♪にゃんまげにとびつこうどんどん

平成15年5月3日・4日 石川県加賀市

天候 超行楽日和
支出金額 25000円(高速代、ガソリン代、宿泊費、時代村入場料、入泉料、乗船料、酒代おやつ代他)
走行距離 約600km(発着:名神尼崎IC)
参加者

副会長、ワカ様、ユミちゃん、ともち、みーちゃん、キタさん、まおさん、イシダ君、ヤギちゃん、スガちゃん、タカコちゃん、うっちゃん、ソノベさん、管理人 

ゲストさん:ロクちゃん(ZRX1100)、マサヤ君(うっちゃん御令息)

チェック

ポイント

三国町観光協会 http://www.mikuni.org/

KAGA 旅・まちネット http://www.tabimati.net/

加賀百万石時代村 http://www.jidaimura.co.jp/

ドライブインたかや Tel0778-39-1110

 

 

 


 

 

3日 AM7:00 

 

 日本中の旅行業者と観光業者が泣いた今年のGW。カレンダーを見ると赤記された平日はたったの2日。ロングツーリングを目論んでいた大勢のバイク乗りも泣いた事だろう。この3〜5日は今年のGW中、唯一の連休だった。会社も休みなら学校も休み、日本中がワサワサと帰省や観光に勤しんだ。私たちもまた然り。

 

 久々のお泊りツーリングを楽しみにして集まったメンバーはほとんどが所帯持ち、だのに連休に家族サービスではなくバイクツーリングの方を選択である。

 女房子供を捨ててまでバイクと言うと非情な感じがするが、みんな家族からたいした文句も言われず出てきたようだ。中には喜んで追い出されたのもいるかも知れない。

 女房子供に捨てられてバイク、それはそれで寂しいものがある。誰が「捨てて」、誰が「捨てられて」なのか真偽の程は定かではない。 

 

 出発は7時の予定のはずだった、しかし出発は20分オーバー。我らがクラブは寄ると井戸端会議に花が咲くので、いつも出足がのんびりしている。この時も幹事の「ぼちぼち行きましょうか〜」の号令がなかったら尼崎ICの前でいつまでも世間話をしていかも知れない。

 いきなり綿密なスケジュールを狂わされた初幹事のイシダ君、小学生レベルのメンツをまとめるのはいかに苦労が伴うか早くも悟ったようだった。ご苦労さまです。 

 

 

 

AM9:00

 

 名神高速を快適に走れたのは高槻あたりまで。天王山トンネルでは既に高コレステロールの血管みたいな状況、京都東ICあたりはここは駐車場かと言いたいほどの渋滞。やっとたどり着いた大津SAも満車御礼のプラカードを掲げたいほどで、バイクですら停めにくかった。

 トイレ休憩を済ませて大渋滞の名神高速を脱出、大津からはR161を使い琵琶湖に沿って北上。途中、浜大津にてうっちゃん&長男マサヤ君と合流。お父さんとタンデムツーリングとはなかなか粋な親子である。正に「親の背中を見て育つ」と言うのを具現化している。

 それにしてもこの親子は遺伝子が一緒なんだと納得できるほど瓜二つ。同じ顔が同じようにヘルメットを被っている姿を見て、指をさして大笑いしたほどだ。うっちゃん失礼しちゃいました わーはははっ 

 

 

 

AM10:00 

 

 R161をどんどん北上し、堅田を越えて県道38号線を東へ。美しい湖周道路を気持ちよく走り抜けたら道の駅・しんあさひ風車村に到着。大きなオランダ風車、ボートの浮かぶ池、満開の花と若々しい芝生で彩られた園内、レンガ敷きの遊歩道...下手な公園よりもこちらの方が断然景色が良い。

 後に聞いた話、ここにはテントサイトまであるらしい。昼間は琵琶湖で遊び夜はこの道の駅でテントを張ってと、ここだけで十分に遊べそうだ。 

 

 感心しながらバイクを停めて、園内の喫茶店にドヤドヤと押しかけ軽い食事とコーヒーで一休憩。琵琶湖から吹いてくる風が心地よく日差しが眩しかった。 

 しんあさひ風車村を出た後は、再びR161を北上。北へ向かえば向かうほどに道が細くなり渋滞が激しくなってくる。並ぶ車を見ると他府県ナンバーが半分近い。マキノ町の手前でR303を抜けてR27に合流。国道の桁数が変わろうとも渋滞には違いない。 

 

 たまには乙女っぽくお花の写真でも... 全てしんあさひ風車村の花畑にて撮影

 

 

 

PM12:00 

 

 R27で美浜町を通過して敦賀市内でR8に変更。渋滞の続く山道をえっちらおっちら越えているとさすがに疲れてきた。河野湾岸有料道路を使えば楽で早いかもしれないが、例の如く不必要なところはケチって出費を抑える。どうせこの連休はどこも渋滞しているのだ。 

 5月初めの日差しは夏並みに強いので暑いような、でも山から吹き降ろす風で寒いような。バイクを降りれば快適と思える天気だが、乗っていれば風を受けるから体温調整が難しい。用心して厚手のジャケットを着ていて正解だった。

 

 ちょっと体が冷えてトイレに行きたいと思ったら道の駅・河野に到着。崖沿いに作られたところなので広くはないが、越前海岸をパノラマで望める見晴らしの良い道の駅だ。

 トイレを済ませた後は屋内ではなく、屋外の展望台で初夏の海を眺めながら休憩。広々とした明るい海岸線を眺めていると運転で疲れていた頭がスッキリとする。 

 

 

 

PM1:00 

 

ドライブインたかや 河野からまたもや峠をえっちらおっちら越えて、R305に出た。越前町に入ったところで、本日の昼食会場「たかや」に到着。イシダ君が事前に調べたお勧めの店らしい。

 さあさあ昼飯だとバイクを降りたらみーちゃんの姿がナシ。どうも店の看板に気付かず、そのまますっ飛んで行ったらしい。3台ほどが後追いの捜索に出かけ、残るメンバーはとっととお昼ご飯。

 

 メニューを見たところ定食に丼、麺類とどこにでもある普通の食堂だ。しかしさすがは海沿いの食堂、外観で侮ったのが間違いだった。

 みんな定食モノを注文したのだが、驚いた事に刺身定食も焼肉定食も餃子定食にも全て茹でカニの足が付いていたのだ。つまりカニは漬物やお味噌汁と同等の扱い、さすがは越前海岸の食堂。

 まおさんとユミちゃんが注文していた刺身定食のお刺身もかなりの上物だった。ムーンストーンのような半透明のイカのお造りが旨そうで、目の前に座っていたまおさんに「ちょびっとちょーだいね」と有無を言わさず搾取。新鮮なイカならではの甘味が格別で、おろしそばを注文した自分を悔いた。

 しかしこのおそばも値段にしては風味もコシも立派なもの。まおさんの刺身定食を狙いつつも1本残らずたいらげた。 

 

 皆が食べ終えた頃、爆音を響かせて捜索隊がみーちゃんを確保して到着。お腹をすかせた捜索隊のスガちゃん・うっちゃん親子も定食を注文したが...「あれ、カニが付いてへんやん?」。そこにはカニの代わりに鯖の味噌煮があった。

 店のおばさん曰く「今日はもうカニが切れてしまったから代わりに鯖で勘弁したってね。」

 楽しみにしていたカニが鯖に化けた!と言う事で苦情の矛先はもちろんみーちゃんへ。食い物の恨みは恐ろしくてネチっこい、当分の間はカニカニカニカニと言われ続けるに違いない。 

 

 

 

PM3:00 

 

 「カニ...」とボヤくスガちゃん達をなだめながら東尋坊に向けて出発。海沿いのR305をどんどんどんどん進んで、混んだ道はそれなりに、ガラ空きの工業団地はバカみたいに飛ばして東尋坊に到着。駐車場はほとんど満車でしかも500円も取られていたが、バイクの方は空きスペースに無料で駐輪OK。 

 岩場へと続くみやげ物屋街は人の洪水で前が見渡せないほど。店先では様々な海産物が炭焼きにされていて、冷たいビールとともに観光客を誘う。

 

 私は小説の「越前竹人形」が好きで、手頃な人形があれば欲しいと思っていたが、この辺りの土産物屋では水上氏が描いたほどの竹人形を探すのは無理だった。

 後で調べてみてわかったのだが、越前の竹細工製品は古くから盛んだが竹人形自体は別に伝統工芸ではなく、小説が有名になってから大量に生産されるようになったらしい。ありがちなパターンだ。

 肩透かしに終わった竹人形の代わりに、と言うわけでもないがお土産に海産物をいろいろ購入。スルメと干鱈は名物だけあってそれなりに良い品があった。

 

 大量の人を掻き分けるようにして岩場に着くと、目の前に広がるのは国の天然記念物であるダイナミックな絶壁。ここで1時間ほど自由行動。半分が遊覧船に乗り、残りは付近を散策。私は副会長とともに岩場を散策した。 

 

 

あー画像が荒い しかし岩場は画像以上に荒かった

 

 

観光船乗り場 天然の要塞と言えばカッコいいがこの長い階段を転げ落ちるとシャレじゃ済まない

 

  

私の人生も崖っぷち、ゾクゾクしてきもちいい〜 私の靴と手が写っているのがおわかりでしょうか?

右端のは観光船の中から携帯カメラにてともち撮影 

♪なみの〜まにまにぃいのちの花がぁ〜ふたつぅならんで咲いているぅ〜

 

 崖っ淵は柵もロープも張ってないので、結構危ない。岩の起伏も激しいので注意して歩かないといけないが、デート中らしき若いお嬢さん方はピンヒールのミュール履きできゃあ怖いぃ♪などと喜びながら彼氏の腕にしがみ付いてジャレていた。

 スリルを味わいながらイチャイチャできるのは楽しいだろうけど、一歩間違えたら心中モノ。この崖から落ちた(飛び込んだ)場合の生還率は3割ほどらしいが、イチャイチャの代償で「帰ってこない7割」に入ったりしたら笑えない。

 

 ちなみにイチャイチャしないこちらは...私、腹這いになって崖下を覗きこみ「こりゃ凄いで、ちょっとこっち来て見てみい」、高所恐怖症の副会長「絶対イヤじゃ、尻の穴が針みたいに縮むわ!」ふんっ、ケツの穴の小さい男やの。

 

 

 

PM5:00 

 

 少し日が傾きかける中、東尋坊を発った。R305を30キロほど進むと石川県に突入。ここで日帰り組キタさんとまおさんは解散。

 キタさんは「こっから尼崎まで300キロ弱、300q/h以上出るハヤブサやったら途中休憩しても2時間で家に帰れるやろー、着いたら嫁さんと一緒に携帯カメラで証拠写真撮って送ってーな。2時間をオーバーしたら10分ごとに千円罰金や〜」とみーちゃんに遊ばれながら帰って行った。 

 

 二人を見送り、お泊り組も宿に向かって再出発。夕暮れの水田地帯を走り抜け、人気のない山の中に入って本日のお宿「国民宿舎片野荘」に到着。

 ロビーに入ると西に面した広い窓から夕日に染まった片野海岸が見渡せた。思わず歓声の出る光景だった。もちろん部屋からも食堂からも海が一望できた。 部屋に荷物を置き、すぐに夕食。

 食後の一服をしてから「やっぱし加賀に来たら温泉でしょ」と片山津温泉行きが決定。そして「やっぱし温泉地は浴衣でしょ」と浴衣+下駄+ヘルメット+バイクで行こうかなんて話も出たが、もちろん却下。誰か一人くらいやってくれるだろうと密かに期待していたのだが。 

 

 

 

PM7:00 

 

 国民宿舎から迷いつつも20分ほどで片山津温泉郷に到着。歴史のある温泉地だけあってかなり規模が大きく、柴山潟を囲むように街ができていた。

 温泉地と言えば歓楽地のイメージがあるが、もちろんここも色とりどりの風俗系ネオンが瞬いている。「ここで1時間、いや30分でもいいから自由行動させてくれたら...」と願う男性メンバーは少数ではなかったはず。

 

 ソワソワしている野郎どもは放っておいて、ユミちゃん・ともち・私の女3人組はとっとと入浴。 片山津にはバブリーな旅館は多数あったが、日帰り入浴施設といったものはほとんどなかった。たった1ヶ所だけあるのが街の中心にある共同浴場の総湯。昔ながらの銭湯のようで懐かしい雰囲気。

 料金も350円と銭湯並みで、観光客よりも地元の人たちが日常的に使っている温泉のようだ。2階には別料金の高等浴場なんてのもあるらしい。番台には温泉玉子が1つ65円と中途半端な値段で売られていて、ほんのりと塩気のある味が素朴だった。 

 肝心のお湯はかなり熱めだった。江戸っ子ならへっちゃらかも知れないが、関西人にはちとキツい。しかしゆっくりと体を沈めるとジンワリと心地良い。かなり濃い食塩泉のようで、つかっていると手足や顔の細かい傷に沁みてくるし、普通の淡水よりも体がフワフワと浮いた。 

 

 充分に熱いお湯を堪能し、脱衣所でうちわ片手に涼んでいると、バイク乗りっぽい格好をした女性が服を脱いでいた。 私たち以外にもライダーさん来てるのかと思っていたが、よくよく見ると見覚えのある白いお尻...もとい、顔。あれ???もしかして明日合流する予定のタカコちゃん!?なんでこんなところに!? 

 

 

 

PM9:00 

 

 タカコちゃんは休暇を取って相方のロクちゃんと共に信州を放浪...していたはずだった。4日の帰路で合流と聞いていたのだがこの日は加賀市内でキャンプを張っていたらしい。

 しかし時間も場所も打ち合わせた訳ではないのに、石川県の片隅でばったりと言うのもかなり奇遇、しかもお互いすっぴんのすっぽんぽんで。 周りの目も気にせず「あー!!!」と大声でわめきながら、少々早めに合流完了。 

 

 湯上り後はコンビニでお酒とおつまみを買い込み、街灯も月もない真っ暗な道をこれまたバカみたいに飛ばして宿に戻った。みんな浴衣に着替え、ビールを空けて下世話な話で盛り上がり、気分良く酔っ払って一人、また一人とお布団に脱落。 お泊りツーリングは何と言ってもこの宴会が楽しい。走るよりも楽しいかも。 

 

 

 

 

4日 AM9:00 

 

 朝食は7時からだったので慣れない早起きをさせられた。寝ぼけながら朝風呂に入り、日本食の見本のような朝食をいただいて宿をチェックアウト。

 今日のメインイベントは加賀百万石時代村、国民宿舎からはバイクで5分ほどのお気楽な距離だ。幹事イシダ君曰く「だって時代村に一番近い宿選んだんやもん。」

 

 時代村の入園料は一人3,900円と少々痛い値段。お代官様お慈悲を〜と泣いてみても、チケット販売は代官ではなく事務員だったので無視された。

 しかし案内役の若いお武家様が「団体様でしたら割引できますので」と低姿勢で教えてくれたので結果一人3,300円、まあ今日はこれくらいにしてやろう。 

 

 

 

時代村のあちこち 右端は「ガマの油売り」

セオリー通り1枚が2枚と切り始めて、最終的には2の7乗となった

 

 園内の係員はもちろん時代衣装を着ている。町娘風の売り子さんや案内係があちこちにいてその中の1人を捕まえてスガちゃんが質問、「ねーちゃん、吉原はどこにあるんや?」 いやはや、何とも紳士的な問いかけですな。

 タチの悪いのに捕まった係員の町娘、引きつった笑顔ですいません〜吉原はないんです〜と言いながら、逃げるように小走りで去っていった。

 

 

 

PM1:00 

 

 2時間ほど江戸村を冷かしつつ楽しんで、加賀市を出発。来た時と同じルートを戻ったが、昨日よりも気温が低く、薄着のメンバーは結構寒がっていた。

 福井県に入る頃には更に気温が下がった。外気温はぐっと下がったのに対し、道の横に広がる海は昨日同様、暖かいままだったようで、海水の水蒸気が純白の濃霧となって漂ってきた。

 まるでドライアイスの煙のようで、それが走るにつれて厚くなり前が見え辛い。白い闇なんて表現が似合う不気味さで、目を凝らすと誰かが霧の向こうで手招きしていそうだ。 

 

 霧が晴れたら再び快調に走り出す。快調なのが加熱して終いには追い越し多発。あれぇ殿、峠のブラインドでパッシングなどあまりにご無体な、なりませぬいけませぬあーれーーーー...ヒヤヒヤしながらもR305を南下して、昨日と同じ「たかや」に無事到着。

 ここまでくると気温が上がってきて蒸し暑い。喉もカラカラだったのでビールが欲しかったがぐっと辛抱、替わりに念願のお刺身と茹でカニを食べて満足した。

 この日は食後のコーヒーがサービスで付いてきたが、どう考えてもインスタントっぽいコーヒーが逆に素朴にさえ感じられる。 

 

 

 

PM4:00 

 

 満腹状態で出発して、またもや道の駅河野にて休憩。帰りの道をどうするか打ち合わせが続く中、時刻は3:30を過ぎ春の天皇賞がゲートオープンした。テレビを見つめる事3分17秒後、ヤギちゃんの五千円は塵と化し、私は私で買っていなくて良かったと胸を撫で下ろしたのだった。枠番で買っていれば宿泊料くらいはチャラになっていたのだが。 

 

 道の駅からは高速を使ってラクしたい組と、明日も休みだからと下道を楽しむ組に分かれた。敦賀ICまで供に走り、私を含む4台が高速に移動。北陸道も名神も昨日と変わらずやはり大渋滞。カラ寸前のガソリンを気にしながら何度もSAに寄り、パトの影に怯えながら路肩にオジャマし、それでも6時半には自宅到着。

 下道組のみんなはまだがんばって走っているのかと気にしていたら、タカコちゃんとともちから「お疲れさま〜無事着いたよ〜」と暢気な携帯電話メール...

 ちょっと待て、下道でもう着いたってあんたらなんぼほど飛ばしたんやーっ?!!! 

 

 実はこれ、二人が大津SAにいる時点で流した極悪メールと後日判明。おのれ騙しおったなぁ...実際は8〜9時頃に到着していたらしい。

 

 何はともあれ、渋滞に揉まれながら、すり抜けかましながら、追い越しかけまくりながらも何とか無事(?)に楽しめた2日間、これにて一件落着。