遺伝子。
生物の細胞に必ず存在し、その構造、役割を決定する設計図の役割をしている。
逆にいえば、DNAの構造さえ解明できれば、生物構造の仕組みの全てを解明できるという事。
DNAは生物の基本構造だけでなく、人間の人種、性格などの決定などもになっている事が分かっている。いつか、DNAの構造がすべて解明できれば生物の全てが丸裸になってしまう事になるかもしれない。
本来、性交により成立する精子と卵子の受精を人工的に行うもの。
現在、家畜牛は人工授精率が100%になっている。雌牛の子宮に精子を注入して妊娠させる方法であるが、その際には必要な精液の量がごく少量で済む。
自然に交尾させるのでは、1回の射精で1頭の雌牛しか妊娠させられないが、人工受精だと約百頭もの雌牛を妊娠させることが出来る。ということは、種雄牛の数が従来よりかなり少なくて済むわけだから、より厳しい選別を種雄牛にかけて行くことができるのだ。
その結果、1945年には2000kgに満たなかった一頭当たりの一年の牛乳生産量は、人工受精が普及した現在では7000kgを超えるまでになっている。人間に対しては、人工授精は不妊性の夫婦を救う方法として使用されている。
アメリカなどでは自分の胎内で子供を成長させる事が出来ない母親のために「代理母」を使用するシステムもある。体外受精により夫婦の精子と卵子で作られた受精卵を「代理母」の胎内に着床して妻の代わりに出産してもらうのだ。
日本では法律的に認められていないのか、道徳的に拒否されているのか不明だが、代理母がいるという話は公には無い。
生物の受精卵が胚分裂する際、それぞれを切り離してその一つ一つに胚核を埋めつけてやると分割された細胞全てに固体の全能力が備わった細胞が出来上がる。
これを利用して一つの受精卵からいくつもの固体を作り出す事をクローニングと呼び、作り出された物をクローンという。
現在(1996年)のクローン技術は実用段階にまで来ており、一つの受精卵が8分割された胚胞まではクローン可能である事が分かっている。つまり、理屈的には一つの受精卵から八体の生物を産み出す事が可能なのだ。しかも遺伝子はまったく同じなので、能力的に全く同じ生物が作り出せる。
既に動物ではクローニングは成功しており、家畜などのクローニングは実用されている。国内でもようやく牛のクローニングは実用段階に入り、コストダウンが課題の酪農業界で大きな期待が持たれている。
文字どおり“精子の銀行”。
男性から採取した精子を冷凍保存し、必要な時に解凍し、使用するサービスを行っている施設。
今の所、その利用法の主たる物は「自らの精子のストック」であることが多い。将来、無精子になった時に備え、自らの精子をストックしておくのだ。
同じような考えで自らの卵子をストックする女性もいる。また、それとは別の考え方で精子や卵子を冷凍保存する場合もある。
精子や卵子を自分のためではなく、他の誰かのために提供する、という考えである。この場合は言ってみれば「精子・卵子の売買」というビジネスになる。
最近ではより優秀な子供を作るために、より優秀な精子(卵子)を求めるという動きもあり、日本でもそれを目的とした民間の精子バンクが登場しており、優秀な能力を持つ人間から採取した精子が高値で取引されているようだ。
文字どおり、生物のDNAを組み替える事。 具体的には今話題の「遺伝子組み替え野菜」が私たちの目に触れる身近な「遺伝子組み替え」だろう。野菜の持つDNAの組み替える事により、農薬のいらない野菜や、一度に大量の収穫が出来る野菜の「新種」を作り出す事ができ、現在実用段階に入っている。
しかし、そうやって作り出された新種の野菜が果たして人間に安全なものなのか、そこが今、問題となっている。また、医学の世界で今注目されている「遺伝子治療」も原理は遺伝子組み替えを応用したものである。
病原菌を無毒にするための遺伝子を組み込んだウィルスを体内に注入し、病原菌の遺伝子をウィルスに組み替えさせる。それにより病原菌を無害にし、殺す事が出来るのだ。
ただ、こちらの方も安全性を問題にする向きが多く、本格的に実用されるのはこれからだろう。
アメリカではかなり前から病気などで死を宣告された人などに対して「冷凍保存」のサービスを行っている会社がある。
現代の医学では治療出来ない病気にかかった人などが、未来の医学の発達に希望をかけ、治療法が見つかるまで自分自身を冷凍保存するのだ。
私がテレビで見た冷凍保存サービスでは、「全身」「頭のみ」「脳だけ」などというサービス内容があり、それぞれに金額が設定されていたが、想像するとなかなか無気味な物がある。
原形は冷戦時代、アメリカ国防総省が開発したネットワーク「アーパネット」。従来のホスト型ネットワークには、ホストを攻撃されると全てのデータがダウンしてしまうという致命的な欠点があった。その欠点を補うため開発されたのが、分散型ネットワークの「アーパネット」だった。
このネットワークには、情報を分散して置いておけるという利点の他に、網の目のようにネットワークを自在に広げられるというメリットもあった。そのため、元々軍事目的だったアーパネットはやがて学術関係のネットにつながり、冷戦終了後には民間にも開放され、「インターネット」として世界中のネットワークが繋がるようになった。
現在、インターネットの利用者は加速度的に増えている。
気体の温度が上昇することによって分子が解離して原子になり、さらに温度が 上昇すると原子核のまわりを回っていた電子が原子から離れて電離を起こす。その電離によって生じた電気をおびた粒子を含む気体を「プラズマ」と呼ぶ。
太陽、オーロラ、稲妻などもプラズマである。
また、人工的に作り出されたプラズマは、放電現象として蛍光燈などの照明などに利用されている。
つまり、我々の身近には色々なプラズマが存在しているのだ。さらに、核融合反応によるエネルギー生成の実現を目指し、1億度以上の超高温プラズマを発生させるための研究が先進各国で進められている。
ちなみに、オウム真理教が作っていたと言われているプラズマ兵器は、本当のプラズマを発生させる装置ではなかったらしい。 どうやらこちらは電子レンジの原理を応用したものだったらしいが…。
(参考文献:岡山大学工学部 電気電子工学科 電子物理学研究室ホームページ)
「ウィルス」といってもコンピュータが勝手に病気になるわけではない。「コンピュータウィルス」は人間が作り出したプログラムである。ネットワークや記憶媒体(フロッピーなど)を通じて「感染」する。他人のコンピュータに入り込み、色々な悪さをするのだ。
その「悪さ」はピンキリで、一定の期日になると「こんにちは!」挨拶する他愛の無い物から、ハードディスクの中にゴミファイルをどんどん作る(しまいにはハードディスクがいっぱいになってしまう)、データを壊すなど悪質な物まである。
一番タチが悪いのが「トロイの木馬」といわれる「データを盗む」タイプのもの。ネットワークを通じて入り込み、データを自分のプログラム内にコピーして作成者の所に戻ってしまう。元データはそのままだから、やられた人はデータが盗まれた事すらも気が付かない、という訳だ。今問題になっているのはマクロタイプのコンピュータウィルス。通常のコンピュータウィルスと違い、アプリケーションのマクロとして動くので、そのアプリケーションを使用すると、機種に関係なく作動してしまう。しかも、基本はアプリケーションのマクロなので、ウィルスチェッカーに引っ掛かる可能性も極めて低い。
いま流行っているのが「マイクロソフト・ワード」にとりつくタイプのマクロウィルス。日本語版でも作動するタイプも発見されているので、知らない人から意味不明のバイナリーメールが届いたら、絶対にダウンロードしないようにしよう。
立体映像のこと。
通常の技術では平面でしか観る事の出来ない画像を360度どこからでも見る事が出来るようにした技術。
広い意味では、平面の画像が立体的に見えるようにする技術も「ホログラフ」と言う。この原理について詳しい方の情報をお待ちしています。
人間(及び動物)の動きをコンピュータに取り込む事。
動きを取り込みたい対象に対し、身体の節目節目に目印となるものを付けさせ、その状態で動いてもらう。それを赤外線でサーチし、目印の動きの軌跡をコンピュータに取り込む。目印の「点」の情報を結び、線にすると、対象人物の動きが画面上に再生される。
ただし、この方法だと広い部屋と大がかりな装置が必要になるので、もっとコンパクトなモーションキャプチャー器材も開発されている。身体にギプスのようなものを取り付け、その状態で動く事により、ギプスの伸縮を算出、動きをキャプチャーするのだ。
ただし、どちらの方法も微妙な身体の動き(顔の表情など)まではキャプチャーする事は出来ない。これからの課題はこういう微妙な動きをどう完璧にキャプチャーするかであろう。
仮想現実。
実際には存在していないものを本当に存在しているかの様に感じるようにする技術。
ただし、その定義は非常に曖昧であり、バーチャルリアリティを表現する方法も多岐に渡っている。
一般的には3D映像がバーチャルリアリティと言われているが、空想の女性と恋愛する「恋愛シミュレーション」や空想の動物や人間を育てる「育成シミュレーション」もバーチャルリアリティの一種と考えられる。
ただ、そうやって考えを広げていくと、小説や映画だってバーチャルリアリティの一種だと言えば言えなくも無いわけで、そうなると「バーチャルリアリティ」って何なのだろうと考えてしまう事もあるのだけど。
「音」を空気の振動ではなく、頭蓋骨に直接振動させる事により聴覚障害者でも音が聞こえるようにする理論。実際に聴覚障害者用電話やヘッドフォンで実用されており、聴覚障害者のための設備を整えたコンサートも開かれたりしている。
また、手術を受ける事でマイクから取り入れた音を聴覚障害者が「聴く」事も出来るシステムも開発されている。ただ、これで聞こえる音は空気伝導で鼓膜に伝わる音と比べ、かなりの違いがありようだ。
心理学を応用して犯罪の形態から犯人の心理を分析、そこから表面的な特徴を割り出し・調査する捜査方法。犯罪捜査ではかなり新しい方法であり、FBIが本場。
余談であるが、日本のドラマでは何故かこの「プロファイリング」が大流行である。そのわりにはあまりに分析が稚拙なのが多くて、本当にプロファイリングを研究している方々にとってはいい迷惑のような気がするのだが…。
今、「マンモスを現代に蘇らせる」というプロジェクトが進んでいるのを御存じだろうか。
シベリアなどで見つかった氷付けのマンモスから精子を取り出し、アフリカ象と交配させる。そこで誕生したハーフのマンモスとマンモスの精子をさらに交配する。これを繰り返すと「純血」に近いマンモスが現代に蘇るという。
しかし、この方法は素人目に見てもまどろっこしい方法であると思う。交配で生まれるマンモスが「雌」である確証は無いであろうし、第一、恐ろしく時間がかかる。
「交配」が可能という事はマンモスのDNAとアフリカ象のDNAはよく似ているのだろう。だったら遺伝子組み替えをしてしまった方が早いと思うのだが、技術上、もしくは倫理上に問題があって、出来ないのであろう。
ペットや保護対象動物に対しての管理方法として行われている「鑑札」を電子化したもの。
IDコードを記憶させたICチップを対象動物の体内に挿入する(飲み込ませたり、身体の一部に埋めこんだりする)事により行う。このICチップが鑑札になるのだ。
保護対象の動物(古代魚など)によく使われている物である。輸出入するこれらの動物に電子鑑札を組み込む事により、密輸入を食い止める事が出来るのだ。しかし、動物の身体の中に異物を挿入するこの行為に対し、動物愛好家達の一部で反感がある事も事実である。
人間の睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」がある。
熟睡している時の睡眠が「ノンレム睡眠」。脳が寝ている状態である。
対して浅い眠りの時の睡眠が「レム睡眠」である。この時は脳は半分起きていて、肉体の方が休んでいる。人間の眠りはこの「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」のくり返しによって成り立っている。
そして、その周期は約90分おきにやって来る。つまり「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を1セットとすると、その1セットの時間は90分なのだ。人間は深い眠りの「ノンレム睡眠」の時に起こされると、非常に寝起きが不快である。これを避けるためには浅い眠りの「レム睡眠」の時に起きるようにすればいい。これは意外と簡単である。眠りのサイクルが90分で1セットなのだから、90分で割り切れる時間に起きればいい。
つまり、睡眠時間を1時間半、3時間、4時間半、6時間、7時間半…というように調節するようにベッドに入れば、すっきりとした目覚めが期待出来るのだ。
かなり効果てきめんなので、お試しあれ。
To be continue...