|
2000年……SFの世界では常に「未来」として描かれていた時代が、ついに、「現在」になった。 いつか「それ」は来るものだとは頭では分かっていても、実際に到達してしまうことがなんとなく「非現実」のようであった「2000年」が今、この目の前に横たわっている。 そして、「近未来」であったはずの「1999年」はついに「過去」となってしまった。 訪れてみれば1999年も2000年も単なる日常生活の続きでしかなく、この年代が「何か特別なもの」だと思っていた私たちは単なる愚か者だったのかもしれない。 しかし。 長い歴史の目で見れは、やはり、1999年と2000年は人間と人間を取り巻く環境にとってターニングポイントになるはずなのだ。 社会にはため息をつきたくなるような陰惨な事件が続発し、インターネットにはモラル無視の言葉が洪水のように溢れ、マスコミは「知る権利」を振りかざして人々のプライベートを引き剥がしているこの1999〜2000という「現在」。 人の意識が、確実に変化しつつある。 未来は、闇なのか。人類の寿命は終焉をむかえつつあるのか。 でも、それでも私は悲観したくない。それは、華屋が無言で私たちに訴えていたこと、 「希望は、捨てるな!!」 この言葉をいつまでも信じていたいから。だから。 |