フランス演奏旅行の記録
〜リモージュでの音楽祭”イプシバル(Epsival)”に参加して〜

 2005年8月16日から23日まで、リモージュで開催されていた音楽祭に、日本からのゲストとして参加しました。参加にあたり、推薦をいただいた日本アマチュア・ブラス・アンサンブル組織の役員の方々に、多いに感謝しています。また転勤をきっかけに楽団を離れていた私に、この音楽祭に参加する機会を与えてくれた楽団のみんなにも、感謝しています。

 金管楽器を持っての海外旅行では、いろいろな困難があり、これから同じような経験をするみなさんに参考になればと思い、以下にまとめてみました。参考になるところ、そうでないところ、様々かと思いますが、ご覧いただけると大変嬉しく思います。


(1)出発前 (「持ち込み手荷物」=機内の座席まで持ち込む荷物、「受託手荷物」=大きなスーツケースなどの預ける荷物)

 海外旅行というだけでも大きなイベントですが、楽器を持っていくにあたり、いろいろ心配なことがありました。持ち込み手荷物として機内で持っていれば問題ないのですが、トロンボーン、チューバは明らかに持ち込めるサイズを超えています。またトランペットもBb管のほかにC管、Eb管、ピッコロ、フリューゲルと、1人で何本も持っていかなければならず、どうやって持っていくかが大きな問題でした。

トランペット:全員、ハードケースに入れて持って行きました。普段使っているソフトのトリプルケースを持ち込み手荷物とすること検討してたメンバーもいましたが、万が一のことを考えてやめたようです。ハードケースを空港のカウンターで受託手荷物としていましたが、「FRAGILE」の表示をしてもらったものの、万が一のことがあっても補償が受けられない「免責」のサインをさせられました。ピッコロだけは、機内に持ち込むメンバーもいました。

ホルン:コンパクトなソフトケースに入れ、持ち込み手荷物としたので、全く問題なしでした。

トロンボーン:Bachのハードケースは、そのまま受託手荷物として預け、往復とも問題なしでした。ヤマハのハードケースはベル部が出っ張っていて、この部分の強度が低いので、運送会社で使用しているプチプチ段ボールシートで梱包しました。(右写真)またホルトンTR-170などのセミハードケースも強度が心配だったので、エアパッキン(プチプチ)で梱包しました。当初、持ち込み手荷物にするつもりで行ったメンバーも、カウンターで受託手荷物にするように言われたそうなので、現在はトロンボーンは受託手荷物にしないといけないと思って準備した方がいいようです。(かつて大丈夫だったときもあったようです)

チューバ:今回、最大の難関でした。マイネル・ウエストンのC管をソフトケースで持ち運んでいたので、この大きなチューバを持ち込めるはずはなく、またソフトケースのまま受託手荷物にすることはできないということでした。楽器だけどうにか梱包して運送会社に輸送してもらうことを検討しましたが、この方法では往復ともに関税がかかり、30万円以上の運送費がかかるとのことでした。また楽器店などにハードケースを借りることを試みましたが、そのようなサービスをしているところはありませんでした。
 結局、育児休暇で休んでいるメンバーからヤマハのEb管(YEB-321S)を借りることができ、これを受託手荷物とすることで解決しました。(右写真)しかしそれまでC管で練習をしていて、1ヶ月ほど前に経験のないEb管に切り替えるというのは、とても大変だったと思います。「バディネリ」というソロ曲まで見事にこなしたメンバーの器用さに、とても感心しました。
 ヤマハのEb管は小さいとはいえ、ハードケースでの持ち運びはとても大変なので、しっかりとしたキャリアに乗せて運びました。成田では係員にキャリアを外して預けるように言われましたが、どうなっても文句言わないという旨を伝えると、そのまま受託手荷物にできました。パリに着いたときには、キャリアが少し分解していました。ちなみにパリからの復路では、全く問題なく受託手荷物にでき到着後の楽器の状態も全く問題ありませんでした。

ミュート:これも軽量ながら負担になる荷物でした。トランペットはさほどでもない様子でしたが、トロンボーン・パートでは必要最小限の数をはっきりさせ、ジャンケンで持っていくメンバーを決めました。結局バストロを含めて3名がミュートを持って行きました。私はエアパッキンに軽く包んでスーツケースに入れました。帰国後、ミュートに損傷はありませんでした。

航空券の手配:14人という大人数で、しかも国内ではお盆休みの時期に、どれくらいの金額でパリまでの航空券が入手できるか心配していました。たまたま旅行代理店に勤めている知り合いがいたので、メールで頻繁に連絡を取り合いながら、また自分でもネットで航空券の予約をしながら、5月後半から手配をすすめました。
 仕事の予定などが異なり、14人全員でなはく、結局最大で8人がまとまって移動することになりました。この8人は乗り継ぎ便とはいえ136,000円で、パリまでの往復航空券を入手することができました。(空港使用料、燃料サーチャージなどを含めると15万円ちょっとでした)のべ40人を超える人数分の手続きをしてくださった旅行代理店の先輩に、とても感謝しています。

ホテルの予約:パリはおろか海外旅行をするのが初めてだった私にとって、宿泊先を見つけるのも、大きな困難でした。ネットでいろいろ調べたものの、土地勘がないので心配でしかたがありませんでした。結局、「日本語が話せるスタッフがいる」、「ホテルで自分のパソコンでインターネットができる」、「オステルリッツ駅から遠くない」という条件が満たせるホテルを見つけて、そこに決めました。小さいホテルでしたが、私にはとても良いホテルでした。いろいろなお願いを引き受けてくださったり、トラブルに対応していただいたりと、ホテルのみなさんに、とても感謝しています。


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