さくら

平成15年4月6日  京都府天橋立

天候 お花見日和
支出金額 3,500円(ガソリン代、昼食費、入泉料他)
走行距離 約350km(発着:尼崎)
参加者

副会長、ワカ様、ユミちゃん、ともち、みーちゃん、ぽんた君、キタさん、まおさん、イシダ君、ヤギちゃん、スガちゃん、タカコちゃん、seiさん、うっちゃん、管理人 

ゲストさん:キクリン(SV400S)、ソノベさん(R1150-RT)

チェック

ポイント

ログ喫茶かぐら Tel 0771-73-0670 

天橋立観光協会文珠支部 http://www.tango.or.jp/amanohashidate/

 

 

 


 

 

AM6:30

 

 花もほころぶ4月の第一日曜、街には新入社員と新入生が増殖し、ぼつぼつと冬眠から目覚めたバイク乗り達も復活しだす。

 我がクラブもご多分にもれず集まってみたら17台! 今年は2月以降、土日となれば雨ばかりだったので、皆このツーリングを心待ちにしていたようだった。

 

 今回はタカコちゃんのお連れキクリンがゲスト参加。愛車はSV400S、陽光に映える銀色がキレイ。以前同じSVに乗っていた(っちゅーても600)ワカ様、しきりに「懐かしいなあ、このカタチ」と眺めていた。

 もう一人のゲストはR1150RTのソノベさん。副会長のRとほぼ同じとは言え、ソノベさんのはグリップ&シートヒーターを装備している豪華版。聞くと愛しい奥様のためにタンデムシートにまでヒーターを着けたらしい。なぁんてお優しい旦那様なんでしょう!ちょっとは見習えや、え?副会長よぉ。 

 

 

 

 

AM7:30

 

BMW R1150RT 今日の幹事は暴走する大工・みーちゃん。どこ飛んで行くかわからんようなオヤジに幹事業が務まるのかと心配だったが、それは杞憂に終わった。張りのある声をさらに張り上げ道順をあれこれ説明し、はぐれた場合の対応も皆に説いている。

 さすがはマンション自治会の前期理事、ただの野人じゃなかったようだ。 

 

 今回は頼りになる武器もある。この冬眠期間に数名がアマチュア無線4級の免許を取得したのだ。

 一発合格した努力実力の人たち、1回目は舐めてかかって2回目に反省してやっと合格できた私たち、2回泣いてもまだ懲りない人。それぞれにそれぞれの苦労があった。

 「小学生でも合格できる」と言われるアマチュア無線試験だが、いい年した私達が結構必死になって受験勉強してやっと無線機を手にする事ができた。ちょっと情けない話がそれだけに大事に活用しなければ。 

 

 みーちゃん先導の元、尼崎を出発。伊丹市を抜けて池田からR477をどんどん北上。まだ朝早くで交通量もさほど多くなかったのが幸い、先頭が早いペースで快走し後続もグイグイ引っ張られる。

 いつもならこの状態だと分裂して迷子が出るのだが、今回は無線を持つメンバーが散っているので細かく連絡がとれる。例え先頭が見えなくなっていても「××交差点を右に曲がるよ」「後続は○○踏切で電車待ち、もうチョイ時間掛かりそう」なんて連絡が簡単に取れるので安心して走れる。

 無線がここまで使える機械だとは思わなかった。通話料がかからないと言うのもさらに嬉しい。 

 

 

AM9:00 

 

 大阪府から京都府に突入。田園が広がる心地いい景色になり、若草と土の匂いが春らしい。山桜も咲き始めているようで、ところどころで淡いピンク色の塊が見えた。

 能勢町から園部町へ向かう道は適度なワインディング。山間の風はまだまだ冷たいが、つらいと感じるほどではない。やっぱり春っていいものだ。 

 姿の見えない先頭集団を一生懸命に追いかけていると、途中でバイクから降りてたたずむスガちゃんが一人。

 梅の木のそばでどうしたの?花も終わった古木の枝を眺めて春を実感しているのだろうか、もしそうならこれまた風雅な、と思ったら...なーんだシッコしてるのか。じわじわ冷えちゃってガマンできなかったのね。カエルもミミズもみなごめん! 

 

ログ喫茶かぐら 園部町からは府道19号を北東に上った。交通量が少ないせいか、いつもよりもかなりペースが速い。途中、広い路肩で停まって休憩したが、久々に参加してくれたまおさんが「みんなこんなに速かったっけ?」と首をかしげていた。

 先頭が速いのが主因だが、久々のツーリングらしいツーリングで皆がハイテンションなせいもあるのだろう。この付近は取り締まりが多いらしいが、今回はネズミ捕りの気配がなくて幸いだった。 

 

 またしばらく走って、9時には神楽坂トンネル南側の喫茶店「かぐら」に到着。この辺りでライダーさん御用達店としては京北町の「カモノセキャビン」が有名だが、このかぐらもログハウスの喫茶店、こちらはさほど著名ではないだけに穴場的な魅力がある。

 清流の傍ら、雰囲気の良い店にバイクをずらりと並べ、やかましい17人が店内を占拠。さすがにこれだけの人数が一度に注文すると迷惑になるので、ぽんた君が幹事と打合せして事前に「モーニングセット10人前!」と電話予約していたようだ。

 マスターもお母さんもすいませんでしたねえ、朝も早くから押しかけちゃって。 

 

 

AM11:00 

 

 かぐらで1時間以上を過ごし、ようやく重い腰を上げたのが10時過ぎ。お日様も頭の上まで昇り、日向で歩いているとオーバーパンツが暑苦しく感じるほどだった。

 

 府道19号から368号線を抜け、12号線を西に向かう。エンジンも体も充分に暖まりペースは更に速くなる。さほど飛ばせない私は背後にBMWの副会長を従えて、最後尾でしゃなりしゃなりと走っていた。吉本新喜劇のネタであるでしょ「ちょっとあんた、なに私の前を歩いてはんの!?あんたは後ろでよろしいんや、後ろで!」ってやつ。あの状況でツーリングしているようなもの。 

 

道の駅 和 日差しは暖かいのだが、さすがにバイクで飛ばしているとそれなりに寒い。先ほどのモーニングセットから30分ほどでワカ様が「トイレ行きたくなってきた〜どっか停まって〜」と無線でSOS。

 すぐに立ち寄ったのがR27沿いの道の駅「和」。和と書いてなごみと読むらしい。町名の和知町から取っているのだろうが、今の和みとか癒しブームにも便乗しているのかも。

 あの得体の知れない「なごみ系」とか「癒し系」と言うのはどうも好きになれないが、運転で疲れた体を休める場所としては悪くない名前だ。トイレから出てきたワカ様もスッキリとした顔で和んでいた。 

 

 由良川に沿って府道8号へ入り、ちょっとした渋滞の綾部市街を通過。先頭集団はスイスイとすり抜けで進み、後続も従ってすり抜け走行。それでも途中でブチブチと列が切れるが、信号を右左折する時は誰かが待っていてくれるので迷う事がない。こんなにスムーズなのは今までで初めてかもしれない。

 綾部市から府道9号を北に進んで大江山を通過。R175をどんどん北上、R178に入って眼前に現れたのは穏やかな春の海、宮津湾だ。 

 

 

PM12:00 

 

 所詮は田舎、と宮津をバカにしてはいけない。市街地は役所や市場や観光施設などが密集していて結構な交通量だった。私達は市役所近くのショッピングセンターにて昼食。最上階のレストラン街にて各自好きなものを食べに和洋中と分散した。

 私と来たら、宮津なら旨い魚が食べたいと考えていたのに、結局はおうどんで簡単に済ませてしまう悲しい性の関西人。それにしてもここで「肉うどん」を注文したら牛肉&ネギじゃなくて鶏肉&玉ネギだった...宮津ではこれが主流なのだろうか? 

 

 各自1時間を好き勝手に過ごして再度駐車場にて集合。日曜のショッピングセンターで17台のバイク団体はかなり目立った。お買い物に来た家族連れの目にはどう映っていたのか。 

 昼食の後は毎度おなじみ温泉でほっこり予定。目的の温泉は天橋立、今いる宮津市街からは5キロほどの道程。 

 

 

PM1:30 

 

智恵の湯 うっすらと汗ばむほどの陽気の中、北近畿タンゴ鉄道の天橋立駅に到着。駅横の有料駐車場にバイクを停めようとしたが狭い駐車場は満車で、結局は許可を得た上で駅前の路肩に駐車となった。

 バイクを降りてウインターグローブを脱ぐと手にじっとりと汗をかいている。この時で気温は20度くらいになっていたようだ。もうこれでウインターグローブもジャケットもオーバーパンツもシーズン終了だ。来週にでもまとめて洗濯せねば。 

 

 駅の横には真新しい温泉施設「智恵の湯」があった。入口横には足湯場があって、これだけなら入浴無料。歩きつかれた足をちょっと休ませるのに良い。 

 中は一人ごとにロッカーがあてがわれるので、ムチャクチャに混むことはなさそう。それでも中はあまり広くないので、20人くらいで満員になりそうだ。幸い、私達の入った時は空いていて閑散としていた。

 

無料の足湯 完成して間もない建物は木の香りに満ちて清々しい。まるで洒落た旅館の浴室みたいで落ち着ける。お湯は循環しているのか少々塩素剤のニオイがしたものの、水増しして薄めてはいない様でとろっとした柔らかい湯だった。

 この日の女湯は露天風呂ではなく、「手足湯」があった。どんな風呂かと行ってみると、別棟の建物に円形の石風呂、そして中心部には湯で満ちた巨大な杯(?)が浮いて(???)いた。

 どうやって入るのかちょっと悩んだが、石風呂の縁に腰掛け、足だけを湯に入れ、真中の杯に腕を入れるのが正解らしい。いわゆる温足浴と手浴で、のぼせる事なく長湯ができるのが良いみたい。でも冬はお尻が冷えそう。

 

 

 

 

PM3:00 

 

 1時間近くかけて温泉成分を全身で吸い取ると、さすがにお肌はプクプクで若返ったかと勘違いしてしまう。お風呂から上がり屋外の休憩所に行くと、ほんのり冷たい風が吹いていて火照った頭に気持ちいい。自販機にビールがないのが残念だったが、まだ帰路があるのだからと不承々々にガマンした。 

 温泉の外は土産物屋さんが並んでいて、観光客の姿もぽつりぽつりと見える。土産物屋さんの軒先からは干物を焼く匂いが漂い、のんびりとした風情がある。時間がゆっくりと流れているみたいだ。

 街路の桜を見るとまだ花は咲いていなかった。しかしお菓子のような蕾はいっぱいに膨らんでスタンバイOK!と言っているようだ。

 この陽気があと2日も続けば見事な姿を見せてくれるはず。その頃には大阪・神戸界隈の桜は終わりを迎えている頃。同じ近畿圏でも気候の差はずいぶんと大きい。狭いニッポンと言うが、これでなかなか広いものなのだ。 

 

ZRXさん達

←今回、まおさんはぽんた君と同じZRXで参加。似たような色合いのジャケットを着て、同じバイクに乗って並んで走って...もしかしてデキてるのかいキミタチ?

 

 日差しが弱くなりだした4時過ぎにやっと出発。途中、小さなガソリンスタンドに17台が暴力的に押しかけたが、店員が若いお姉ちゃん1人で、突然の団体(しかも手間のかかるバイクばっかし)相手に奮戦していたのが哀れだった。

 その上ぽんた君が嬉しそうにお姉ちゃんに絡むものだから余計にかわいそう。天災だと思って諦めてもらうしかない。 

 宮津を脱出し、府道9号の峠道を南下。鬼が出ると言われていた大江山をえっちらおっちらと越えるともうすぐにR175。比較的空いた福知山市内を団体の一行がつらつら走るのは後ろから見ていて壮観な眺めだった。

 

 最後尾の私から先頭のみーちゃんまでの間は100mではきかないだろう。17台は1本の筋となり、カーブに沿ってウニャウニャと曲がる。赤信号に掛かれば全体が縮まり、青信号になれば先頭から伸びて行く。 時折、出遅れたり間に車が入ったりでブチブチと分裂するが、気がつけば先陣にくっついて1本の筋が再生している。これはまるで生きた動物のようだ。切れても再生するところはまるでサナダ虫。 

 

 

PM5:00 

 

 サナダ虫一行は福知山のコンビニにて最後の休憩。ガラ空きの駐車場にマフラー音猛々しく入って行くと、駐車場にたむろしていた高校生らしき少年団が目を丸くしていた。似合いもしないタバコを咥えて「何事や」と驚いている顔は異様なモノを見る表情だ。

 

 まあそれもそうだろう、4大メーカー+BMWと言うラインナップは主義主張のカケラもないし、乗っている人間は大工さんや課長さんから主任さん、キレイなお姉さんOLまでバラバラ。そんなの得体の知れない団体が駐車場で円陣組んで「お疲れさま〜」とか騒いでいるのだから。

 少年達の目に私達はどんな風に映っていたのだろうか。 

 

 ここからは高速道路利用組と一般道利用組に分割。当初は行きも帰りも全て一般道の予定だったが、奥さんが晩ご飯用意して待ってくれてる人、スモークシールドなので日が沈むまでに帰宅したい人、営業時間中にバイク屋へ寄りたい人、干してきた洗濯物を夜までに取りこみたい上に飼い猫に晩ご飯あげなきゃならないワタシ...各自のリクエスト、と言うかワガママを考慮したみーちゃんは春日ICで分割を決定。 

 

 高速道路組は6時過ぎには宝塚ICに到着、7時前には自宅着。一般道組はさすがに8時ごろ着になったようだ。宝塚ICから自宅にかけて、所々で満開の桜が無事な帰りを迎えてくれた。

 春を告げる桜はツーリングシーズン開幕を彩る花。この花が散って若葉が茂り、緑が深くなり、枯葉となって落ちるまで、今シーズンも気合をいれて旅しましょ。