小林よしのりは「今の日本に祖国のために死ねる者などいない」と書いています。はたしてそうなのでしょうか?
 私の知り合いに自衛隊員がいますが、この文句にはたいそう腹をたてていました。
 理由は次のようなことです。

 これは規則で決められていることですが、自衛隊では入隊するときに、「服務の宣誓」といって、以下の「宣誓」の文章に全員がサインをすることになっています。

  • 自衛隊施行規則
    第三十九条
     隊員(学生、予備自衛官等及び非常勤の隊員を除く。以下この節において同じ。)となつた者は、次の宣誓文を記載した宣誓書に署名押印して服務の宣誓を行わなければならない。学生、予備自衛官等又は非常勤の隊員が隊員となつたとき(法第七十条第三項又は第七十五条の四第三項の規定により予備自衛官等が自衛官になつたときを除く。)も同様とする。

     宣 誓
    私は、わが国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身をきたえ、技能をみがき、政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専心職務の遂行にあたり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。


 ここには直接「祖国のために死になさい」とはかいてないにせよ、間接的には、「日本の平和と独立を守るために命をかけます」ということをいっているのは理解できます。
 くだんの知り合いは、これをもってして「日本には祖国のために死ねる者などいない」などと言われては立つ瀬がない、と怒っていました。 もっともでしょう。


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