2003年2月1日(日本時間)

1日目



準備
灰色の会社生活も入社10年目になると、リフレッシュ休暇という名目で5日間の有休休暇がもらえる。補助金も1万円ほどもらえて、さしずめ丁稚どんの薮入りってところだろうか……?せっかくなので、前から行きたかったオーロラツアーに行ってみることにした。

地図まずは場所選び。なぜかカナダかアラスカと決めていたので、北米地区のパンフを集める。ところがよく見てみると、意外とアクセスが良くない。イエローナイフの場合、バンクーバー到着後、一度エドモントンに出てさらに乗り継がないといけない。さらに、乗り継ぎもよくない日が多く、最初の日の到着が夜9時ぐらいになってしまうことも多いらしい。

日程が短いので、アクセスは良いに越したことはない。あとはオーロラ鑑賞がオプションのナイトツアーでないのが重要ポイント。オーロラが出る時間も晴れるかどうかも、事前にはわからないんだから。

こう考えたところ、乗換が1回で済むホワイトホースが急浮上した。バンクーバーから北へ1000キロ程行ったところにある、小さな街である。インターネットで調べてみると、ホワイトホースのイン・オン・ザ・レイクというロッジでは、目の前の凍った湖で見ることができる上、市街地から離れているので街明かりの心配もない。しかも食事がおいしいらしい。

かなり魅力的だが自分で手配するのは面倒だと思っていたら、なんと適当なパッケージツアーも見つかってしまった。部屋数が少ないらしいので、希望の日が取れなかった場合どうしようか悩んだが、あっさり希望の日が取れたので、事は決まった。

現地の天気情報を見ると、気温-35℃とか書いてある。そんな寒いところは想像も付かないので、一昨年アラスカに行った知人S氏に防寒対策とか写真撮影方法とか聞きまくる。S氏によると、テロの影響で荷物のX線検査が非常に厳しいらしい。預け荷物は新型の機械でガンガンやられるので、フイルムは必ず手荷物に入れて、手検査してもらうベシとのこと。フムフム。やっとの思いで荷物を詰めてみると、大変だと思っていたカメラ関係の荷物が意外と少ない。そうか、オーロラ撮影っていったって、しょせん固定撮影だもんな。がんばるぞー!

 

出発

成田までは自家用車で行く。スカイライナーもいいけど、重いスーツケースを持って日暮里駅の階段を上り下りするのは正直骨なんで。成田付近には、空港利用者向けの民間駐車場が山のようにあって、送迎サービス、洗車サービスなどでアピールしている。こりゃーラクダ。これならニューカレドニアの時みたくスカイライナーに乗り遅れる心配しないでもいいし。

そう思って出発したが、実はまだ買っていないものが1つあった。くつの中敷タイプのカイロである。最初に買出しに行ったときに売ってなかったので、つい買いそびれていて。しかもクルマだと駅を経由しないので、駅前のマツキヨで買っていくこともできない。しょうがないのでドン・キホーテに寄って急いで買う。小腹が空いたのでついでにタコヤキなども食し、約30分のロス。

「いま何時?」「げー、もう3時半だよ。」飛行機は7時発だけど集合は5時なので、1時間半で成田まで行かないといけない計算である。しかもこういうときに限って両国付近で事故渋滞。大ピンチ。事故処理中のRX-7(ドアがベコベコ)の脇を通り過ぎるとウソのように空いたので、一気に成田まで突っ走る。離陸しそうでした。(ちなみに運転者は私ではありません。)

予約しておいた駐車場でクルマを預け、マイクロバスで空港に向かう。あーラクダ。ちょっとスリリングだったけど、電車よりずっと楽。チェックインなどを済ませ、お茶などして一息つく。

出国手続きの後は、問題のX線検査の第一弾。先達のアドバイスに従い、フイルムはあらかじめパトローネのみの状態でビニール袋に入れてきた。しかも取り出すところでまごつかないように、つねにかばんの一番上に入れてある。フフン、カンペキでしょう。でもいつになく従順なのはビビッてる証拠。ビクビクしながらビニール袋を係の女性に差し出す……すると、「あー、ハンドですね。(他の係官に)ハンドでーす。」だって。ずいぶんあっさりしてるね。日本は平和ってことかな。

飛行機は定刻に離陸。いよいよ出発である。機内は卒業旅行かスキー旅行とおぼしきワカモノで満杯。時折、オーロラの資料やカメラのマニュアルを熱心に読んでいる中高年が混ざっている。機内食の後は、職場の先輩のアドバイスに従って、マスクをし(のどの乾燥を防ぐため)なるべく目を閉じて静かに過ごす。どのみち窓側の席ではないので、外を見ることもない。いつのまにか周りも静かになり、しばしの睡眠タイムとなった。



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