戦前の日本は、経済的に完全にアメリカ、イギリスに依存していました。 近衛自身、「我国の現状においては主要な軍需物資を英米に待つこと多く」と述べています。 にもかかわらず、日本の指導者達は、そのアメリカ、イギリスを敵に回す決定をしたのです。自ら破滅の道を選んだ訳です。 資源を持たない国が、資源の供給を全面的に依存している国と対立の道を選ぶことのどこが「国際的な政治力学」なのでしょうか? 「イギリスは、ドイツに負けるから、ドイツと組んでおけば、イギリス敗戦後は、東洋にあるイギリス、オランダの植民地を好きに出来る。」これが、三国同盟を締結する日本の動機でした。 こういう短絡的で、目先のことしか考えていない火事場泥棒のどこが「先見の明に基づく冷静な判断」なのでしょうか。 三国同盟締結の結果「英米との貿易関係が一層悪化する事は予想し得べく、最悪の場合には輸入物資の入手全面不可能になる事もある」ことを予想したにも関わらず、その対策は「国内の生産を拡充し、又貯蔵に勤めたるにより、軍官民の消費統制を一層強化し、最も緊要なる方面に集中使用せば、相当長きに亘り軍需に支障なく」という場当たり的なものでしかありませんでした。 実際には、三国同盟締結の結果、対米関係が悪化して、アメリカが経済制裁を実施すると、日本は為すすべもありませんでした。 当時の日本の指導者は自国の経済基盤がどのようになっているのかさえ理解していなかったとしか考えようがありません。 |
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