きつねうどん&びぃる

 

2001年7月1日  香川県小豆島

天候 曇りのち降るかと思ったら晴れ
支出金額 10,000円(高速代、ガソリン代、フェリー代、マルキン醤油記念館入場料、岬の分校跡入場料、オリーブ温泉入泉料、うどん&素麺&ビール代、おみやげ代)
走行距離 約300km(発着:尼崎市)
参加者

副会長、ワカ様、ユミちゃん、ぽんた君、管理人

チェック

ポイント

小豆島観光協会 http://www.shodoshima.or.jp/

マルキン記念館 http://www.marukin-chuyu.com/memorial/memorial.htm

二十四の瞳映画村 http://www.pasutel.co.jp/person/party/24hitomi/

 


 

AM5:30

 今月はぽんた君が初幹事。「島に行きたいー」と彼が選んだ行き先は小豆島。さすが自分自身を「島フェチ」と言うだけの事はある。

 ずいぶんと遠い所を選んだなあと思っていたら、案の定午前5時半に明石SA集合となった。ここ数ヶ月間、ご近所ツーリングが多かったので久々に気合が入る。

 

 早朝集合だったせいか、タイミングが悪かったせいか、参加者はたった5人だった。他のメンバーは「お仕事」「用事があって...」「しんどいー!」などの理由で不参加だったが、会長様だけは「浜崎あゆみのライブに行くから」との理由で不参加だった。

 ツーリングとあゆ、天秤に掛ければあゆの方が重いらしい。そりゃそうか。

 

 まだ暗い阪神高速と第2神明を飛ばし、5時に第2神明・明石SAに到着。夜中に雨が降っていたのか、路面は完全に濡れていてかなり蒸し暑くなっていた。5時半に全員集合して出発。朝日をバックミラーに受けながら空いた道を姫路に向かった。

 

 

AM6:30

姫路港 姫路港のフェリー乗り場に到着。切符売り場は出港30分前から販売開始。バイクの乗船台数は限られている上に予約できないので早めに並んだ。

 人間の運賃は大人一人1,320円、バイクは750cc未満が1,040円、750cc以上は1,390円。往復で5,000円ほど掛かるのがちょっと痛いが、他のルートがないので仕方がない。

 

 7時に乗船。割と大きなカーフェリーだが、バイクが置けるスペースは12台分ほどしかない。客室は結構広くて、長椅子だけでなくカーペット張りのフロアもあるのが嬉しい。

 船内で、売店で買ったきつねうどんとビール、ぽんた君持参のコロッケ、ユミちゃん持参のおにぎりで朝ご飯とした。

 

 お腹がいっぱいになった後はそれぞれ椅子に寝転がって熟睡...のはずだったが、乗客の誰かがテレビの音量を上げたせいで、小泉総理のスピーチを30分も聞くはめになった。総理の言いたい事はなんとなくわかるが、子守唄としてはあまりにもムードがない。

 お陰でうたた寝ぐらいしかできなかったが、姫路まで既に100キロ近く走ってきているのでちょっとの睡眠時間でも大いに助かった。

 

 

AM9:00

 1時間40分かけて海を越え、小豆島の福田港に上陸。船から島を眺めると島の周囲はほとんど絶壁ばかりだった。その崖沿いのわずかなスペースに道路が引かれている。

 ちょっとハンドルを切り損ねたら海にダイビングしちゃうなー、と他人事のように思う寝ぼけた私だった。

 福田港からR436を南下。崖沿いの道だけにカーブの連続だ。しかも坂が多いので上下左右に振り回される。周りに瀬戸内の美しい景色が広がっているのだが、暢気に眺めている余裕など全くなかった。

 

しょうゆソフト キツイR436を抜けて穏やかな内海湾が見え出したところで県道28号に入った。このあたりまで来ると道がなだらかになってきて民家や商店が並びだす。信号に引っかかりながらトロトロ走って、本日の第1チェックポイント・マルキン醤油記念館に到着。

 記念館隣接の醤油工場からは濃厚なもろみの香りが漂ってくる。この香りだけでもゴハンが食べられそうなくらいだった。

 

 この記念館に入ると(入場料210円)お土産に生醤油の小瓶をプレゼントしてくれる上に、もろみや金山寺みそ、お漬物などが食べ放題なのだ(世間では試食とも言うが)。

 展示物を適当に冷やかして、早々に売店に行ってもろみや醤油豆やお味噌を試食。自販機にはお茶やジュースが売ってあったが、ぜひ冷酒とキュウリとおにぎりも売って欲しいところだ。

 

 外の売店では「しょうゆソフトクリーム」なるものが売られていた。興味本位でぽんた君とユミちゃんが購入。一口ご馳走になったが、醤油の味はぜんぜんしなかった。醤油というよりはモカ風味のソフトクリーム。エグいソフトクリームを期待していただけに、なかなか美味しかったのが残念。

 売店前にはバスガイドや運転手さん達が列を作ってソフトを食べている。結構人気があるらしい。

 

 

 

AM10:00

 醤油を堪能した後は、内海町の「二十四の瞳映画村」に向かった。県道28号を南下し、古江の交差点で西に向かう。

 内海湾に沿った道は静かな海と、その向こうの星ケ城山を望む事ができる。が、ここもかなりのワインディング。おまけに見通しが悪くて道幅がかなり狭いので、よそ見したり調子に乗っていたりすると確実に対向車か海に突っ込む事になってしまう。

 

分教場 グニャグニャしたカーブをいくつも抜けると小さな漁村に出た。海辺には漁船が泊まって、山沿いには古い民家が建ち並ぶ。しばらく走ると「二十四の瞳」のモデルとなった「岬の分教場跡」に着いた。

 

 小さな校庭にバイクを停め、200円の入場料を払ってぞろぞろと中に入る。古い木造の校舎には教室が3室、室内には木製の机と椅子、古びた黒板やオルガンが並んでいて良い雰囲気がある。1・2年クラスの椅子と机はおもちゃの様に小さくてかわいい。

 「僕らもン十年前はこんなに小さい椅子に座ってたんやなあ」とワカ様がしきりに感激していた。

 この分校跡から500メートルほど離れた場所には映画村があるが、入場料が630円もするので(ケチくさいな)入るのはやめた。

 

 

 

AM10:30

 内海町を出発して北へ向かった。お次のチェックポイントは日本三大渓谷の一つ、寒霞渓。また内海湾沿いのグニャグニャ道を同じように抜けて、県道29号線に入った。

 空がどんよりと曇りだしてちょっと湿っぽい。これから標高800メートルもの山を一気に上がって行くのに、この調子だと雨が心配になる。

 

 29号線からはただひたすら上りになる。まるで六甲山を上っているようだ。結構キツいカーブがいくつも続く。上り道を皆で走っているとエンジンの力の差が露骨に現れてくる。私のシェルパだと、どうしても立ち上がりが「どっこいしょ」と言う感じになってしまう。ユミちゃんのゼルビスも、傾斜がきついカーブ出口で「よいしょ」となっていた。

 私達の名誉のため書いておくが、決して体重が重過ぎると言うわけではない!絶対にない、そんなはずはない!バイクの排気量が小さいだけなのである!(何を必死になってんだか)

 

 29号線を上りきると、道は星ケ城山の周囲をぐるりと回りだす。カーブは相変わらずキツいが、路面がきれいに整備されていて交通量がほとんどないので走っていてとても気持ち良い。先ほどまでの雲も薄れてきて、山の下には小さな集落と静かな瀬戸内海が広がる。

 しばらく走り続け、もうそろそろ寒霞渓かな?と思った時、先頭のぽんた君がいきなり左折した。その先は人気の全くないレストハウスとガラ空きの駐車場があるだけ。

 

 どう見ても寒霞渓と違うその場所は「太陽の丘」と名づけられた展望台だった。レストハウスの上のほうには「平和の鐘」「オリーブ神殿」とか言うのがあるらしい。周囲を見渡しても本当に人気がない。展望台に上ってみても誰もいない。

 ぽんた君は「あー失敗、間違えたー」とわめいていたが、これはラッキーな間違いだった。見晴らしの良い小さな展望台は、私達5人だけの貸切。周りは誰もいないし車も全く走っていないので、耳に入るのは小鳥のさえずりだけだった。

 都心の雑音に馴染んだ耳が洗われるようで、なんだか気持ちが良い。

 

 

AM11:00

寒霞渓 太陽の丘から寒霞渓までは5分ほどの距離だった。私は1年ほど前にも寒霞渓に遊びに来たが、その時は銚子渓の猿がここまで遠征してきていて観光客相手に暴挙の限りを尽くしていた。

 まだあの猿軍団は健在なのだろうかと不安を抱きつつ駐車場に入ってみると猿の姿は全くない、ホッとした。

 

 展望台から渓谷を眺めると緑に染まった崖が続き、その向こうに海と小島がいくつも見える。これぞ正に瀬戸内海!と言うような景色だった。ここも観光客があまり多くなく、5人でのんびりと景色を楽しむ事ができた。

 

 寒霞渓は眺めも美しいが、公衆トイレも非常にキレイだった。入口は自動ドアになっていて、中は自然光がたっぷりと入る設計であちこちに観葉植物が飾られ、広いパウダールームまであった。まるでパチンコ屋か一流ホテルのトイレのようだ。

 ここのトイレはかなりオススメ!用がなくても入ってみるべき。

 

 本日のランチは寒霞渓で済ますことになった。食堂を覗いて見ると「流しそうめん」の看板が出ているが、テーブルの上にあるのはモーターつきの楕円形の水槽。よく通販で売られている「流れるプール」みたいなやつだ。だーれがこんなもんで素麺食うか!とバカにしながら階上の展望レストランの方に入った。

 5人それぞれに流れない素麺や定食、冷やしうどんでランチ。小豆島は素麺が有名だが、うどんもかなり美味しい。よくよく考えてみれば小豆島は香川県内になる。

 さすがはうどん帝国香川、離島までうどん文化が浸透している。メニューの中に「そば」が見当たらないのもかなりの徹底ぶりだ。

 

 

PM12:00

 寒霞渓から土庄に向かって出発した。県道27号線で美しの原高原を走り抜け、ただひたすらダウンヒルを下って行く。

 ここも交通量が少なく、路面がそこそこ広くてキレイなので、下りのカーブでも結構走りやすい。「あたしってばコーナリング上達したかな♪」なんて錯覚に陥ってしまう。

 

 猿軍団のアジト・銚子渓をパスした頃からいきなり気温が上りだした。たいした距離は走ってないが、一気に山を下ったからだろう。日差しも照り返しも今まで以上に暑い。

 銚子渓の西には大きなヘアピンカーブが2箇所連なっていた。地図でも確認できるほどのカーブだ。

 

 山間の集落を眺めながら長いストレートを下る。

 カーブ手前でアクセルを離してリアブレーキを掛け、意識的に視線を出口に向け車体を左に傾ける。

 タイヤはしっかりと路面をグリップして弧を描き始める。

 速度をギリギリで保ちながら、まだ、まだ、もうちょい、まだか?...出た!

 アクセルを開き一気に立ち上がる。

 ほっとしたのもつかの間、お次はすぐに右のヘアピン。

 すっごい迫力ある!怖いけどおもしろい!

 

 いつものツーリングならヘアピンなんて半泣きになって文句を言いながら通過しているが、この時ばかりは全神経を集中させてコーナリングができた。

 ヘアピンカーブがこんなに面白いなんて思ったのはこの時が初めてだ。ちょっとクセになりそう。オンロード車に乗っていれば更に面白かっただろう。(そうして調子に乗って事故るんだな。)

 

 

M1:00

 土庄町に入るとさすがに交通量が増えだした。小豆島の中で市街地と言えるのはこの町ぐらいだろう。先を走る地元の車は皆、制限速度をキッチリと守って走る。取締りがいるのか、はたまた島民の方々の気質なんだろうか、走り方がとてものんびりしている。京阪神のドライバーのように1分1秒でも早くと言った雰囲気はどこにもなかった。

 

オリーブ温泉 土庄町を南に抜け、土庄港に到着。港の横には複合型ショッピングセンターがあり、その中に本日の温泉、「オリーブ温泉」がある。広い駐車場に入ってみると、大阪・神戸・京都ナンバーのバイクが20台くらい停まっていた。今までほとんどバイクを見かけなかったのに、この人達はどこにいたのだろう?

 並んだバイクと車を見て、温泉は芋洗い状態なのではと不安に思いつつ中に入ってみた。すると中はガラーンとしている。ラッキー♪とはしゃぎながら温泉に突入。

 

 入泉料は800円。やや高いかとも思えるが、バスタオルとフェイスタオルがタダで借りられるし、一人に1台ずつのロッカーが宛がわれるのでそんなに損した気分にはならない。

 何よりもお風呂が最高。海に面した露天風呂はやたらと気持ちいいし、室内のお風呂もバラエティに富んで、どれも清潔、快適。

 脱衣所の洗面台にはドライヤー、ブラシ、化粧水に乳液に洗顔剤が全てタダで(←これ重要)完備されている。もちろん浴室にはシャンプー、ボディーソープ有り。ここまでそろっているとほとんど手ぶらで温泉に入れる。

 無理に難クセをつけるなら、泉質(ナトリウム炭酸塩泉らしい)がやや薄いのと露天風呂のお湯がちょっと熱いくらいだろうか。それでも十分に合格点の温泉だった。

 

 

PM2:00

 帰りのフェリーは3時半に出港だったので、オリーブ温泉を2時には出ないと間に合わなかった。

 もっとゆっくり温泉を堪能したかったが、さっきのバイク集団が京阪神に帰るとすれば、3時半の便か次の5時過ぎに集中するだろう。予約ができない以上は早めに行って順番を確保しなければいけなかった。

 

 土庄からはR436で福田に向かう。海に沿った国道はなだらかで見通しがいいが、ネズミ捕りが張っていたせいか、かなりの混み具合だった。このままじゃ間に合わない!と焦ること30分、池田町を越えたあたりからやっと空きだした。

 前に車が走っていてもすぐに譲ってくれる。小豆島のドライバーは優しい人が多いようだ。(けっして私達がムチャに煽ったわけではないです。)

 

小豆島 内海町からはまた崖っぷちワインディングが続く。来た時と同じように上下左右へと振り回されるが、幾分慣れてきたのか気分的には少しラクだった。

 カーブの一つ一つに個性があって楽しい。トロい私でもコーナリングがキレイに決まったりすると顔がニヤけてしまう。

 

 山道の途中、オリーブ温泉にいたバイクの集団を見かけた。風貌からしてツーリングに来ているわけではなく、峠を攻めに来ているようだ。

 確かにこのあたりは交通量も少ないし、走り応えがあるだろう。今や関西圏の峠道で土日に二輪車が入れるところは少なくなっている。この辺りまで来ないと峠を走ることはできないのかも知れない。

 ただ今までに、一部のライダーが無茶をし過ぎたために事故が相次いだり、地元住民に迷惑を掛けたりして二輪通行禁止になった道がいっぱいある。この辺りもいずれはそうなってしまうのだろうか。

 峠派のライダーも、私達のようなツーリング派も、公道を走る以上はもう少し後先を考えて走らなければいけないのだろう。私達は暴走族じゃないのだから。

 

 

PM3:00

 炎天下の中、福田港に到着。無事に乗船券を買って順番を取る事ができた。

 出港は3時半、まだ30分ほどの時間があったので「おやつの時間や、冷やしうどん食べに行こうよ」と提案すると満場一致で可決された。この日だけで3回目のうどん&素麺。

 

フェリー フェリー乗り場には喫茶店兼レストランのような店があったが、どうせ入るなら地味な店の方が面白いとなって、近隣の小さな食堂に入った。 食堂のおばちゃんはお昼寝でもしていたのか妙におっとりしている。「生中1つ、生大2つ、素麺2つに冷やしうどん3つ!」と注文しても1回では聞き入れてもらえなかった。

 ビールを飲みながら待つこと5分、出てきた350円のうどんは色気も素っ気もないものだったが、コシと粘り気があってちゃんと小麦粉の味のする美味しい手打ちうどんだった。

 麺つゆは少々辛め。醤油辛いのではなく、塩辛い味だった。小豆島では全体的にこんな麺つゆが多いようだ。でもこの味は飽きがこないので、いくらでもうどんや素麺が食べられる。でも蕎麦には合わないだろうな。

 

 10分ほどでおやつは終了。もう一玉くらい食べられるかと思ったが、乗船時間が迫っていたのでフェリー乗り場に帰った。タイミングよくやってきたフェリーにバイクを乗せ、涼しい客室に入って、小豆島とはお別れ。これからまた1時間40分掛けて姫路に向かう。

 

 

PM5:30

瀬戸内海 1時間以上眠っている間に船は姫路港に到着。熟睡してしまったせいで船内売店のきつねうどんを食べるのを忘れてしまった。

 姫路からは姫路バイパス〜加古川バイパス〜第2神明を使って解散ポイント・明石SAに向かった。バイパスはいつも通り渋滞している。せっかく小豆島で身も心もさっぱりしてきたのに、また排ガスにまみれるのがうっとうしい。

 途中、2ケ所で事故が起きていたために渋滞は更にひどくなっていた。 じっと渋滞を我慢したり、我慢できなくてすり抜けしたりで、ようやく明石SAに到着。この時点で250キロ以上走行しているが、今回はほぼ100キロごとにフェリーで体を休めているのでさほど疲れていない。

 交通費の掛かるツーリングだったが、ペースとしては無駄がなく無理もないものだった。

 

 本日は明石にて解散。副会長と私は阪神高速・名神高速を乗り継いで帰宅。家に着いたのは7時過ぎ、ちょうど小腹が空いた時間だったので軽くお素麺で晩ご飯。

 とっても炭水化物な一日が終わった。