満蒙問題解決策案

一九三一年九月二二日 関東軍作成

「満蒙問題解決策案」

 第一 方針

 我国の支持を受け東北四省及蒙古を領域とせる宣統帝を頭首とする支那政権を樹立し在満蒙各民族の楽土たらしむ

 第二 要領
  1. 国防外交は新政権の委嘱により日本帝国に於て掌握し交通通信の主なるものは之を管理す 内政其他に関しては新政権自ら統治す

  2. 頭首及我帝国に於て国防外交等に要する経費は新政権に於て負担す

  3. 地方治安維持に任する為概ね左の人員を起用して鎮守使とす
     煕 洽(吉林地方)
     張海鵬(黒竜とう南地方)
     湯玉麟(又は張字昌)(熱河地方)
     于し山(東辺道地方)
     張景恵(哈爾寶地方)
    (右は従来宣統帝派にして当軍と通信関係を有す)

  4. 地方行政は省政府に依り新政権県長を任命して行う

【本意見は九月十九日の満蒙占領意見中央の顧みる所とならず且建川少将すら全然不同意にて到底其行われざるを知り万こくの涙を呑んで満蒙独立国家案に後退し最後の陣地となしたるものなるも好機再び来りて遂に満蒙領土論の実現する日のあるへきを期するもの】

【 】内は石原中佐の策案に対する意見

(「太平洋戦争への道」第七巻 資料編 P一二四 一部漢数字を算用数値に置き換えた。
 


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