「ソ連から見た日露戦争」によればロシア海軍の対日基本戦略は、
  • 「ロシアの太平洋艦隊にたいして、次のような基本任務がかせられた。−旅順港を主力軍の基地とし、黄海と朝鮮海峡の支配権を確保して、日本軍の朝鮮西海岸上陸を許してはならない。
  • 「ソ連から見た日露戦争」ロストーノフ 原書房 P102
 というものでした。

 小室氏のいうように、最初から艦隊保全主義であったわけではありません。

 ところが、肝心のロシア太平洋艦隊が開戦早々、日本海軍に敗北し、制海権を日本に押さえられるという事態になり、ロシア海軍の戦略は根本から崩壊してしまいます。

 現状の太平洋艦隊の戦力では日本海軍に勝てないことに気がついたロシア海軍は、増援を送ると共に、太平洋艦隊に対し、増援と合流するまで、旅順港内で待機するように命じます。

 繰り返しになりますが、ロシア海軍が艦隊保全主義を執ったのは、日本海軍との戦闘に負けたからであって、ロシア海軍の戦略が当初から、艦隊保全主義であったわけではありません。
 


ブラウザーの「戻る」機能を使って戻ってください。