|
1.メイが来た日。 メイが我が家の一員となったのは、1997年7月7日のことです。 桜井家でははじめての犬でした。 犬を飼おうという話になったきっかけは何だったのかは、よくわかりませんが、犬を(しかも、柴犬をはじめから指名していた。)飼いたいと言い出したのは母でした。 そうです。今でもはっきり覚えていますー。 ある日曜日、父と母がいきなり、「柴犬を買ってくるわ。」と言い出したので、すんごーく驚きました。 私が子供のころ(子供は誰でもそうだと思いますが)、犬が欲しいとか、猫が飼いたいとかいって捨て子猫を拾ってきては怒られて、泣く泣くもとの居た場所に返してきたりした記憶があったので、そりゃーもお、おっどろきましたともさ。 で、その日の父と母はにこにこしながら、知人に教えてもらった柴犬専門店にいそいそと出かけていきました。 「ほ・・本気なのねっ!!」と、私は留守番しながらドキドキしていました。 そんな、お気軽に買いに行っていいのか?!とも、思っていました。 数時間後、帰ってきた父と母は、手ぶらでした。 なんでも、柴犬は人気があって2ヶ月の予約待ちなのだそうです。 残念なような、ほっとしたような気がしました。 しかし、しっかり予約をしてきたので、2ヶ月後にはうちにはワンちゃんが居ることに決まってしまったのでした。 でも、いま考えるとこの2ヶ月があってよかったと思っています。 いろいろと犬の本を読んだり、散歩している犬を観察したりして、心構えをある程度つくれたからです。 6月末日、うちに犬が来る予定日でした。 ところがお店のほうから連絡があって、あと一週間待って欲しい、と言われました。 なんでも、うちより順番が後の家族が、どうしても早く犬が欲しいと言い張って、断りきれなかったそうです。 うちへ来るはずだった子犬はそこのお宅へ。 うちには、ブリーダーでもある店長さんが手元に残しておこうかと考えていた子犬が来ることになりました。 (こういうのを天のめぐり合わせというのかなー。メイはとっても美形なのであった。) そういうわけで、7月7日、晴れてメイが我が家にやってきました。 お店のおじさん曰く、この犬は手元に残しておいて二代目候補にしたかったそうな。 この柴犬専門店は「天領錦」という賞を取った雄犬の子犬を販売しているところなのです。 でも、子犬を見るのも初めてだし、どんなのが毛並みが綺麗なのかとか、柴犬がどんな犬なのかさえも全然わからなかったので、「はぁ・・。」とか、気の抜けた返事しか出来ませんでした。笑。 そういうわけで「たぬき」にそっくりな柴犬の子犬がやってきました。
|
|
2.なぜ、走り回るのだ!! メイが来たはじめの一週間は、ギクシャクしていました。 わたしたちは犬がいるということに緊張し、メイは慣れない家に緊張し、お互いの緊張が伝染し合って、ギクギク、ガチガチ、していました。 そんな空気に興奮したのか、メイが突然、家中を猛スピードで走り回りました。 取り押さえようとしてもまったくつかまらないどころか、さらに素早くテーブルの下からソファの隙間から、駆け抜けていきました。 一体、なにが起こったのか!? さっぱりわからんちんでしたが、ヘタに動いて子犬にぶつかって怪我をさせると大変なので、メイが走り回りはじめたら、その場に固まることにしました。 「だるまさんが転んだ」状態ですな。 疲れればおさまるので、走りたいだけ走らせることにしました。 まだ、予防注射が終わっていなかったので外に散歩に出してはいけなかった時期だったので、家の中でくらい走らせてやろうということになったわけです。 でも、犬というものになれていなかったので、メイが走り始めると、ものすごく怖かったです。 この頃のメイはまだ小さかったので、ソファに飛び乗ることも階段を昇ることも出来ませんでした。 メイがきて誰が一番喜んだかというと、父でした。 父は新潟のガキ大将だった時、ちょっとだけ犬を飼ったことがあったそうです。 純血種が飼いたかったそうで、メイの真っ黒な鼻を見ては誉め、爪が黒いほうが丈夫なんだと言っては誉めていました。 口の中に手を入れて歯を見てはうんちくを話していたので、いろいろといじられたメイはしっかり父をボスだと認めたのでした。笑。
|
|
3.はじめてウンをしたとき。 メイがうちにきて、はじめてウンとチーをしたとき、現場に家族全員がいたにもかかわらず、「お母さん!!メイがウンしたよー!!」と大騒ぎをして母に処理をしてもらったのさ。 母は「なんでわたしにばかり、やらせるの。」と怒っていました。 まったくだ。 すまん。 こういうときばっかり、頼りにしてさー。笑。 反省して次回からは、気がついた人が処理することになったのだ。笑。
|
|
4.たぬきから、きつねへ。 うちへ来た時は、たぬ吉みたいだったけれど、だんだんと狐みたいになってきました。 はじめて、お散歩で外へ出したとき、怖がって全身をブルブル震わせていました。 玄関先をちょろっと歩いて、散歩終了。 それを何度か繰り返してから、少しずつ遠出をするようになりました。 犬の本によると、小さいうちにいろいろな年齢の人や犬と触れ合うようにしておくと、とても人や犬になれた犬になる、ということが書いてあったので、お散歩でいろいろな人に挨拶していました。 うちから歩いて1分くらいのところに郵便局がありまして、そのお隣に犬がいました。 クーちゃんという名前の、雑種の茶色い毛の中型犬でした。 クーちゃんはいつも外の犬小屋のところに、いました。 玄関先の開放されたところだったので、通学途中の小学生がなでたりしていました。 10歳を過ぎたおばあちゃん犬だったのですが、メイはうちに来てからはじめて会った雌犬に自分の母犬を重ねていたようで、このクーちゃんにすごくなついてしまいました。 どしっと座り込んでいるクーちゃんの周りを、ちびメイがちょろちょろと「遊んでよー」と走り回るので、クーちゃんは仕方なさそうに相手をしてくれました。 でも、メイがあまりにしつこいと「ガウッ!!」と指導をいれてくれました。 犬社会のルールを、メイはクーちゃんから教えてもらったんじゃないかなー。 うちへあまりに早く来てしまっていたので、(生後40日くらいで来てしまったのです。本当は2ヶ月は母犬の元で兄弟犬といっしょにいたほうが良いそうです。)クーちゃんの存在はすごくありがたかったし、嬉しかったです。 クーちゃんもメイのことをすごく気に入ってくれて、たとえばクーちゃんが小屋の中ですやすやお昼寝していても、メイが近づいて「ワン」と一声かけると、ぱっと出てきて相手をしてくれました。
|
|
5.メイの遊び相手。 コロが来るまで、メイの家の中での遊び相手はこのアヒルちゃんでした。 アヒルちゃんは、わたしが何年も前に買ったぬいぐるみです。(安売りしてたのよ。笑。)
メイの見えないところで手を伸ばして、アヒルちゃんをこっそり動かしたら、本当にアヒルが動いたと思ったらしくて、メイがワンワン吠えて興奮したことがありました。 ものすごく嬉しそうだったので、ちょっと罪悪感を感じてしまいました。 2.3日熱心にアヒルをかまっていましたが、一向に動く気配が無いのでがっかりしていました。 それでも、けっこう気に入って遊んでいました。 |
2001年8月6日 作成