質志鍾乳洞

平成16年10月3日  京都府瑞穂町

天候 やっぱし降ったし
支出金額 2,500円(ガソリン代、飲食費、鍾乳洞入場料)
走行距離 約210km(発着:尼崎)
参加者

副会長、ワカ様、カワバタ君、ともち、みーちゃん、キタさん、タカコちゃん、スガちゃん、うっちゃん、管理人

チェック

ポイント

京都市瑞穂町 http://www.town.mizuho.kyoto.jp/

 

 


 

AM8:30

 

道の駅いながわ 今年は台風の当たり年だ。しかも週末になる度に台風がやってきて貴重な休日を潰してくれる。この日も台風こそ来なかったものの、朝からどんよりと重たい空だった。

 

 9時前に出発して伊丹市と川西市を通過。30km/hを越えるとやたら寒い。この数日前まで関西では連日真夏日で、まだメッシュジャケットでも充分だと侮っていたのが間違いだった。一応、インナーも着用していたのだが、それ自体がメッシュなのでなんら役に立たない。しかもボトムはGパンのみ。パンストでも履いてくれば良かったと後悔した。

 

 寒さこらえて走って、道の駅いながわにてトイレ休憩。ここでは農産物の朝市が行われるせいか、10時前には駐車場は完全な満車だった。建物の入り口では野菜を買うための行列ができていた。

 トイレだけ済ませて、朝市には目もくれずすぐに出発。県道12号線を北上、篠山に向かう道すがら金木犀の香りが延々と続き、交通量も少なく快適だ。道の両サイドは畑が続き、時おり黒豆や丹波栗を売る露店なども出ていて穏やかな眺め。

 しかし時間が経つにつれどんどん天気は悪くなって風が冷たい。寒さで手がかじかみ、とうとうグリップヒーターのスイッチを入れてしまった。今回の面子の中で愛車にグリップヒーターを着けているのは私だけ。皆にはちょっと悪いが、ささやかな温もりを独占するのはちょっとした快感だ。

 

 

 

AM10:30

 

黒豆の館 県道12号からR372を西へ、すぐに県道77号に乗って篠山入り。

 今回の幹事は副会長。事前に地図を見ながらルーティングしていたのだが、久々に訪れる篠山には新しい道ができていて「あれ?こんな道あったっけ?」と首をかしげながら先導していた。

 ここで本領発揮したのがワカ様、無線でこの道はどうの、あの道はこうの、あの店のボタン鍋は旨かっただのとナビ役を務めてくれたお陰で道に迷わずに済んだ。

 

 県道140号線と97号線をバイパスするにしきトンネルを抜けると、第1ポイントの「黒豆の館」に到着。広い駐車場には露店で売られている焼き栗の甘い香りが漂う。結構な値段がするのだが、香りの誘惑に勝てず、思わず買ってしまう。焼きたての熱い栗を頬張ると、口の中が秋ならではの幸せで満たされる。

 ここは名前の通り丹波産黒豆を始めとする農産物の販売所。もちろん今が旬の枝黒豆も売られている。街中で買うのに比べさほど安いわけでもないが、目の前に山積みされた枝豆をみてしまうとやはり買ってしまう。これをさっと塩水で茹でて、ザルに山盛りにして...寒さに震えるくせしてビールが欲しくなってきた。

 

 

 

 

PM12:00

 

鍾乳洞内部 防寒のためにとレインウェアを着込んで黒豆の館を出発。県道97号を北上して京都府に入り、R9をちょっとだけ経由して府道26号を東へ。

 道はガラ空きの上に登ったり下ったり曲がったり真っ直ぐだったりで走り応えのあるコースなのだが、残念な事にどんどん天気が悪化してくる。26号線に入った頃には体温を奪うような冷たい霧雨に覆われた。レインウェアを着ていて良かったと思ったが、反面、貴重な秋の日のツーリングが雨にたたられたのが悔しい。

 

 府道26号からR173に入り、ちょっと山を登ったところで今日の第2ポイント、質志(しずし)鍾乳洞公園に到着。山間に整備されたキャンプ場は霧雨にじっとり濡れていた。ここの鍾乳洞は京都府下で唯一の鍾乳洞。副会長が以前から目をつけていた所で、今回の幹事担当でこれ幸いとチョイスしたらしい。

 

 駐輪場にバイクを並べ、鍾乳洞の入り口までつらつらと歩くのだが、これがなかなかキツい。距離は400mほどなのだが、その半分が急な山道。雨でゆるくなった泥に足を取られ、肩で息をしながら文句を言いつつ鍾乳洞に入った。

 小規模な鍾乳洞らしく、中はやたらと狭い。しかも岩盤がせり出している所が多いので中腰のまま歩かなくてはならない。中年には辛い鍾乳洞だ。しかしその入り組んだ構造が不気味さを醸し出していて、ちょっとした冒険気分を味わえるのがなかなか楽しい。

 

 しばらく歩くと大人5人ほどでいっぱいになる平らな空間に出た。その先は下り坂になっているのか、先客の中年男性と和装の夫人が手すりに持たれて景色を眺めている様子だった。ところがこのカップルの女性の方が「こんなとこ、無理やわあ」とため息混じりに引き返してくる。

 確かに鍾乳洞に入るのに和服は不向きだ。しかしこんな所で引き返すのも、他人事ながらもったいないと手すりの向こうを覗きこむと...

 

鍾乳洞内部

 

 何これ?前に進むべき通路がない! あるのはぽっかりと口を開けた大きな穴と階段になり損ねたような梯子。直下型の鍾乳洞だなんて聞いてなかったぞ!そりゃあ着物姿では無理だし危険だ。ほとんど直角に近い角度を降りて行くのだから。

 券売所の係員も、券を売る前に注意してやれば親切なものを。

 

 ほぼ90度に近い角度の梯子はステンレス製で滑りやすい。しかも幅が狭いものだから踏み外しそうで恐ろしい。周りはライトアップされて明るいのだが、底の深さが良くわかるだけに不気味だ。気分的には『貞子を探すために井戸を降りる浅川玲子』だったりする。

 

 それにしても足首までホールドされているライディングシューズだとむちゃくちゃ歩きにくい、降りにくい。登山靴を履いてくるんだったと文句を言っていると、地獄の底からみーちゃんが「オレなんかレーシングブーツやぞ!」と恨み言を叫ぶ。そりゃ確かに大変だ。

 他にも、カワバタ君は大きなリュックサックを背負って動きにくそうだし、スガちゃんはタンクバック片手で不自由きわまりない。この鍾乳洞で動くにはそれなりの格好をしておかないと危険だ。

 

 と、言うわけで質志鍾乳洞を楽しむためのアドバイスをいくつか...

 

  ・手に荷物は持たない事。バックを持つなら、できるだけ小ぶりなリュックかウエストポーチで。

  ・携帯電話や財布やカメラなどをポケットから落とさないように注意。

  ・靴は滑り止めの付いたスニーカーとかで。サンダル類はもってのほか。

  ・服が汚れるのは覚悟の上で。スカートやショートパンツは下から覗かれちゃうので厳禁。

  ・小さな子供は無理。せめて10歳以上が無難。

  ・足腰の弱ったお年寄りや四肢にハンディがあったり怪我してる人も止めておいた方が無難。

  ・高所恐怖症とか閉所恐怖症の人もちょっとヤバいかも。

  ・巨デブさんは筒状の手すりに詰まって動けなくなるかも。(笑)

 

鍾乳洞内部

 

 直角だったり斜めだったり、とにかく両足を踏ん張って降りる事20mちょっと。やっと底に付いた。最深部は特別変わった事はないが、横穴がぽっかり空いているのがこれまた不気味。ライトアップしていないので、漆を重ね塗りしたような闇が延々と続く。あの闇の向こうには何があるのだろう?見てみたいような、見たくないような...

 

 降りきったら後は引き返して登るだけ。今度は『井戸を這いずり上がる貞子』の心境だ。「どうしてあなただけ助かるの?」と先に上がった連中に問い掛けてみたりすると、更に気分が出て楽しい。

 それにしてもこんな腸のような縦穴に梯子や照明を架設した職人さんは大したものだ。何よりも、一番最初にここを下った人にはほとほと感心する。私だったら大金を積まれても引き受けないだろう。

 

 

 

 

PM3:00

 

 地獄からの生還を果たし、R173を北上して綾部市内へ向かう。登ったり下ったりしたお陰でお腹はペコペコ、時間も昼食時を大幅に過ぎていた。なんでもいいからはよ食わせ、という事で市内の王将にて中華ランチ。たかだか王将の定食だが、今年は度重なる台風で野菜が高値なので、野菜炒めがやたら贅沢に思えて得した気分だ。

 

 再度、R173を南へと戻るが瑞穂町に入るとまたもや雨。道路の中央に描かれたカーブを示す真新しい矢印が濡れて滑りやすい。リアがすべるならまだしもフロントが滑ったらどうしようと、ハンドルを握る手に力が入ってしまう。道自体は幅も広く走りやすそうなのだが、雨と路面ペイントのお陰でかなりの緊張を強いられた。

 幸い雨は少しの間で済み、R9との交差を過ぎたあたりで路面はドライ。しかし寒さは相変わらずだ。

 

 お腹を冷やしてトイレに行きたくなってきたところで、道の駅・瑞穂の里にて駐輪。この道の駅でも地元農家で生産された野菜が大量に売られている。悲しい主婦の性か引き寄せられるように値段をチェックし、お買い得な野菜を大量に買う。特に今年は日本全国で野菜が高い、普段の献立にも頭を悩ます状態でストレスが溜まっているのだ。ここで買わなきゃいつ買うのだ。

 この道の駅も全てが全て安いわけではないが、探せばお値打ち品はいくらでもある。この日のお値打ち品は大きな加茂ナスに三度豆(いんげん豆)、そして300gで150円と言うバーゲン価格なししとう。うれしい。

 

 道の駅を後にしてR173を南下。もう完全に雨は上がって路面はドライ。タイヤを滑らす心配もなく、気分よくバイクを走らせる。

 先月と同じように池田市を目指して走ったのだが、快適に走れたのはしばらくの間だけだった。大阪府に入った途端に大渋滞。しかも先月より渋滞の始まったポイントの出現が早い、つまりは渋滞の列が長いということだ。排気ガスでむせ返り、半クラで左手を攣りそうになりながらやっと池田市内に到着して解散。

 いつものツーリングならニーグリップで太ももの内側が軽く疲れる程度なのだが、今回は雨の山道を登ったり降りたり、地底深くに潜ったり這いずり上がったり。気が付けば全身が筋肉痛で、特に太ももの前面が攣っているので歩き方がガニ股でヨタヨタしてしまう。そこではっと気が付いた事が一つ。

 

 ...そうか、そうだったのか。貞子さんがフラフラと足を引きずるように歩いてたのは筋肉痛だったからか。なーんだか妙に納得。

 

 


 

★今月のお・み・や★

 

丹波名産の黒豆。おせち料理の定番です。

秋の丹波路をツーリングしていると黒豆の枝豆

を大量に積んだバイクとすれ違う事もしばしば。

 

秋には完熟前の枝豆が売られていますが、いつもいつも塩

茹でだけで食べるのはちょっとマンネリでもったいないかも。

かき揚げや茶碗蒸しの具にするも良し、パスタとともに炒めるも良し。

 

私が好きなアレンジは「枝豆ごはん」

折りよく黒枝豆の最盛期は新米の時期でもあります。

香り高い新米と風味ある黒枝豆のコラボレーション。

ついつい食べ過ぎてデブまっしぐらになる事間違いなし。

 

1.洗い米2合に塩小さじ1と日本酒

  大さじ2、既定の水を加える。

2.皮を剥いた生の黒枝豆カップ1を

  米に加える。

3.炊飯ジャー スイッチオン

4.炊き上がったら豆と米をさっと混

  ぜる。

5.喰らう。

 

この炊き方だと豆が柔らかめになるので、固めが好きな

人は別茹でした豆を炊き上がった塩ご飯に混ぜるも良し。

彩りよく作りたいなら普通の枝豆で作ると艶やかになります。

 

ただ単に枝豆を加えただけのご飯と侮るなかれ。

私はあの名店「吉兆」で同様のご飯を食べて参考にしたのです!

まあ、あっちはモチ米蒸したり昆布だし使ってたりで到底

シロウトが太刀打ちできるものじゃありませんでしたが。

 

これはこれで、「吉兆のパクリもどき」という事で。