁当を持って行くのがいいかも。
・道の駅奥津温泉
access:津山市からR179を40kmほど北上。
奥津温泉街の高台にある道の駅。奥津溪を眺めながら一服できます。ここも土産品コーナーに野菜や加工品なんかが充実してます。ここで売ってる「ヤナギマツタケ」の佃煮がうまいんだよー。
シーズンによってはいろいろな花も売られてます。奥津町の名産は竜胆と「アルストロメリア」、カラフルで百合に似た感じの可愛い花です。
バイクじゃちょっと無理だけど、4輪で行った人は花束をお土産にするのもいいんでないでしょうか。
・奥津温泉・花美人の里
access:奥津温泉街のどまんなか
美作三湯のひとつ。平成11年にオープンしたばっかしの温泉&リゾートゾーン。温泉は大人一人900円也(レンタルのバスタオル付きなのがうれしい)。
結構広くてきれいなお風呂です。露天風呂には花を生けた樽なんかが浮いててそれなりの雰囲気を出してます。
奥津温泉は漂白効果のあるお湯らしく「美人の湯」として有名。あたくしの美しさにも磨きがかかったわ、おほほ。某有名化粧品メーカーはここのお湯を基礎化粧品の原料にしてるらしいです。
温泉は結構いいけど、併設のレストランとか温室なんかはそんなに期待するほどでないです。特にレストランは「遅い、まずい、高い」と、ウチのお母ちゃんが文句言ってました。
この施設、駐車場がちょっと狭いので、団体様で行ったときは上記の道の駅に駐輪した方がいいかもしれません。
・粟倉木屋大規模林道(笠倉峠)
access:道の駅奥津温泉、北側すぐに右折。
ウチの弟が、「ねーちゃん、バイクやったらここおもろいんとちゃう?」と教えてくれた道。2年ほど前に完成したばかりのキレイなワイディングロード。峠を下って南下すると加茂奥津線、R179へと続きます。
景色がいい上、交通量がほとんどなくて距離もそこそこにあるのでタイムトライアルできるかも!? その上、この道の側道にある牧草地跡ではワラビやこごみ、タラの芽なんかの山菜がいっぱい取れます。峠バトルのついでに山菜狩り...一石二鳥? 地元の人の迷惑にならない程度にお楽しみください。(山菜はGW中までに行かないと、ウチのお母ちゃん&おばちゃん軍団が採り尽くしてしまうよ。容赦のない人たちだから)
ただ、あと2〜3年後にはこの辺にゴルフ場が出来るらしい。走りに行くなら今のうちだ! 冬季は雪で埋もれてしまうよ。ここに限らず、岡山県北は結構雪が多いし。
・湯郷温泉・鷺の湯
access:R179の林野交差点を左折、県道362号へ(多分、看板が出てる)。もしくは中国縦貫・美作ICを出てまっすぐ南下3kmほど。
私の友人の証言、「ウチの会社の先輩がなあアトピー性皮膚炎じゃったんじゃけど、毎日ここのお湯につかりに来たら半年ぐらいで治ったらしいわ。やっぱしこの温泉は肌にええようじゃあなあ。」
ここも美作三湯のひとつ。効能は神経痛、皮膚病、冷え性、婦人病、リュウマチ等、女性に嬉しいのばっかし。泉質は結構重めかも。管理人は不覚にも湯当たりを起こし、脱衣所で素っ裸のまま脳貧血でひっくり返ってしまいました。湯治目的の場合は焦らずに休憩を取りながら入りましょう。
入浴料は600円弱。露天風呂がちょっと面白いです。
・備前焼・民芸湯郷窯
access:湯郷温泉・鷺の湯の道はさんで東側
単刀直入に言うなら、大したものはナイ!ここで逸品物を探すのは愚の骨頂。だけどお土産代わりや普段使いのお値打ち価格の食器を探すのならベストなとこ。
コーヒーカップ&ソーサーが1,000円ぐらいでした。お抹茶茶碗でも3、000円ぐらいでありました。
店内は広くて落ちついた雰囲気。食器類の種類もかなり豊富。宅配もしてくれるよ。
備前焼は素焼きの風合いを残した純朴な雰囲気の焼き物。長く使っても飽きがこないです。
・バレンタインパーク作東
access:R179を佐用町から美作町へ北西。途中、江見の辺り右手の丘に建つ、やたらとロマンティックなお城風の建造物のとこ。
中学時代の友人がここで結婚式を挙げた。設備としてはヨーロッパ風庭園、テニスコート、ホテル等。カップルで行くなら、ドライブして、テニスして、散歩して、きれいなホテルでえっちして...ってのに打って付け。
ただ、私が披露宴に出席した時の感想、「メシまずい...」
・イナバ化粧品店
access:JR東津山駅北、旧国道を東へ200m。
表向きはフツーの資○堂化粧品店、しかしあのB’Zの稲葉さんのご実家。ちなみに私の卒業した津山東中学校(←私がいた当時、すっげーガラが悪いと有名だった)のOBだ!
詳しい住所を知ってはいるけど、当人の承諾を得てないので詳細は記しません。場所を知りたいのなら津山市観光協会HPに行きましょう。
十数年前はただの化粧品屋だったのに、いまや市内随一の観光名所となってしまった。同店は毎日数十人のB’Zファンで溢れ返ってるようだ。見学するならついでに化粧品の一つでも買ってやって。店先の旧国道は狭いところです、駐輪するならJR東津山駅前に止めてくらはい。
ちなみに稲葉さんは県北トップクラスの津山高校を卒業して関東の国立大学に入り、高校数学教師の資格を取ったらしい。才色兼備とはこう言う人のことを言うのか。
・加茂川・吉井川
access:R53・津山市沿い。
昔に比べたら汚れたけど、それでもまだまだ淀川よりはキレイな川。毎年4〜5月には上流から鮎や鯉が放流されて釣りが楽しめます。
釣りをするときは近所の釣具店で鑑札を購入してくださいませ。(確か鯉が2,000円くらいで、鮎が4,000円くらいしたような気がする。別に買わなくてもええと思うけど。)津山市からずっと北上して加茂町の方まで行くと、フライフィッシングが楽しめる渓流なんぞがあります。
中学生の頃、ここで60cmの鯰を釣り上げて家に持って帰った。お母ちゃんがさばいて照り焼きにしてくれたけど、下手な鰻の蒲焼きよりも美味しかったー。
5月7日、神戸の自宅へ帰宅。帰りもR179を使ったのだけど、やたらと「大自然」を痛感する道程となった。
まず第1段が佐用町。曇り空の下をトンビが優雅に舞っていたのだけど、そのうち一羽が何をトチ狂ったのか私めがけて、ばびゅーんと急降下してきた。前方10メートルぐらいのところでさっと避けてはくれたが、目前で認識したトンビはおそらく羽を広げた状態で2メートルぐらい。
マジでびびった。あんなのに突撃されたら間違いなく死ぬ。
同じく突進してきたのが無数の浮遊していた虫。これは避けようと思ってもなかなか避けられない。せっかくきれいに磨いたシールドもほんの数10キロでベタベに汚れた。
シーズンによって、突っ込んでくる虫はカナブンだったり赤とんぼだったり、ひどい時はカブト虫だったりする。カブト虫ぐらいのが突っ込んでくると頭がメットごと吹っ飛びそうな衝撃を受けるよ。
続いては三日月町。田園風景の中を気持ちよく走っていると、前方に黒い紐状のものが横たわっていた。よくよく見ると伸びてるのは1mほどのヘビ(あたくしの視力は左右2.0。危険物はすぐに認識できるのさ)。げげっ!気持ち悪る〜っとハンドルを切ってよけた瞬間、死んでると思った当のヘビがシャッと鎌首を持ち上げて私に喧嘩を売ってきた。
都会の人はあんまし知らないでしょうけど、ヘビってすんごい動きが速いんです。何とか避けたけど、足噛まれるかと思った。
姫路までに無数に出くわしたのが5cmくらいあるウニウニした気色の悪いでっかい茶色の毛虫。何回タイヤでミンチにしたかわからない。踏み潰すたびにいや〜な感触がタイヤ越しに伝わってくる。
この時期になると大量に出てきて道路を横断している毛虫よ、キミ達は生命の危険を冒してまでいったい何処へ向うのか。♪きみのー行く道はー、はてしぃなくーとぉいー...
こんな体験をしてるのも私だけじゃないはず。こんな災難の回避方があるのなら誰か教えてちょうだい。
行きはよいよい帰りは怖いGW。トドメはどしゃ降りの雨に濡れながらの帰宅となりました。連休の名残はタイヤの溝に詰まった毛虫の残骸、早く洗い落としてしまわなきゃ...