’99.9.23
| 5年国際理解(オーラルイングリッシュ)学習指導案 |
1.英語教育は小学校から始めよう。
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国際理解に関する学習の一環として外国語会話等を行う時は、各学校の実態等に応じ、児童が外国語に触れたり、外国の生活や文化などに慣れ親しんだりするなど小学校段階にふさわしい体験的な学習が行われるようにすること。 |
ここから、国際理解の一環としての外国語会話は、「総合的な学習の時間」での学習活動として無視することはできないことが分かる。
(ア)産経新聞( 9/2) より
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文部省は 1日までに、小学生の段階から、英語が学べるように、来年度から英語を母国語とするネイティブスピーカーの外国人講師を大幅増員し、小学校に派遣する方針を決めた。(中略)米国などの大学が留学生に義務づける英語能力試験(TOEFUL)では、日本人の平均点がアジアで最下位。(後略) |
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学校の教育内容については、日本の TOEFL(英語を母国語としない人の英語力を計るためのテスト)平均得点が97年7月〜98年6月の1年間でアジア25カ国の最下位になるなど、国際化、情報化社会への対応が急務になっている。このため、加藤氏は大学入試にTOEFLを導入すべきだと主張。山崎氏は「英会話やコンピュータ操作の習得を小学校高学年から始める」(政権構想)ことを提案し、小渕氏も「小中高校に毎日1時間以上のネイティブスピーカーを講師とした英会話の時間を設ける」(小渕派政策提言)としている。 |
アジア各国の TOEFL得点順位は、1位シンガポール、2位インド、3位フィリピン、4位ブータン、5位ブルネイ、6位中国。日本は25位(最下位)。
上海実験学校(中国)では小学 2年生から英語を教え始め、5年生になると「英語だけ」で授業を進めている。アジア先進地域で、小学校で英語を教えていない国は、日本だけである。
日本では、経済力のある一部の家庭の子が、家庭教師、塾、英会話学校などにより年少時から英語学習を行ってきた。今は「一部子のみが英語を学べばよい」という時代ではなくなってきた。
2.英語学習の内容と指導者
山極隆氏 (富山大学教授)は言う。(山極氏は中教審答申の中心人物であった)
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(前略)学習活動は、歌、ゲーム、簡単な挨拶、スキット、寸劇など音声を使った体験的な活動を中心に外国語に親しませることが考えられる。その際、作品交換、姉妹校交流など外国の子どもたちとの交流活動、ネイティブスピーカーとの触れ合い、視聴覚教材などを積極的に活用することなどが考えられる。 特に指導者については、ネイティブスピーカー、海外生活経験者、留学生、外国語に堪能な社会人などを活用することが考えられる。このことからも分かるように、単に中学校の外国語教育の小学校版といったものではないことを理解しなければならない。 |
ねらいは「外国語に親しませる」ことである。小学校の目標としては妥当である。「歌」「ゲーム」「簡単な挨拶」などはすぐにでも指導可能である。「ネイティブスピーカーとの交流」は、数年前から行ってきている。
問題は指導者である。素人(現場の教師)ではいけないのであろうか。
3.日本語なまりの英会話でよい。
長瀬荘一氏(神戸大学発達科学部附属住吉中学校副校長)は言う。
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(前略)中国人は中国なまりの英語を、フィリピン人はフィリピンなまりの英語を、インド人はインドなまりの英語を堂々と話すということである。私は多くの外国人と接するようになって、「ああ、これでいいんだ」と思えるようになってきた。それまで学んできた英語には、何か呪縛のようなものがあり、英語を聞いたり話したりする時、それに苦しんでいたように思う。これから、わが国で始まろうとしている小学校英語では、「日本人は、日本語なまりの英会話ができればいいんだ」と、肩の力をぬいた英語活動が必要ではないかと思う。そして、「英語遊び」をとおした英語活動によって、児童は英語の話し方を、指導者は英語の教え方を学びながら、ともに楽しい小学校英語をつくりだしていきたいと思う。 |
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さらに言う。 |
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21世紀は目前である。世界は、今まで以上に狭く、近くなっていく。その時、「いやー、私は日本語のほかは話せないんですよ」と言ってすむ時代ではないだろう。流暢でなくてもいい、ブロウクン・イングリッシュでもいい、ジェスチャーを交えながらでいいから、自分なりに日本語以外の言語でコミュニケーションを図ろうとする態度や技術が求められるであろう。 |
このスタンスに全面的に賛成である。
すべての公立小学校に人的配置がなされるには時間がかかるであろう。だからこそ、それまでの期間は担任が教えればいいのである。
英語による簡単な会話、ヒアリング。この二つができれば、海外旅行で困ることは少ない。「オーラル」の学習は、早期に始めたほうが断然定着がよいはずである。
4.目標設定
(別紙) 山形県山形市立第十小学校 参考
子どもの発達段階に応じた目標設定と学習活動の類型が記されている。
出典 小学校英語セミナー NO.1p10~11 (明治図書)
5.カリキュラム
(別紙) 景浦 攻(宮崎大学教授) 参考
高学年の年間活動計画のプランが記されている。
出典 小学校英語セミナーNO. 2p4〜6
6.東生口小学校 5年生プラン (全10時間)
このプランを作成するに当たって参考にしたのは次の書籍である。
(1) 小学校英語活動づくり事典 小学3~6年 全140時間 長瀬荘一編 (明治図書)
(2) 体を使う英語遊び50選 長瀬荘一編 (明治図書)
(3) 子どもと先生が楽しむ英語ソング50選 長瀬荘一編 (明治図書)
1.「英語ビンゴゲーム」(おもしろ学習スキル「正進社」 p30)
2.「英語のあいさつ」(おもしろ学習スキル「正進社」p 28,29)
3.「英語で歌おう1」( The Alphabet)
4.「アルファベットで遊ぼう」 本時
5.「英語の数字遊び」「英語で歌おう2」( Ten Littie Indians )
6.「英語動物遊び」「英語で歌おう3」( Mary Had a Little Lamb)
7. AET(パトリシアさん)との交流
8.「英語で自己紹介」「英語で歌おう4」( London Bridge)
9.「英語で歌おう5」( Edelweiss)
10 .「英語で歌おう6」(We Are The World)
「英語で歌おう」は、音楽+[総合的な学習]として取り扱う。
去年受け持った 3年生に英語の歌を教えた。「1,2,3,4,5、CLAP!CLAP!」「HEAD,SHOULDERS、KNEES and CLAP!」「GOOD MORNING」「LONDON BRIGDE」である。児童朝会でも発表させていただいた。子どもは「英語で歌う」ことにほとんど抵抗はなかった。覚えるのも早かった。1曲マスターするのに1時間かからない。
7.本時案(4/10)
(1) ねらい @「THE ALPHABET」を楽しく歌う。
A「アルファベットゲーム」をみんなで楽しむ。
(2) 展開
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分 |
児童の(英語遊び)活動内容 |
指導上(楽しい活動へ)の留意点 |
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10
10
10
15
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・「 The Alphabet」を歌う。
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入る。(資料参考)
・カードをめくるスピードを早くしてテンポよくすすめる。 <フラッシュカードの基本ある>
・歌詞カードを見させて歌わせる。 <英語で歌う時の基本である>
人で歌わせる。
させて進める。 ・スモールステップで進める。(最初は隣りの人との組み合わせで言わせる)(資料別紙)
「 IS IT 〇?」を練習させて行う。
( 資料別紙) |
授業の反省と課題
1.日 時 1999年 10月 7日(木)
2.学年・授業者 5年 高橋恒久
3.単 元 『オーラルイングリッシュ』
4.授業のフォーカスから
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楽しくできていた。子どもが自信を持って自己表現していた。 |
そのねらいを通してどのような子どもを育てたいのかという視点がいるという意見を
頂いた。もっともなことである。しかし、それは非常に難しい。 1時間の授業のねらいを達成するだけでも大変なものだからである。私は、とりあえず1時間の授業を充実させることが第一であると考えている。それができないのにそれ以上のことができるはずがないからである。
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教材、教具が児童に合った適切なものであった。フラッシュカードを導入に使うのはよ い。(反復学習により習熟度が増す。)英語入門にはとても効果的な授業。先生が自然に 英語が使えるのがVERY GOOD!時間配分もよかった。 |
私は「入門期の英語の授業」を提案した。小学校で(担任が)英語の授業をした実践は現在のところほとんどない。はじめの一歩に過ぎない。
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フラッシュカードが小さくて見えにくい。シンセを使うならテンポ調節をするべきだ った。日本語なまりの英語で本当にいいのか。 |
「カード」「シンセ」の件は、全くその通りである。準備と研究の不足である。
「日本語なまりの英語でよいのか」については、判断が難しい。私は、現状では、仕方がないと思っている。もちろん、ネイティブの人がしたほうがよいと思っている。
(4)学級つくり(学習意欲や態度・支持的風土・Aさんの様子など)
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女子が意欲的に取り組めるグループ作りとか場作りの工夫がいる。教師の明るさとユーモア、テンポの良さに子どもたちも乗って楽しい授業だった。女子が恥ずかしがっていたがAさんがのびのびと学習に食いついていた。 |
男子は明るく活発で、女子がおとなしいというカラーの学級である。私はそれでいいと思っている。おとなしいなりに学習に参加できていればいいのではないだろうか。ただし、グループ作りや場作りの工夫は必要である。今後に活かしたい。
(5)「総合的な学習」として今後どのように発展させていくか。
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@英語の学習としてはカリキュラムとはいかなくても職員の共通理解が必要だ。A教師主導でない授業の進め方も必要だ。B英語圏の国々だけでなく幅広く様々な国やそこに住む人々、文化などを理解し合おうとする方向に活かせるとよい。Cパトリシアさんとの交流を各学年で工夫してはどうか。 |
日本人の英会話能力はアジアで最下位。スペインは 6才、イタリア、スウェーデンで
は 8才から英語が必修である。韓国は3年生から週2時間英語を教えていいことになっている。日本の学校教育は、世界的に見ても異常なのである。
私は、日本でも小学校から英語を教えるべきだと思っている。それも「オーラル(会話中心)」でよいと思っている。読み・書きは後で十分である。
今注目されている英語指導法は「MAT( Model/Action/Talk)」である。仲田利津
子氏 (児童英語教育界の第一人者)が「こうして教える子どもの英会話(アプリコット)」で述べられている。これは、先生が模範(Model)を示し、子どもがそれに倣って動作(Action)しながら英語を話す(Talk)という指導法である。「スピードとリズムはレッスンを効果的に進めるために欠かせない要素」と述べられている。これは、完全な「教師主導」の指導法である。
こうした指導に反対する人は是非、別の指導法を提示してほしい。それも「授業の事実」で示していただきたい。そちらの方が素晴らしいのであれば、私はすぐに方向転換する。「子どもの役に立つ」方法であるのなら、「教師主導であるかどうか」は問題ではない。大切なのは理念や理屈ではなく事実である。
良い悪いの問題でなく、現在、世界のほとんどの国が英語圏である。英語での会話が
成立すれば、それらの国の人ともコミュニケーションを通した相互理解が可能になる。
岡本先生の話によれば、来年度から「AET」を一人増員するそうである。小学校に来
ていただけることになれば、担任とのTTも可能になる。これを積極的に活用するかどうかは各学校に任されるはずである。子どもや保護者に意見を聞いてはどうであろうか。ほとんどの子や保護者が英語の授業を望まれるのではないであろうか。私は、自分の子は、英語を(上手に)教える学校に行かせたい。