=卒業文集(1997年3月)=
 
反面教師
 
 諸君は、小学校以来、十二名の担任の先生と出会ってきた。教科担当や部活動の顧問等を含めると百名近い先生と出会ったことになる。その中には、良かった先生もいるだろうし、悪かった先生もいるだろう。学校は社会の縮図なので、多種多様な先生がいるのが自然なのである。
 さて、そんな先生の中でも、良かった先生の思い出はいつまでも忘れないでいてほしい。諸君が苦しい思いをしている時、きっと力になってくれるはずだ。一方、悪かった先生のことは忘れても構わない。でも、その前に、しっかりと分析をしてほしい。人の振り見て我が振り直せ、である。その先生のどこが悪いのか。そして、その部分は諸君自身にも備わっているものではないか、と自己理解の材料にしてほしいのだ。そうすることによって、諸君はより大きく成長するであろう。もし、分析なくして悪い先生と決めつけるのであれば、それは、まだまだ高校での生活が足りないものと判断していただきたい。
 話は変わるが、ご承知のとおり、私はこの学年で初めての担任であるし、他の先生方のような魅力はない。そんな私が、担任として最初に考えたことがある。
 (諸君は三年生なのだから、松丘高校での生活のベテランである。言われる前に自分からできるであろう。)
 結果的に何もしない担任として、この一年間が過ぎてしまった。その評価の善し悪しについては、高校卒業の資格を有した諸君に委ねたいと思う。卒業おめでとう。