ラフティング道具

平成17年5月8日  滋賀県大津市

天候 うっすら晴れ
支出金額 15,000円(ラフティング費、高速代、ガソリン代)
走行距離 約100km(発着:尼崎)
参加者

副会長、ワカ様、ともち、ユミちゃん、みーちゃん、キタさん、ヤギちゃん、スガちゃん、じんさん、管理人 ゲストさん:DENTU君

チェック

ポイント

アルパインリバーガイド http://www.alpine-river.com/

 

 


AM7:30

 

 久々の定期ツーリング、今回はちょっと肌寒いものの、お日様には充分恵まれた朝だ。

 

 寝ぼけた体を叱咤激励しつつ、集合場所に行ってみるといきなり目の覚めるようなサプライズ。ともちがホーネットと違うバイクに乗っている。しばらく会わない間に買い替えをしていたのだ。

 そして新しい愛車は、私が見た目に惚れて、試乗してみたらその滑らかな走行感にまた惚れてしまったあのバイク...

 

CB400 SUPER BOL D'OR CB400 SUPER BOL D'OR

 正直に白状いたします。うらやましくてうらやましくてヨダレが出そうです。私にお金があれば迷うことなく買っていたでしょう。

 慣らし終わったらさーちょっとでいいからさー、貸してよー、ともちー。

 

 

 今月のお披露目はこれだけじゃない。見送りと称してやって来たキタさんも、ハヤブサと違うのに乗っている。セカンドバイクとして買ったらしいが、2台も所有するなどよくも家族の承諾が降りたものだと感心してしまう。

 なんでも高速二人乗り解禁を記念(?)して、奥さんをタンデムで毎月の墓参りに連れて行ってあげる、と言う約束で購入を許されたらしい。

 

FORZA HONDA FORZA

 画像では黒に見えるが、光の加減で深い紫になるのが美しい。まさしく仏事にはうってつけのカラー。私は勝手に巨峰色と呼んでいる。

 スイッチ一つでオートマからマニュアルになったり、カードキーが高機能だったり、近頃のビッグスクーターは進化しすぎ。

 

 

 そして更なるお披露目は、今回ゲスト参加してくれたDENTU君。はっきりとした年齢は聞かなかったが、少なくとも1980年代生まれだろう。乗り手が若けりゃバイクも若い。2輪免許も取ってから半年弱ほどらしい。

 愛車もまだピカピカに見えるのだが、メーターは5000kmを越えている。人体も車体も運転するのが楽しくて仕方がない時期に突入しているようだ。

 

CB400SF CB400 SUPER FOUR

 今は入手困難と言う純正カウルがかなりカッコいい。

 錆も傷もないつややかなクランクケースを見たスガちゃん、「この輝きがFZに欲しい」とのたまう。私は車体のツヤより、持ち主の若々しい肌のツヤが欲しかったりする。 

 

 

 

 

AM8:00

 

 この日の二次集合は名神高速の吹田SA、大阪府民のじんさんが待っている。8時には吹田に到着したいと思っていたが、一次集合するはずのヤギちゃんが来ない。まあ時間の余裕はたっぷりあるからと待つ事10分、ヘロヘロしながらZUが到着した。メットを脱いだヤギちゃん、なんだか髪が薄い、いや違うちがう、影が薄いぞ。それに目が塩サバみたいに澱んでいる。

 「ごめ〜ん、昨日3時まで呑んでて、二日酔いで寝過ごしてん...」 

 今日は通常のツーリングでなく、丸一日ラフティングを企画しているのに、大丈夫なのか?

 

 尼崎ICから吹田SAまではあっという間の距離。皆、いつも通りにチドリも踏まず飛んで行くが、さすがにともちだけはボルドールを労わるようにスピードを落としている。それでも20分足らずで吹田に到着。真新しいフォルツァとボルドールを見たじんさん、「みんな、金持ちやなぁ」とうらやましげ。そう言うじんさんこそ、R1200GS&スーパーシェルパと、二股をかけている幸せ者なのに。

 

 ここから目的地の瀬田川まではずっと高速道路を使う予定。下道でゆったり行くのも悪くはないが、何せラフティングと言うハードなお遊びが待っているのだ。お金を使ってでも体力は温存しなければならない。

 予定路は名神高速〜京滋バイパス石山IC。京滋BPはまだ開通して間がないので、利用した事のないメンバーばかり。しかしスガちゃんだけは、「あの道、オレが作ったんや」と胸を張る。建築職人であるスガちゃん、このバイパスの橋脚架設工事に関わっていたらしい。良い道路を作ってくれてありがとう。

 京滋BPへの分岐である大山崎ジャンクションはちょっとややこしい。かつての渋滞名所・天王山トンネルを出た直後に分岐があるのだが、現在のトンネルは右ルート・左ルートと2コースに分かれている。道は天王山を越えたところで合流するのだが、大山崎JCTへは左ルートからでないと入れなのだ。しかもJCTに入るとすぐに大山崎ICがあるので、間違えて出られては困る。幹事としての責務がある私、大声張り上げ、くどいほどにルート説明をしたが、聞いているのはすちゃらかライダー軍団、どうしても一抹の不安を消し去る事ができなかった。

 

 8時半に吹田SAを出発。ここから石山ICまではのんびり走っても1時間足らずで行ける。先頭は副幹事の副会長に着いてもらい、最後尾を主幹事の私が守る。問題の天王山トンネルはみんな良い子に左ルートへと入ってくれた。そして第二関門の大山崎JCT、さあみんな左に入りましたね、と安堵していたのもつかの間、「左に曲がり損ねたー」と無線機でじんさんの声。

 天王山で左に入ったところで安心してしまいそのまま直進したらしい。だーかーらー、くどいほどに左・左・右と言うたに! 

 しかし彼は地図を読むのも上手だし、現地も把握しているし、GPSも持っているので大丈夫だと放っておいた。本人も一人で大丈夫と言っているから大丈夫なんだ、きっと。

 

 

 

AM9:30

 

 京滋BPは私の好きな道。JCTの大きなカーブを抜けると広々とした田園風景の中を美しいラインの道路が伸びる。北側を望むと京都競馬場のガラス張りの建物が陽を受けて輝き、防風林がずらりと並ぶ。目の覚める光景だ。

 この道路を初めて利用したワカ様とともち、「こりゃええ道やな!」とたいそう喜んでくれた。京滋BPの良さは見た目だけではない。大津方面に向かう場合、名神高速なら京都付近の渋滞でいつもイライラしてしまうが、このBPなら大抵空いている。調子に乗るとネズミ捕りに合う危険性大だが、同じお金を出すなら空いている方が断然おトクだ。

 

 時間に余裕を持ったのは良かったが、あまりに早く着きすぎてしまった。石山ICを出たのは9時、はぐれ鳥のじんさんとも無事に合流し、9時20分には最終地点の南郷温泉・二葉屋さんに到着。駐輪場で時間を潰していたら甲高い排気音が2台分響いてきた。現地集合組みのみーちゃんとユミちゃんがこれまた新車にて登場。

 

XR230

HONDA XR230

 

 いやはや、スピード党のユミちゃんがこんなのを買うとは思わなかった。

 だが「早速、林道行ってんねん♪」とはしゃいでいるところを見ると、かなりお気に召している様子。新たな世界に飛び込んでしまったようだ。もう誰もこの姐さんを止めることはできないだろう。

 

 ちなみにこれは趣味用バイク、家に帰れば通勤用のスパーダがガレージにあると言う恵まれた状況。 

 

 

 

 

 

SUZUKI 250SB

 

 ホンダ党のみーちゃんがこんなものを買うとは思わなかった。あまりスズキっぽくないデザインが決め手となったのだろうか?

 元々はオンオフ両方とも経験していた人だけに、それなりに様になっている。乗り手がもう少し痩せれば言う事ナシなんだけどね。

 

 買い換えるとは聞いていたが、なかなか車種まで教えてくれなくて、唯一のヒントがスズキ。だったらチョイノリだろうと答えると「アホか!」と怒られてしまった。

 

 みんな次から次へと買い換えたりして、いったいどうしたのか。春になって体も心も緩んで、財布のヒモも緩んだか?

 

 

 

AM10:00 

 

レクチャー 全員集合したところでいよいよラフティング開始。二葉屋さんの脱衣所をお借りしてウェットスーツに着替えて準備完了。じんさんとDENTU君を除いて、皆、昨年に保津川でラフティングを経験している。再度レクチャーを受けるのは面倒でもあったが、この再確認が安全を得るのだと思うと聞き逃しはできなかった。

 ここで見送りキタさんは本当に見送り。せっかくここまで来たのだから参加すればいいのにと誘ったが、本人は泳げなくて水がちょっと恐い上に、家で待つ奥方は体調不良。だったら見送りなんかいいからとっとと帰りなさいとせかし、それでも写真だけはキッチリ撮ってもらった。

 

 ラフトボートは南郷洗堰の少し下流から出港。保津川にくらべ、広々していて気分も良い。しかし流れが穏やか過ぎて、ラフティングとしては少々物足りなかった。その穏やかな流れの間に漕ぎ方の練習や、ボディーラフトを楽しむ。

 水はまだまだ冷たいが、ウェットスーツとライフジャケットのお陰で凍える事はない。プカプカ浮いて流れていると浮世離れ気分でストレスも流れ去ってしまい、明日の仕事も帰ってからの家事もバイクのローンも、もうどうでもいいやと思えてしまう。

 

 ボディーラフトとは読んで字の如くボートではなく自分の体で浮いて流れを楽しむ遊び。しかしただ流されれば良いわけではない。まず、必ず顔を下流に向けて行き先に危険物がないかどうかを常に見ておかなければならない。そして下半身を水中に沈めていると、岩や倒木などに足を挟まれ身動きが取れず、溺れる危険性がある。

 これを回避するためには足を浮かせればいいのだが、足を真っ直ぐに伸ばし浮くのはかなり疲れるし、やたらと流されてしまう。正しい姿勢は下流に向かい軽く膝を折って足を開く、つまりはインリン・オブ・ジョイトイ風にM字開脚してしまえばいいのだ。傍から見ればかなり情けないポーズではあるが。

 

 

 

AM11:00

 

出港 緩やかだと思っていた流れも、さすがに瀬に入ると激しい。一つ目の瀬では皆のパドルのリズムが合わず、ボートが遊園地のコーヒーカップのようにぐるぐる回る。それが楽しくてキャアキャアはしゃぐのだが、二日酔いのヤギちゃんだけは「うわー、あかんあかんあかん!!!」と本気で目を回している。

 2つ目の瀬では競技カヌーの練習をしているカヌーリストが大勢いた。どのカヌーも激しい波の間を飛ぶように下ったりさかのぼったり、まるでトビウオの飛翔か鯉の滝登りか。もちろんモーターもエンジンも搭載しているわけではなく、自分の腕だけでカヌーを思いのまま操作している。華麗といってもいい位のテクニック、見とれてしまう。

 

 瀬を二つ越え、瀬田川から分岐している水路に入り、午前のコースはおしまい。本来ならば3つの瀬があるらしいが、3つ目の下流にある堰が締められているせいで、瀬がただの水溜りになってしまっていたらしい。その埋没した瀬がいちばん激しくて楽しいらしく、かなり残念。

 

 本日のランチはガイドさん達が用意してくれたホカ弁。水路沿いの公園の階段に腰をかけ、心地よい風を受けながらご飯を頬張った。山の緑はきれいだし静かだし、霞がかった空では、トンビがくるりと輪を書いている。こんなほのぼのしたランチは小学校の遠足以来だ。

 しかしほのぼのしていたのも束の間、ふと影を感じて横を見るとみーちゃんの頭から茶色の翼が生えている!いや違う、トンビだ!バサリと重たく柔らかい羽音、グシャッと弁当箱が潰れる音、そしてみーちゃんの叫び声。トンビがみーちゃんのお弁当を強奪したのだった。くるりと輪を描きながらも私達の隙を狙い、音もなく背後から襲ってきたのだ。

 サルや犬が人の食べ物を狙って襲うと言うのは良くある話だが、まさか鳥ごときに食べている最中の弁当を奪われるなど誰が予想するであろうか。

 「このクソトンビがぁーっ!」 みーちゃんの雄叫びをよそに、トンビは再び空でくるりと輪を描いた。

 

 大笑いする私達の横で慌てたのはガイドさんたち。スタッフ用のお弁当を出してきてくれたが、「こっち食べてえや。まだほとんど手つけてないし」と青い顔をしたヤギちゃんがお弁当を提供して事態は収拾した。しかしみーちゃんの怒りは収まらない。そして私達の大笑いも収まらなかったのである。いやいや、珍しいものを見させていただいて感謝々々。

 

 

 

PM1:00

 ラフトボートとカヤックボート

 午後からは車で二葉屋に戻り。同じコースを二人乗りカヤックボートで下る。下る前に岸辺近くでトレーニングしたのだが、これが難しいのなんの。カヤックは前がエンジン役でただひたすら漕ぎまくる。後ろは舵取り役、かなりのテクニックと腕力が必要だ。もちろん二人のリズムがあってこそスムーズに進む。

 練習時は私が前に乗り、副会長が後ろでコントロールを取ったのだが、ボートは進むどころかぐるぐる回るだけ。舵取りがヘタクソだから、いや前でフラフラしてちゃんと漕いでないからとお互いを罵りあいながら練習したが、一向に上達しない。亭主の操縦法は充分会得しているつもりだったが、カヤックとなると話が大いに違った。

 「あんたらホンマに息の合わん夫婦やな」と突っ込まれるが、こんな事で夫婦仲が露見するなんて情けない。

 

 カヤックボートは3艘だけなので、残りはラフトボートに乗って川を下る。カヤック1番手は前にDENTU君&後ろにみーちゃん。初心者とは思えないほど上手で瀬も難なく越えた。

 「エンジン役が若くてパワーあるし、舵取りのオレ様はキャプテンウルトラやからな!」とみーちゃんはガハガハ笑ったが、トンビに弁当盗まれたキャプテンウルトラなんて聞いた事がない。

 2番手はよそのカップルさん。仲の良い恋人同士がラブパワー全開で、瀬をパスした。これからの二人を象徴するようだ。そして3番手はスガちゃんと女性ガイドさん。ガイドさんが付いてりゃ大丈夫だろうと思っていたが、激しい瀬であえなく転覆。必死の形相でボートの底にしがみつくスガちゃんがコバンザメに見えた一瞬。

 

 瀬を越えたところで着岸してボート交代。ここでヤギちゃんが「あかん、リバースや」とわめいてボートを降りた。リバースだ?何を言っているんだ?まさかカヤックで元の所に帰るつもりか? 

 もちろんそんな訳はない。血の気のひいたヤギちゃん、草むらにしゃがみこんで、××××...あー、吐いちゃった、リバースね。

 二日酔いと船酔いの二重苦でガマンの限界だったようだ。心配したガイドさんが背中をさすり、仲間である私達は指をさして大笑い。誠に美しい友情である。

 

 死にかけのヤギちゃんはもちろんラフトボートに残り、他はそれぞれカヤックと交代して再出発。

 私は、じんさんの乗ったボートの前が開いていたので無理やり乗せてもらった。みーちゃんペアやカップルさんを見ていて、ちょっと慣れればできるんやん、などとタカをくくってしまったのだが、やはりカヤックはまともに進まない。肝心のじんさんは舵取りに疲れたか、後ろで早くもバテている。私ときたらパドルの使い方が下手だからいくら漕いでも進まないし、利き手側にボートがくるくる回るからいつまでたっても蛇行運転。最後には「ちょっとじんさん、しっかりしてやぁ!」と責任転嫁までしてしまう始末。

 「あんたは亭主だけやなくて、誰と組んでも息が合わんな」とみーちゃんに突っ込まれてしまった。ええ、ええ、私は皆とは違う次元で生きてますから。

 

 

 

PM4:00

 

南郷洗堰 楽しいラフティングも日が沈む前に終了。二葉屋さんのお風呂で体を温め、さっぱりしたところでガイドさんたちと別れた。ギャアギャアやかましい上にガラは悪いし、酔客はリバースしてしまうし、トンビに襲われるようなヤツもいたし、ガイドさんも大変だっただろう。

 

 二葉屋からは下道組のユミちゃんとみーちゃん、残りは高速組と別行動。疲れているだろうから高速の方がラクだと勧めたが、まだ慣らし中だし下道の方が走っていて楽しいと言う二人、どれだけ体力があまっているのかと不思議に思える。

 早くも筋肉痛の始まった体にムチ打ちながら家路を急いだ。帰りの京滋BPもやはり快適だが、いつものようにスピードが出せない。風圧に耐えれるほどの筋力なんか残っていなかったのだ。どうしてタンデムで来なかったのかと心の底から悔やんでしまった。

 吹田SAに着いてDENTU君に疲れたでしょうと訊ねてみると、「いや、大した事ないです」と言う。強がりや気遣いでなく、本当にケロリと清々しい。やはりこれも年の差か、その若さが心の底からうらやましい。 

 

 疲れながらも無事に帰宅。しかし悪夢のような筋肉痛は三日間にわたって私を苦しめた。あのカヤックで意味のない空回り奮闘をしたのが一番こたえたようだ。両腕よりも胴体の筋肉全てが悲鳴をあげていた。

 そんな私を「もう若くないねぇ」と冷笑していた副会長、なんと私が復活した三日後から筋肉痛になりだした。中年の筋肉痛ってタイムラグありすぎっ!