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TOSS広島コンマサークル 高橋恒久
8月15日は本当の「終戦記念日」ではない。敗戦の日である。本当の終戦記念日はいつか。それは日本にとってどういう意味を持つ日なのか。
昭和史までの学習が終了した後に行ってください。<広島ML推薦>
この授業シートとFLASHのWEBワーク(左をクリックしてください)で完全追試できます。
発問1 何の日ですか。(画面1)
(ビデオ+玉音放送を使ってもよい。ビデオ、玉音放送は下記URLからダウンロードできる)
終戦記念日
説明1 この日は、本当の終戦記念日ではありません。ポツダム宣言を受諾した日、つまり敗戦の日です。敗戦の日を記念日にしてい
る国は日本だけです。
発問2 何の日ですか。(画面2)
降伏文書に調印した日(アメリカ艦ミズーリ号で重光葵外相、梅津美治郎参謀総長が、9カ国代表と共に降伏文書に調印。右奥はマッカーサー。)
説明2 この日は日本の敗戦が世界中に知らされた日です。(戦争は宣戦布告から開戦を経て、停戦・平和条約の発効を持って終了す
る。第2次世界大戦における主として日米の戦争状態、いわゆる太平洋戦争の開戦は、1941年12月8日の真珠湾攻撃から
戦争状態に突入している。他方、平和条約の発効は何時か。対日講和条約は有名なサンフランシスコ講和条約であったから、
調印されたのは1951年9月8日。順調に批准された国では1952年4月28日。戦後、アメリカの占領下にあった日本は19
52年4月28日に主権を回復し、独立国家・日本として再スタートしたのである。したがって、日本の戦争状態は1941年12
月8日から1952年4月27日まで続いていたことになる。)
発問3 GHQは、降伏の瞬間から天皇と日本政府の統治権は連合軍最高司令官に属すると発表しました。連合軍最高司令官とは誰
ですか。(画面3)
マッカーサー
発問4 日本はどうなったということですか。(画面4)
マッカーサーの支配する植民地
発問5 日本はこの後、6年間にわたってマッカーサーに支配されていました。この期間にどんなことがありましたか。出来るだけたくさん
書いてごらんなさい。(教科書、資料集などを使わせ時間をたっぷり取る。ここまでで1時間とり、2時間目は調べたことの発表後
にはじめてもよい。)
・極東軍事裁判(東京裁判)・憲法制定
・教育基本法施行・衆参同時選挙・戦犯の絞首刑
・朝鮮戦争・国家警察予備隊創設
・サンフランシスコ平和条約及び日米安保条約に調印
説明3 東京裁判。戦勝国の一方的な裁判でA級戦犯とされた7人が絞首刑。しかも、戦勝7カ国は各地でBC級戦犯裁判を行い、1061
人を処刑しました。日本国憲法が制定されました。これは、GHQがわずか一週間で作ったものがもとになっています。天皇制の
維持と軍隊の非保持が柱でした。(画面5)
説明4 A級戦犯の絞首刑は12月23日に行われました。この日は現天皇の誕生日です。これは偶然だと思いますか。朝鮮戦争が起こ
り、警察予備隊が出来ました。現在の自衛隊です。GHQは自ら日本の軍隊を解散させ、そしてまた結成させたのです。(画面6)
発問6 これらは日本のためにしたのですか。それともアメリカのためにしたのですか。
アメリカ
説明5 マッカーサーはGHQをやめさせられアメリカへ帰りました。(朝鮮戦争で中国に対して原爆投下を主張して却下されたため)そ
の年、サンフランシスコで講和条約と日米安全保障条約(こちらの安保条約のことばかりがクローズアップされている)が結ば
れました。サンフランシスコ平和条約の第1条です。
第一条【□□状態の終了、日本国の○○承認】
(a) 日本国と各連合国との間の□□状態は、第23条の定めるところによりこの条約が日本国と当該連合国との間に効力を生ずる日に
終了する。
(b) 連合国は、日本国及びその領水に対する日本国民の完全な○○を承認する。
発問7 □□には、どんな言葉が入りますか。
戦争
発問8 ○○には、どんな言葉が入りますか。
主権、独立
説明6 1952年4月28日。サンフランシスコ講和条約が発効され、日本を占領していたGHQが廃止されました。この日、GHQ本部のあっ
た第一生命ビルの屋上(向こうに見えるのは皇居である)に敗戦後初めて日の丸の旗が上がりました。
発問9 この日。4月28日は何の日でしょうか。
日本の独立記念日(真の終戦記念日、独立回復記念日、主権回復記念日)
発問10 みなさんは、この日にお祝いをしていますか。世界中で独立記念日を祝わないのは植民地だけです。日本はまだアメリカの植
民地なのですか。次の時間にお勉強しましょう。
(補足1)
→「WGIP(ウォー・ギルト・インフォーメーション・プログラム)」
GHQによる洗脳教育・・戦争についての罪悪感を日本人に植えつけるための宣伝計画。日本国民の歴史認識思想改造を図ったもので、その影響は現代まで続き、「自虐史観」「土下座外交」の土台になっている。
→「日本の独立」
日本は、建国以来この6年7ヶ月のGHQによる占領統治期を除いて外国に占領されたことがない。これは世界史上ほとんど例がない。(地理的条件も大きいが)ほぼ単一の民族がほぼ同じ領土に2000年以上の歴史を築いてきた世界史上稀な国家なのである。
(補足2)
向山洋一先生はTOSS社会研究会の進む方法を次のように示された。
戦後の日本社会科教育には大きな問題点がある。「戦後」「東京裁判」のなかで内容がつくられたからである。当然、「日本が悪い」「占領軍は正しい」という社会認識の上に作られる。それを受け入れ進めてきた日本人も多い。知らず知らずのうちに「それが正しい」と思いこんでいる日本人はいっぱいいる。私たちは「戦後の社会認識、歴史認識の論理」を疑い正すことをしなければならない。それは日本の教師の責任なのである。(「法則化社会ネットワーク」1号より)
歴史教育を進める姿勢についても書かれている。
日本の子どもに、日本の歴史を、日本の教師が教えている。歴史の教育は、単に趣味として教えるのではない。「歴史を学ぶのが好き。それだけでいい。」という人もいるだろうが、「歴史教育」の意味はそれだけではない。日本のこれまでの移り変わり正しくとらえ、現在の様相を理解し、よりよい未来を作っていくために「歴史教育」は必要とされている。そのために、少なくとも二つの立場が必要である。第一は、事実を事実としてとらえ、つかまえることである。事実認識を育てることは大切な歴史教育の中身である。嘘や拡張を、取り除く目を育てなければならない。第二に、「事実」をいかなる立場からとらえるのかということである。前向きに、前進的にとらえるように育てることが大切である。(『社会科教育』1998年4月号P115 明治図書)
本実践はこれらの方向を踏まえて構想した。
1.「終戦記念日」という記念日を疑う。
2.GHQが行ったことは正しいという認識を疑う。
3.「サンフランシスコ平和条約第1条」に書かれている「事実」を取り上げる。
4.1〜3を通して、歴史認識の論理を疑い正す方向で授業する。
5.4を通して、日本人としての気概(特に愛国心)を持たせる。
<参考ビデオ>
・「玉音放送」ビデオ(情報処理振興事業協会)から http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/edu-pic/3-e41.htm (2,45MB)
・「玉音放送」音声 http://ikradio.hp.infoseek.co.jp/gyokuon_housou.htm (1,34MB)