五老岳

平成14年11月3日  京都府舞鶴市

天候 晴れ後くもりところにより雨なんだかなー
支出金額 3,000円(飲食費、ガソリン代、他)
走行距離 約270km(発着:尼崎)
参加者

副会長、カワバタ君、ユミちゃん、ともち、みーちゃん、ぽんた君、アキちゃん、キタさん、イシダ君、ヤギちゃん、タカコちゃん、ウエムラ君、うっちゃん、スガちゃん、seiさん

チェック

ポイント

舞鶴観光協会 http://www.dance.ne.jp/~maizuru/

海上自衛隊舞鶴地方総監部 http://www.ic.jmsdf.go.jp/~maizuru/

 

 

 


 

 

 今年最後のクラブツーリングの担当は私、副会長のタケちゃんです。昨年は大阪市内ミステリーツーリングを実施し好評だった(自分だけそう思っている)ので、味を占めて今回も行き先を公表しないミステリーツーリングを画策したのであった。

 半月ほど前にルートの下見をして、実施日、出発時間、およその走行距離だけをクラブ連絡で配信。出発前日には思いも寄らぬ15名の参加表明がよせられた。

 エトセトラもいつの間にか大所帯になったもんだと感心する一方で、万が一の事故やトラブルの心配が頭をかすめる。 

 

 3日の朝は、冷え込みは厳しいものの好天に恵まれた。8時出発予定だったがクラブの常で寝ぼけ眼の者、パジャマ姿の者!等々・・若干名の遅刻者はあったがトラブルで参加できなくなった1名を除き14名で阪神尼崎駅前を出発。 

 メンバーには「猪名川堤道路経由で国道173号線を北上」と言ってあるだけだが、最後尾のミヤケ氏と適当に連絡を取り合いながらそこそこに進む。

 

 途中、川西多田のダイエー交差点手前から車が渋滞し始め「こりゃぁマズイなぁ」と思ったがこれは交差点内での事故が原因だったのでこれ以後はスムーズにペースを上げる事が出来た。

 個人の場合でもそうだが特に団体の場合はすり抜けなどのリスクの高い運転は極力避けたいので渋滞にはいつも頭を悩ませられる。 

 

 

 

 僅かに紅葉した山々を眺めながら快調に国道を北上する。この道は京都北部方面へ向かうには時間を縮められるルートではあるが、それ故に不意の取り締まりを考えるとそれなりのリスクは覚悟しなくてはならない。

 我がクラブには電波探知通報装置(要は「レーダー」)を車載したメンバーが数名いるので、その手の取締りに対しては比較的安心ではある。ソロで知らない所を走る時などは、物陰に潜むウォークマンを聞く猿!を察知する事に気を取られてオチオチ安全運転などしていられない。これも数ある事故の原因の一つにはならないだろうか。 

 

 能勢を過ぎた辺りから一段と空気がピンッと張詰めてきた。私のバイク(BMW R1100RT)は「走るコタツ」と呼ばれるくらい寒さには強いがそれでも首筋から後頭部へ巻き込まれる気温の変化は判る。

 ネイキッドのメンバーにはさぞ辛い寒さであろう。こんなことを言うとネイキッドライダーに白い目で見られるかもしれないが、ネイキッドは全身余す所なく風を受けるので全身が寒く、ある線を越えてしまうとその寒さに身体が順応して(せざるを得ない!)寒くなくなる!?

 ところが中途半端にウインドプロテクションが効いているとすきま風が冷たい。これはけっこういつまでも寒い。勝手な事を言ってしまったがバイクは本来ネイキッド。風を受けてナンボのモン、ネイキッドライダーに幸あれ。 

 

 

 

 丹波細工所交差点先のガスステーションでガス補給。止まると休憩だと思い込んでる?我がクラブではすぐにメットを脱ぎタバコを吸いリラックスタイムに突入する。「休憩はこの先の道の駅瑞穂で」と説明しそそくさと出発。

 

 15キロ程で道の駅瑞穂に到着。ここで10時。まずまずのペースか。メンバーに30分の休憩を告げる。トイレに行く者、温かい飲み物をすする者、遅い朝食に貪りつく者、ここでしかないという特産品を買い込む者、まことに様々である。

 バイクで走るという事では皆同じだが、バイクを降りれば百人百様、それぞれのスタイルがありそれを眺めているだけでも楽しい。 

 

 出発前に本日の目的地を初めてメンバーに発表した。「目的地は舞鶴!」と言うと「ヤッパリ」と頷く者、「天橋立かと思った」等々、これだからミステリーツーリングはやめられない。でもそれなりの内容にしないと後でイジメに遭う事も覚悟しなくてはならない。正に快楽と苦痛は諸刃の剣である。

 だが、私の胸の内には未だメンバーに明かしていない重大な秘密があったのだ。そんな事を知る由も無くツーリングクラブ・エトセトラは晩秋の丹波路を快走するのだった。

 

 

 

 事前の下見で国道9号和田交差点から173号三宮交差点までがマラソンの為、通行規制される事が判っていたので和田を右折する迂回ルートも用意していたが、時間が早かったのでそのまま173号を北上することができた。

 沿道では給水所が設けられていたり警備の警察官などが多く出ていたり等、テレビで見るマラソン中継そのままの風景が展開されていた。

 

「手を振られたらどうしましょう?」 

「そりゃぁ 応えなアカンでしょ」 

「その場合はやっぱりピースサインでしょうか?」 

「バイク乗りならそうでしょ」

 

 等々、それぞれ言いたい事を言ってるうちに、ともちから「センターライン越えて警察に止められた!」と緊急電。キタさんも付いているという事なので大事はなかろうと判断し、少しペースを落としながらもあとのメンバーは北上を続ける。 

 

 中央に一本柱がある吊橋を渡ると国道27号に合流する味方町交差点にさしかかった。普通、ここを左折すればストレートに舞鶴方面へ行けるが、市内に近づくにつれて交通量が多くなってあまり面白くないルートなので敢えて右折する。

 右折後、ともちとキタさんが合流するのを待つ。間もなく両名共に合流。ともちは警告程度で事無きを得た様子。27号を舞鶴とは逆方向へみんな揃って進む。 

 

 

 

 少し走って東山交差点を左折し1号小浜綾部線へ。この15キロ程の区間はのんびりと走れ、「あぁ、日本の秋やねぇ」などとつい独り言をつぶやいてしまいそうな道である。ツーリングマップルでもお勧めルートになっている。

 近場では丹波、園部、日吉あたりが走りやすくのんびりしていて好きなエリアである。この道は今回が初めてだったが個人的にもお勧めしたい。 

 

 あやべ温泉の手前で51号舞鶴和知線へ左折。所々車線が狭くなるが、路面のコンディションは概ね良好でまずまずの峠道。菅坂峠を越えると木々の間から舞鶴湾がチラチラと見え隠れする。景色に見惚れていると崖下転落や対向車と衝突なんて事になるので注意。 

 T字路を右折して東舞鶴方面へ。この辺りもローリング族が出没するようでローリング禁止の看板がでていた。気持は分らなくもないがツーリングルートとしても穴場的な所なので2輪通行禁止なんて事にはならないで欲しい。

 

 山を下ってしまうといきなり郊外の住宅地みたいなところに出るので少し興醒めするが、文句言っても仕方が無い(言ってたのが1人いたような)ので先へ進む。小さな商店街の中を突っ切り再び国道27号に合流。左折し西舞鶴方面へ。

  

 大型トラックに揉まれるように進むと右手に雰囲気のある赤レンガ倉庫が、更に進むとグレーに塗装された巨大な建造物が。海上自衛隊の舞鶴基地に停泊している護衛艦である。

 基地公開でもしているのか護衛艦のマストには色とりどりの旗が寒風にはためいていた。映像で見ることはあっても実物を初めて見た人には一種異様な大きさと威圧感を覚えるのではないだろうか。

 平和を享受しバイクツーリングを愉しむ我々と有事に備える集団との大きなギャップみたいなものを感じながら私はそこを走り抜けた。 

 

 

 

 さて、今回の観光面での唯一のポイント(自衛隊基地も結構インパクトがあったが)である五老岳公園へ向かう。西舞鶴手前で案内板の指示どうり左折し27号をまたぐようにして坂道を登っていく。

 かんぽの宿舞鶴を右折するとほどなく五老岳公園の展望台に到着。バイクを停め暫し舞鶴湾を一望する。 

 

 頂上にはタワーがありそこからならもっと眺望が開けそうだったが、有料だと嫌なのかそれともただ単に興味がないのか誰も行くものは無かった。実はこの場所、ツーリングマップルで近畿百景の中の第一位という由緒ある?スポットなのだが我がクラブにかかってはただの休憩ポイントでしかないようにみえる。幹事役としては悲しい限りである。

 あまり突っ込んだ事を聞かれても困るが「ええトコやん!どこでここ調べたん?」なんて聞かれると、それこそ幹事役冥利に尽きるというものなのだが。しかし花より団子派のクラブである事を思えば至極当然の事なのか、やはり「花」を持ってきた私がバカだと変な納得をしてしまった。 

 

 気を取り直して次のポイントへ向かう。27号を西進し西舞鶴のはずれにある「とれとれセンター」へ。ちょうど昼時なので何か外でも食べられるものを買って指定時間に集合ということで散開。

 私は個人的に以前からサバの丸焼きが食べたかったのでそれだけを調達。 意外とテイクアウトして食べられるものが少なかったのでみんな苦労している様子。下見の際もう少しよく調べておけばと反省。

 指定時間になったが全員集まらない。適当な物が少ないのでなかなか決まらないのだろうと思っていたらあろうことか、買った物をツマミ食いしているメンバーを発見!「あ〜ッ!ナニやってんのっ!早く集合!」・・・そう、我がクラブは団子よりメシだったのである。気持ちはわかるけどお願いしますよ・・・・。 

 

 

 

 各自調達した昼飯をバイクに積んで湾沿い(由良金ヶ岬上福井線)を走る。ちょっと雲行きが怪しくなってきたと思う間もなくバイクのスクリーンに雨粒がひとつ、ふたつ・・・ バイクに乗っていて嫌な瞬間のひとつである。

 出発した時から雨なら諦めもつくしそんな時の雨中走行は個人的には嫌いではないが、やはり途中から降られるのは嫌を通り越して腹立たしくさえ感じて、「お空のばかぁ〜!」とメットの中で虚しく叫ぶこともしばしばである。 

 

 さきほどの五老岳を正面に望む波打ち際でバイクを停める。私がバイクを降りてメットを脱いでもみんなバイクを降りようとしない。 「まさかこんな所で昼飯?・・雨もパラついてるし・・」という無言の抗議が私を襲う。 

「だってだって、下見に来たときは天気が良くて景色も良くて潮の香りと波のせせらぎがとっても気持ち良かったんやもんっ。雨はワシのせいちゃうもんっ!」と心の中で叫んでみてもわかるワケでもなし、結局口をついて出た言葉は 「ハ〜イみなさん!ここでランチタイムですぅ。天気が悪くなってきたのでさっさと食べましょう!」

 

 みんなも食欲には負けたのか、しぶしぶとバイクを降りて波打ち際の堤防に腰を降ろし、ぼそぼそとランチを始めた。 これで今回のバイクを降りての行事?は終了。あとは下見で確認した走りやすいルートを楽しみながら帰阪するだけ。

 今回は往路だけでなく復路も走って楽しめるようなルートを選んだつもりである。あまり走った事の無いような、しかも交通量の少ない流れの良い、できるだけそれに沿った道を自分なりに探索してみた。

 目的地を決めたツーリングも勿論楽しいが、たとえ近場であっても普段は曲がらない交差点を曲がってみると、その先に意外な発見が本当にあるもので、今回の下見ツーリングでその事を改めて認識し直した次第。 

 

 

 

 さて私もサバの丸焼きを戴きましょうか、雨もパラついてるし早く食って帰路につかねば・・・・なんであるが、時計を見ると既に1時半を少し回っている。「こりゃぁサバ食ってる場合やないぞ!」という事で、意を決してみんなに重大な発表。

 「私事で誠に申し訳御座いませんが、昨日、秋田の叔母が亡くなりまして急遽今夕の夜行列車で秋田へ帰らねばならなくなりました。ついてはあとはぽんた君とミヤケ氏にナビゲートをお願いし、私はこれから高速をすっとんで帰ります。それでは皆様ごきげんよう。 ご安全に・・・」

ブロロロロ・・・・ という訳で途中、綾部辺りで雨に降られたものの高速をすっ飛ばして3時には帰宅し、大阪から6時前に無事秋田行きの夜行列車に乗ることができたのでした。 

 

 正直、秋田行きが決まったのがツーリング前日の夕刻だったので不参加にするか或いはツーリングそのものを中止するかで迷いましたが、折角の3連休(じゃナイ人もいる?)の中日に参加してくれるメンバーの事を考えるとそれもできず、とりあえず舞鶴までは行って、あとは時間次第でみんなに打ち明けようと決断しました。 

 いきなりの発表だったのでみんな口あんぐり状態でしたが、そういう事ならと気持良く(でしょ?でしょ?)見送ってくれました。

 後に計画通り下道を帰ったグループと高速グループに分散したが共に事故無く帰宅されたと連絡を受け汽車の中でホッとしました。しかし、不測の事とはいえツーリングを最後までナビゲートできなかった事はこの場を借りて参加メンバーの皆さんにはお詫びいたします。 

 

 特に下道で帰られたメンバーはこれからのツーリングに活かしていただければ嬉しく思います。 今回のツーリングで今年のクラブツーリングは事実上終了です。恐らく来年の春先までは休眠状態になると思います。

 

 

 

 振り返ってみれば今年は参加者が増えたり、キャンプツーリングが続いたりと、結構動きが大きかったなぁと感じます。 来年は各人が毎回のツーリングに積極的に参加できる(ただみんなに連いて行くだけではなく)ようになればと思います。

 

 ともあれ、今回まで命を落とすような事故もなく(間一髪は何度かあった!)なんとか活動を続けてこられたのはメンバー全員の理解と協力の賜物かと思います。

 是非、来年もこのメンバープラス新しいメンバーで駆け廻りましょう! それでは世界中のバイカーにピース!

 

追記:会長様、早く休部状態から脱してまた一緒に走りましょうよ!(大型免許取得の話はどうなった?)